ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

水墨画の授業

2014年02月28日 | インポート

Suibokuga2_22月26日(水)、この日まで、四国大学 書道文化学科の授業で「水墨画」の集中講義が行なわれ、宮崎県から黒木知之先生に来ていただきました。

2年生・3年生の11名が受講して、楽しそうに授業に取り組んでいます。

中国では昔から詩・書・画・篆刻 をすべてマスターするのが、文人としての素養だとされて、歴代の書家の多くは詩人でも画家でもあり、近世以降は篆刻にも長けた人が多いです。

Suibokuga1 右端は中国の八大山人という書画家の作品、右から2番目が黒木先生の竹石画、そのほかの作品は学生たちの作品です。墨だけでなく、絵の具も使った「墨彩画」にも挑戦していました。

黒木先生は、中国杭州の美術学院で書と水墨画を学んだ本格派で、画賛も見事です。

日本の水墨画家は多くの場合、日本画から派生した方が多いのですが、書道文化学科の求める水墨画の指導は、やはり書とセットで作品を指導できる黒木先生のような方がふさわしいでしょう。

今後、学生の作品の中に水墨画も登場してくることを楽しみにしています。

書道が、書道で完結するだけでなく、様々な分野とコラボレーションしながら表現の幅を広げていくことが、現代文明の中で生き残っていく方法の一つだと考えています。


とくしまマルシェ

2014年02月23日 | インポート

Marushe12月23日(日)、午前中にとくしまマルシェ に行ってきました。

これは中心市街地の活性化のために始められた新町川沿いの日曜朝市で、月一回、最終日曜日にだけ行われています。多くは、紺屋町のわくわく日曜市とセットで行われています。

今朝は、天気も快晴で気持ちのよい天候の中で大勢の人出がありました。Marushe2 通路は人とすれ違いできないほどの混み具合で、ほぼ毎回行っていますが、今までに最高の人出だったと思います。

徳島は阿波踊りの期間が人通りでいっぱいになりますが、この通りだけみると、ほぼそれに匹敵するくらいで、驚きました。

お店の方に聞いたら、他県から観光バス何台かでお客が来ているとのこと。マルシェも始まってから3年目になりますので、徐々に知名度が上がり、関西圏からこれを目的にしたツアーが出るまでになったそうです。素晴らしいですね。

徳島県は、海産物も農産物もたいへん品質が良いので、京阪ではブランドになって高く販売されているそうです。それが、ここに来ると、生産者が採れたてのものを安く販売するので、人気があがっていくのは当然だと思います。最近はネギ焼き・海鮮汁・ソーセージ・ラーメン・うどん・ソーメン・コロッケ・焼き鳥などの露店もでています。もちろん徳島の特産物をもとにした健康的な食べ物ばかりで、大変おいしいです。品物がどんどん売れるので販売者の皆さんもとても嬉しそうでした。

Marushe3 徳島のユルキャラ、「とくしぃ」ちゃんも特別出演して、子供たちに愛嬌を振りまいていました。誕生1周年の記念だそうです。彼女は声を出し、阿波踊りを踊る女の子ユルキャラで、可愛い声で会話をしながら子どもたちをハグしていました。

実はとくしまマルシェで必ず買うようにしている商品があります。

Marushe3_2徳島県美馬市から参加しているシイタケ販売店の「じいじいのきのこ」です。お店の詳しい経営形態は知りませんが、いつも老夫婦が売っていますので、一軒の農家による商品かと思います。

これで定価700円なりの高級シイタケですが、生産者の奥様(ばあば)が販売しておられて、交渉次第で値切ることができます。なかなかの商売上手で、この交渉をするのが楽しいのです。この下のランクのシイタケは一袋500円、400円という値段で売られていますが、これもたくさん買うと、一袋当たりはだいぶお得になります。

妻の話によれば、採れたてのシイタケは包丁で切るときにふっとキノコらしい香りがするそうです。

徳島の中心商店街活性化策の最も成功しているイベントです。昔ながらの対面販売の買い物の楽しさを味わいながら、良質の商品を安く入手できる良い市場だと思います。今後もっと有名になっていくでしょう。皆さんもぜひ一度とくしまマルシェでお買い物をしてみてください。


 


島原・長崎への研究旅行

2014年02月23日 | インポート

Shimabara1_2 2月20(木)~22日(土)、長崎県に 研究旅行に行きました。今回は全行程鉄道を使いました。

これは昨年から取り組んでいる学際的研究「阿波学事始め」の中で、幕末の栄寿丸漂流に関わる資料収集です。

研究メンバーのうち、4名が参加しました。私の他は日本文学科で日本史専門家の須藤先生、経営学部でスペイン語の達者な萩原先生、さらに非常勤講師として文学部などで教えていらっしゃって、国際関係やスペイン語に詳しい稲井先生の3名です。

初日は、島原市に宿泊しました。

Shimabara2夕方、島原市に着き、島原城の中にある歴史博物館を見学して、まずは島原の概要を知ることにしました。島原城は50年前に再現された美しい城でした。

 

次の朝、主目的である島原図書館の松平文庫に行き、そこで4時間程度、資料の探索と写真撮影に取り組み、大きな収穫がありました。

栄寿丸の乗員で日本に戻ってきた5名は、日本各地の4地域の出身です。

善助と弥市が紀州周参見、初太郎が阿波撫養、伊之助が伊予松山、そして太吉が島原です。帰国後にそれぞれの藩で、口述調査が行なわれて報告書が作られています。

昨年は和歌山に調査にいきましたので、今年は島原に調査に来たのです。島原では『墨是可新話』という本が作られて、その原本がこの図書館の「松平文庫」に保管されていました。担当のお二人の職員さんが親切に対応してくださいました。

Dejima1 調査が終ってから、松平家の菩提寺の本光寺の見学も済ませ、長崎に行きました。帰国した5名が最初に取り調べをうけた長崎の状況を知るためです。着いたのは夜でした。その日は中華街に食事に行って次の朝早く出島に行きました。右の写真は、復元最中の出島の右下隅の部分です。

ここには、現在、江戸末期の状況が一部再現されていて、説明も詳しく参考になりました。カピタンの生活の状況もよくわかりました。

Nagasaki1最終日の午前には長崎歴史文化博物館を見学しました。この場所は、長崎奉行所立山役所のあった場所で、当時のお白洲も再現されていて、ボランティアによる再現劇も上演されていました。写真は、シーボルト事件の中で、シーボルトが国外退去の判決を受けて、お滝さんが悲しんでいる場面です。

Nagasaki2初太郎たちが取り調べを受けた状況もよくわかりました。

紹介したほかにも、島原で武家屋敷の道案内をしてくださった方との出会いや、食事場所の女将さんがいろいろな文化を紹介して下さるなど、感激する場面が何度かありました。

長崎県は観光業が発展していて、観光客への対応がたいへん上手で、おもてなしの精神に満ちていると感じました。

昔から外国文化がたくさん入っていたところだけに、今後、諸外国の観光客を呼び寄せなくてはならない日本の観光業のモデルになるべき場所だと思います。

多くの情報を入手しましたので、研究はさらに進みそうです。

 


徳島の雪

2014年02月14日 | インポート

Yuki2月14日(金)、徳島には稀な 雪が降りました。先週も降ったのですが、今回の方が少し多いようです。

長野県育ちの私としては、この程度の雪は珍しくはないのですが、徳島に移住してからは最高の積雪量のように思います。家の窓からはいつも眉山が見えるのですが、今日は降っている雪のために姿も見えません。

その代わりに、真っ白な屋根が続いています。

今日は、午前中に古美術商の所に訪問し、午後は、寺町般若院の儒学者の墓を見学に行く予定でしたが、ノーマルタイヤのままでは危険がありますので、中止にしました。

たまたま、今日は仕事がなく、会議もないので大学に行く必要もないので、家でたまっていた雑務を進めています。

午前中には書類を2枚ほど書き、原稿の校正を一つ行いました。

たまには、こういう日があってもいいでしょう。


徳島県議会フォトコンテスト

2014年02月10日 | インポート

2月10日(月)、昼休みに、徳島県議会に行ってきました。

県議会が主催した「徳島の文化を感じさせる建造物」フォトコンテストに私の作品「悟りの世界への入口」が入賞したためです。優秀賞15点の中に入りました。これは勝浦町の20番札所、「鶴林寺」の山門を数年前に写したものですが、今回、県議会からご案内があって、試しに応募してみましたら、なんと入賞いたしました。3点応募できるというので3点送りました。この他は地蔵寺の多宝塔と、近くの給水塔の写真で応募したのですが、中では一番いいなと思っていた鶴林寺の写真が選ばれました。お見せしたかったのですが、応募規定を読み直したら、応募作品の著作権は主催者に属してしまうということで、いったんアップした写真は削除しました。そのうちに、県議会にホームページにアップされたらご紹介することにします。

写真展に応募したのも初めてですし、入選したのも初めてです。ちょっとびっくりしましたが、けっこう嬉しいものですね。

今後、この写真も含めた18点の入選作は、県議会のホームページに使われ、徳島県の観光にも一役かうことになるそうです。

表彰会場には、他の受賞者も全員来ていました。多くの方は年配の男性の方で写真のベテランの方々でしたが、3名は小松島の高校生で写真クラブの男女でした。若いうちから写真に取り組んでいる方もいて、すばらしいです。作品は3名とも地蔵寺を撮っていました。