ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

徳島ビジネスチャレンジメッセ2015

2015年10月28日 | 日記

10月28日(水)、標記のイベントの搬入に行ってきました。行事は明日から3日間連続で、アスティとくしまで開催されます。詳しくは下記のサイトをご覧下さい。

http://challenge-messe.com/site/index.html

今日の搬入は、ゼミ学生の漆原さんが手伝ってくれました。発表の場所は、畳2畳ほどの小さな角の空間です。壁2面に日常の学外活動の写真を紹介しています。

明日から、学生が2名ずつ交代でこの空間に入って、来場者の皆さんのご希望の言葉や文字を書道作品にしてプレゼントする活動を行ないます。この企画に参加してから3年目になりますが、例年多くの方がこの場所を訪れて下さっています。今年はどうでしょうか。

お時間のある皆様、どうぞお出かけ下さい。10月29日(木)~31日(土) 10:00~17:00 (最終日は16:00まで)

 


阿波市フェスタ

2015年10月24日 | 日記

10月24日(土)、標記のお祭りに行ってきました。学生が書道ブースを出店しているのと、オープニングセレモニーに招待されたからです。自家用車で1時間ほどの阿波市市場町(いちばちょう)の阿波市役所新庁舎が会場です。幾つかの市町村が合併してから新庁舎を建設し、今年完成したばかりで、お披露目を兼ねたお祭りです。

この新庁舎の入口の石の看板の文字を、1年生の矢部さんが書いています。入学前の高校3年生の時に書いた作品が今年になって石に彫られたそうです。周囲の石は町の地図の形なのでしょう。

阿波市フェスタの看板です。この週末の24日(土)・25日(日)に庁舎を舞台に行なわれます。市民がさまざまな種類のブースを出しています。

オープニングセレモニーでは、最初に野崎阿波市長や飯泉徳島知事の挨拶がありました。その後、オーケストラの記念演奏会が行なわれました。その後ろの天井近くに大きな書道作品が飾られています。

実は、本学の3年生の安原さんと、2年生の中川さんの共同作品です。布に書かれた漢字かな交じりの美しい作品でした。「輝」の大字にはラメが散らしてあるので、日光があたるとキラキラ光っています。あとで本人たちも一緒に写ってもらいました。

今回の祭は五感を駆使して様々なブースを楽しむというコンセプトです。書道体験は「触」のジャンルですが、このジャンル「視」「聴」「味」「嗅」「触」の5つの文字も、篆書体で安原さんが書いた原稿を印刷にして、会場のあちらこちらに飾っていました。

書道のブースは、阿波市出身の学生が3名担当しています。左から、矢部さん、安原さん、中川さんです。準備万端できあがって、開始を待つばかりです。沢山の人が来てくれるでしょうか?

うちわは、一枚100円で、自分の好きな文字や絵を筆で書き入れます。開始5分後からすぐにお客さんが来始めました。小さな男の子と、何を書くか相談しているところです。この男の子はまだ文字を習っていないので、得意の恐竜の絵をかくことにしました。

隣では、年配の男性が中川さんと相談しながら書く内容を決めています。

阿波市は徳島県で最も野菜生産量の多い場所で、しかも優良な野菜産地として有名です。関西の都市圏では「阿波野菜」はブランド野菜で、他県の野菜よりも少し高い値段で取引されています。また実は、長野県の野沢菜漬け用の野沢菜の多くも、ここで栽培されてから長野県に送られて漬けられているそうです。温暖な気候の中で早く育つので、漬ける時期に一気に大量に準備できるためです。町には「野菜ソムリエ」の方がたくさんいます。この祭には野菜の販売ブースも出ていました、その担当者のおひとりで、野菜ソムリエのお姉さんが「菜」の文字をうちわに書いて持ち帰られました。

とても楽しいイベントです。このブースの机は、実は市役所の各課の受付机なのですが、このお披露目の祭の間だけ、ブースの机として利用し、祭が終わったら、市役所の業務を開始するとのことです。とても良いアイデアです。お時間のある方はぜひお出かけ下さい。

 

 

 

 

 


橋本海関・関雪展 

2015年10月22日 | 日記

10月18日(日)、標記の展覧会を見に兵庫県明石市立文化博物館に行ってきました。詳しくは、下記のサイトをご覧下さい。

http://www.akashibunpaku.com/exhibition/?id=106

橋本海関の書作品の解読を依頼されて、キャプションや図録の一部を担当したので、学芸員さんから招待状を頂いていたためです。橋本海関は下記のような方です。画家で有名な橋本関雪の父親です。

この日は、知り合いの学芸員、塚本美香さんの説明を30分ほどお聞きしてから、展示作品を鑑賞しました。たいへんわかり易い説明で、作品の数々も素晴らしかったです。この方はたいへん優秀な学芸員さんです。

橋本関雪は画家としてとても有名です。京都の銀閣寺の入口近くに「白沙村荘」という別荘を持っていて、現在は記念館になっています。でも父親の海関は全国的には知名度が低いです。しかし、書作品はかなり上質ですし、清末の書作家との交流も多かったので、書道史にとっては重要な人物です。この父親があったからこそ関雪は良い薫陶を受けて大きく成長したといえます。海関の絵も、南画としての素朴な魅力があります。今回の展覧会で初めて本格的な展覧がされたということで地域でも注目を集め、図録も予想以上に売れて再版されたそうです。

展覧会は、今週末の10月25日(日)までです。ご都合のつく方はぜひお出かけ下さい。ここは開館が9:30~18:30までと長時間で、たいへん良心的な館です。明石駅前の明石城の東側入口近くにあります。

 

 


マチ★アソビ 2015 最終日

2015年10月12日 | 日記

10月12日(月)、徳島市の中心部で行なわれているマチ★アソビの最終日なので、見学に行きました。若者が街にあふれていました。新町川の岸辺のステージ回りは人で一杯です。ここはプロの声優さんなどが登場するので、近くでの撮影は禁止されています。

写真が、全体的に原色でちりばめられている感じです。アニメの登場人物や、仮面ライダーなどのヒーローもいます。顔がわかると、困る方もいるとのことを学生から聞きましたので、写真を小さくします。

互いに写真を撮り合ったり、写真を撮るために来ている方も大勢いました。年配の方や親子でコスプレを楽しんでいる方も多かったです。このような時に「非日常」を楽しんでいるようです。イベントが終われば、また普通の日常に戻って厳しい現実を生きていくのですから、このような機会をたまにとる事は「生きるエネルギー」になるのでしょう。

不思議な世界に迷い込んだ感じがしました。この祭りに参加している若者たちは、見た目の派手さの印象とは違って、たいへん礼儀正しく、真面目な人が多いそうです。グッズ販売のブースの行列も整然と待っていますし、ごみをポイ捨てする人や、けんかも全くないとのことです。撮影禁止の場所のルールなどきちんと守ります。ですから、地元の商店主なども、実はこのイベントにはたいへん好意的です。

確かに、会場にはゴミなど全く落ちていませんでした。コスプレやアニメの文化の印象を良くし、その立場を守るために、主催者から参加者にそのような参加態度の依頼のコメントも出ていて、また、参加者もそれをきちんと守ることが自分たちにとってもプラスに働くことをよく知っているとのことです。

地方都市の中心商店街に人が歩かなくなってきていますが、このようなイベントをすれば、確実に街に活気が出ます。このイベントも、全国的に有名になって定着しました。徳島は、アニメの街としても最近有名になってきています。

 

 


うだつまつり

2015年10月12日 | 日記

10月10日(土)・11日(日)、徳島県美馬市脇町で標記のうだつまつりが行なわれ、先週、その出店する「meマルシェ」ブース、約40枚の看板バナーを、4年生の「実用書法」の授業の受講者12名で書かせていただきました。布に、アクリル絵具2種で書いています。西部地区サテライトオフィス担当者の徳山さんが、写真データをお送りして下さったので紹介します。私は学会で横浜に行っていましたので、写真はありがたいです。ブースのスタッフの方や、脇町の皆さんが、ずいぶん喜んで下さったということで、うれしく思います。

使っているところを実際に見ると、活字で書くよりも、学生の書で書いた方が、手作り感があふれていてやっぱりいいですね。これが、住民の皆さんが手作りで出店しているブースですから、このような時は、活字よりも書の方が合いますし、また書家の完成した書風で書くよりも、さらに学生の未完成な創作作品がむしろ合います。

このような機会をさらに発掘していきたいと思います。