10月24日(土)、標記のお祭りに行ってきました。学生が書道ブースを出店しているのと、オープニングセレモニーに招待されたからです。自家用車で1時間ほどの阿波市市場町(いちばちょう)の阿波市役所新庁舎が会場です。幾つかの市町村が合併してから新庁舎を建設し、今年完成したばかりで、お披露目を兼ねたお祭りです。
この新庁舎の入口の石の看板の文字を、1年生の矢部さんが書いています。入学前の高校3年生の時に書いた作品が今年になって石に彫られたそうです。周囲の石は町の地図の形なのでしょう。
阿波市フェスタの看板です。この週末の24日(土)・25日(日)に庁舎を舞台に行なわれます。市民がさまざまな種類のブースを出しています。
オープニングセレモニーでは、最初に野崎阿波市長や飯泉徳島知事の挨拶がありました。その後、オーケストラの記念演奏会が行なわれました。その後ろの天井近くに大きな書道作品が飾られています。
実は、本学の3年生の安原さんと、2年生の中川さんの共同作品です。布に書かれた漢字かな交じりの美しい作品でした。「輝」の大字にはラメが散らしてあるので、日光があたるとキラキラ光っています。あとで本人たちも一緒に写ってもらいました。
今回の祭は五感を駆使して様々なブースを楽しむというコンセプトです。書道体験は「触」のジャンルですが、このジャンル「視」「聴」「味」「嗅」「触」の5つの文字も、篆書体で安原さんが書いた原稿を印刷にして、会場のあちらこちらに飾っていました。
書道のブースは、阿波市出身の学生が3名担当しています。左から、矢部さん、安原さん、中川さんです。準備万端できあがって、開始を待つばかりです。沢山の人が来てくれるでしょうか?
うちわは、一枚100円で、自分の好きな文字や絵を筆で書き入れます。開始5分後からすぐにお客さんが来始めました。小さな男の子と、何を書くか相談しているところです。この男の子はまだ文字を習っていないので、得意の恐竜の絵をかくことにしました。
隣では、年配の男性が中川さんと相談しながら書く内容を決めています。
阿波市は徳島県で最も野菜生産量の多い場所で、しかも優良な野菜産地として有名です。関西の都市圏では「阿波野菜」はブランド野菜で、他県の野菜よりも少し高い値段で取引されています。また実は、長野県の野沢菜漬け用の野沢菜の多くも、ここで栽培されてから長野県に送られて漬けられているそうです。温暖な気候の中で早く育つので、漬ける時期に一気に大量に準備できるためです。町には「野菜ソムリエ」の方がたくさんいます。この祭には野菜の販売ブースも出ていました、その担当者のおひとりで、野菜ソムリエのお姉さんが「菜」の文字をうちわに書いて持ち帰られました。
とても楽しいイベントです。このブースの机は、実は市役所の各課の受付机なのですが、このお披露目の祭の間だけ、ブースの机として利用し、祭が終わったら、市役所の業務を開始するとのことです。とても良いアイデアです。お時間のある方はぜひお出かけ下さい。