ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

あすたむらんど書道パフォーマンス

2013年06月30日 | インポート

Asutamu1_2 6月30日(日)、徳島県板野町のあすたむらんどで、書道文化学科の学生4名による書道パフォーマンスが実施され、大勢の観客が集まりました。

これは、明日、7月1日からこの施設に導入される「エアショドウ」の宣伝のためのイベントです。11:00~11:30、13:30~14:00の2回の実施でした。

Asutamu2 大字で「明日多夢」の4文字・・これはあすたむらんどの命名の由来の漢字4文字なのですが、それを堂々と書いた後に、エアショドウの実演もしました。

学生は写真の左から4年生の藤井宏君、今井麻美さん、宮成真央さん、2年生の白井彩香さんです。

Asutamu4 エアショドウは、広島市の五日市(いつかいち)の「システムフレンド」が開発したコンピューターによるバーチャル書道です。人間の姿をコンピューターが認識し、その動きを文字として画面に表示する、ゲームのようなものです。腰と右手の間隔が線の太さになり、手を早く動かすと線がかすれるようにできています。

学生たちは、事前にあすたむらんどに通って何度か体験し、この日はエアショドウも上手に仕上げました。

Asutamu3 この後は、観客の中から小学生の希望者に、大字揮毫とエアショドウを体験していただきました。初めて使った大筆を楽しんでくれました。服が汚れないように、あすたむらんどでは、子供用のカッパも準備してありました。

この日は、四国放送や徳島新聞でも取材に来られましたので、近日中にはこのことが報道されると思います。

アナログとデジタルが交錯する書道の祭典で、なかなか興味深い体験でした。

なお、明日からあすたむらんど内の科学館でエアショドウの体験ができます。私も体験しましたが、最初は思うように字が作れません。一度挑戦してください。あすたむらんどについては下記のサイトをご覧ください。

http://www.asutamuland.jp/

なお、エアショドウに関しては、開発された「株式会社システムフレンド」からご案内を頂きました。下記のサイトをごらんください。

http://www.systemfriend.co.jp/node/494


新入生歓迎錬成成果展

2013年06月22日 | インポート

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6月22日(土)、四国大学の新年度が始まって約3か月が経過しました。新入生もそろそろ大学生活に慣れてきたようです。4月から、1~3年生が学年混合の班を作って上級生が下級生に教えあう体制を作っていますが、その成果を班ごとに発表する成果展が開かれています。昨日からは最後の5・6班が展示しています。

古典の臨書を中心にした作品とともに、創作作品にも挑戦しています。右は、時節柄、水墨画の竹に七夕の短冊に各自の願いを書いた作品です。

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それぞれの短冊を書いている様子を各自の顔とともに写した写真も展示されていました。

学生らしい楽しい展示方法です。

芸術は、基本が身についてきたら、個性を発揮した独創的な作品をたくさん作っていけたらいいと思います。

展覧は、書道文化館1Fのギャラリーで行われています。あと2週間ほどで終了します。

明日は、オープンキャンパスで、全国から高校生が訪れます。これらも楽しんで鑑賞していただきたいと思います。


映画「百年の時計」

2013年06月16日 | インポート

Img_26696月15日(土)、徳島市東新町商店街にある「ufotable」という映画館に映画を見に行ってきました。

香川県が舞台の「百年の時計」です。

金子修介監督、木南晴夏、ミッキーカーチスがダブル主演、琴電や高松市立美術館が大々的に紹介された映画です。また、中村ゆり、という女優さんの魅力が特に光っていました。

実はあまり期待はしていなくて、妻に連れていかれたのですが、予想以上に感動しました。

現代芸術の意味をいろいろと考えさせられましたし、日本の現代史を概観することができます。

最近、本当に質の高い日本映画が増えたと思います。

全国的に上映されているところは多くはないかもしれませんが、お勧めの映画です。

http://www.100watch.net/


辻高等学校 書道作品

2013年06月13日 | インポート

Tsujikoukoushodou16月13日(金)です。先週の写真を整理しています。先週も学生たちが教育実習中の学校を表敬訪問しました。これは、6月7日(金)に訪問した徳島県立辻高等学校の校長室の隣の廊下に貼ってあった書道クラブの合作です。

7日までの2週間、国語と書道の授業をさせていただいた4年生の宮成真央さんが指導した書道クラブの生徒の合作で、アンパンマンの主題歌の歌詞が生き生きした表現で書かれていました。

宮成さんの国語・・詩の授業を見せて頂きましたが、とても楽しい授業でした。生徒さんが素直で、班ごとに詩を作って発表していました。

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この学校は以前から校内のあちこちに書の表示がさりげなく貼ってあります。階段の踊り場にあった花瓶の台にも英語の書作品がありました。

「green earth」 このさりげなさが素晴らしいと思います。

なお、この学校の近くには「佃」という駅があって、その50m西に佃公民館があり、その庭に有名な碑があります。4年前に拓本を採りに来たことを思い出して、帰りにちょっと寄って見学しました。

「内田弥八顕彰碑」です。

http://takara.ict-tokushima.jp/list/bbsi.php?s=28&b=2568

Uchidayahachi_3明治18年(1885)
慶応大学学生時代にベストセラーの翻訳小説を出版し、わずか30歳で早世した才能ある若者でした。

碑文の前半は、本人が亡くなる前に書いた自筆文、後半は福沢諭吉の哀悼文、題額は巌谷一六の筆になるもので、極めて珍しく、また素敵な碑文です。

このような方のことが今はほとんど忘れられていますが、高校の国語の授業などでぜひ扱っていただきたいなと思いす。

お近くを通られたときはぜひご覧ください。


兵庫県三木市 三木城址

2013年06月13日 | インポート

Bessho6月12日(水)、午後、学生の教育実習の巡回指導で、兵庫県三木市の高等学校にご挨拶に行き、1時間ほどお話をしてから、神戸市内の別な高校に移動する間、40分程度時間ができましたので、三木城址を訪問しました。この日は、梅雨の中日なのに、台風の持ってきた熱風が近畿圏に入り、33℃という信じられない暑さでした。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%9C%A8%E5%90%88%E6%88%A6

ここは、戦国末期の三木合戦で有名で、その主役である別所長治の像が建てられていました。籠城戦として悲惨な話がのこっています。実は、この戦いから生き残って阿波に逃げ延びた別所氏の一派が、のちに故郷である地名「三木」を名乗って、近世の阿波の藍商となって活躍します。その末裔が現在の徳島県の経済界でも重鎮となっている「三木」一族なのです。

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豊臣秀吉は、この戦いの時に、切腹する別所長治との約束を守り、戦後の街の復興に尽くし、街の再建のために多くの大工や職人が三木の街に集められます。多くの大工の大工道具である鉋やのこぎりなどの大工道具を作る職人も集められ、それが三木の一大産業として成立し、現代も約200件の金物店がある金物の街として有名になりました。

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城址の敷地には全国的にも珍しい「金物神社」が祀られ「金物資料館」が併設されていました。中を短時間見学し、説明を受けました。入場料は無料です。

しばらく前に後藤芝山の漢詩の中に斧の話が出てきてから、近世の金物にも調査が必要なことを実感していますが、ここには「ちょうな」という古い形式の鉋の新品も展示されていました。

地域の歴史から現在の産業が続いている好例だと思います。大工道具などの金物を作る職人さんも数が減っているというお話を学芸員の方からお聞きしましたが、このような資料館は本当に貴重だと思いました。