ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

ヴォルティス開幕戦書道パフォーマンス前撮り

2015年02月28日 | 日記

2月27日(金)、午前中に、標記の撮影作業が行われました。3月8日(日)の開幕戦の日に大雨が降った場合、グランドでの書道パフォーマンスの披露は困難です。その場合は、事前に撮影して3分間に編集したものを大スクリーンに映し出すことになります。この日はそれを本学のメディア情報学科の先生と学生の皆さんが撮影に来てくれました。会場は書道文化館1階のギャラリーです。実は今は、卒業生の保存作品展が実施されています。作品に墨が飛ばないように、シートを掛けて保護したり、気を使いながらの作業です。実際に書くので、リハーサルとしての意味もあります。カメラは全部で5台も入っていました。専門に勉強している学生たちですので、テレビ局のスタッフの撮影とほとんど変わりません。ここに見える以外にも、2階から1台のカメラが鳥瞰映像を撮影しています。

出演は、左から米澤優香、兼田千聡、平野安美、門田悠、杉本佑夏の5名です。本学1、2年生の俊英です。ちょっと緊張しています。

周りから照明やカメラに囲まれて、ステージに上がっているような感じです。下の写真は、墨を使わないリハーサルで動きを確認しているところです。

この後、実際に墨を付けて書いたのですが、何を書くかは3月8日のお楽しみですので、今日はここまで。この映像をこれから1週間かけて3分間のドラマに編集してくれるようです。当日晴れたら、この映像は会場では流れません。でも、また別な機会に大学などで紹介されるはずです。演技者・撮影者の皆様、お疲れ様でした。

 

 


水墨画法の授業

2015年02月27日 | 日記

2月26日(木)、この日まで、2年生の選択授業の集中講義「水墨画法」が実施されていました。遠く宮崎県から黒木先生にまた来ていただきまいした。今年で2年目です。学生は熱心に描いています。

今回は同僚の富久和代先生も特別参加。また聴講生の廣島さんも受講中です。和気藹々とした雰囲気でした。学生と教員が机を並べて一緒に学ぶというのも楽しいことです。

富久先生の作品を撮影させていただきました。さらっと描かれていますが、とてもお洒落で、優れたセンスがにじみ出ています。この作品は黒木先生がとても気に入って、富久先生からいただくことになったそうです。書道と絵画は極めて共通性のある芸術です。書道で鍛えたセンスが絵画にも応用でき、また絵画で鍛えたセンスは書道でも応用できるものです。もし、どちらか一方しかできないのであれば、それはまだ本質を理解していないのではないかと思います。富久先生はこの3月で本学からは御退任の予定ですが、芸術家としてのご活躍は今後ますます充実していくでしょう。そんな予感を感じさせる作品です。


「うだつをいける」フィナーレイベント

2015年02月22日 | 日記

2月22日(日)、朝からまた脇町に向かいました。学生は写真左から4年生の立石充、仲道裕馬、金磯李可子の3名です。「うだつをいける」のイベントは今日が最終日。フィナーレイベントとして、書道パフォーマンスを2回披露しました。

まずは、「世界に一つだけの花」の歌詞を書きました。

次は、「百花繚乱」の大字です。

衣装は私の考案で、学生の手作りの貫頭衣です。様々な花を表現しました。

このほか、住宅前の看板を書いた仲道君は、美馬市のケーブルビジョンのインタビューを受けました。

参観者の皆様も大喜びでした。この日は小雨が降ったりやんだりの天気でしたが、11:00と13:30の公演時はなんとかやんでくれました。脇町は高松空港から近く、春節ともぶつかったので中国からのお客さんも大勢来られていました。お客様の3分の1ほどは中国語を話していたので驚きました。今年の約1ヶ月のイベント期間を通じて、約25,000人の観客がこの施設を訪れ、昨年より約4000人も多かったそうです。書道も少しはこれに貢献できたように思います。この日は本当によいフィナーレになり、学生も卒業前の素敵な思い出ができたと思います。

 

 


四国大学イン美馬

2015年02月22日 | 日記

2月21日(土)、13:00~16:00、美馬市脇町のオデオン座で、標記のイベントが開かれました。これは四国大学文学部の出張講座で、これまで四国各県や沖縄県那覇市で実施してきたものですが、近年度は徳島県西部の美馬市を会場としたもので、すでに7回目を数えます。今回の総合テーマは「笑いと文化」というもので、文学部の各学科の先生方が15~30分間程度の短い講演を4つ行い、最後に東京から招聘した入船亭遊一さんの落語を二席楽しむというものでした。まずは短い講演が4つ続きました。次のようなメンバー・演題によるものです。

① 日本文学科 白井宏 「笑いと文学」 ② 国際文化学科 阿部曜子 「イギリス文学に見るユーモア」 ③ 書道文化学科 森上洋光 「愉快な書」  ④ 日本文学科 真鍋俊照 「四国遍路と文化遺産」  それぞれの専門家の分野の面白い話が続きました。

 

トリは遊一さんの落語です。最初に「文七元結」という演目でした。

二つめの演目の前には、須藤茂樹先生の解説が10分間入り、その後に人情話「悋気の独楽」の演目が30分ありました。最初の話は大いに笑わせて頂きましたが、次の話は感動的で最後には思わず涙が出ました。観客を引き込む演技力はさすがです。20代に東京出張の電車待ちの時間に、上野駅近くの鈴本演芸場で何度か落語を見ましたが、ここ数年は、徳島でこの方の落語を何度か拝見しています。今日見たのが最も長い演目でしたが、話芸の魅力に浸ることができました。遊一さんは来月に真打に昇進されるということで、実力派の落語家です。

会場には、地元の住民の方が50名以上お見えになっていましたが、若者が少なかったのがちょっと残念でした。このような話芸こそ、若者に直接味わってほしいものです。

この後、せっかく脇町まできたので、小星地区の中妻さんにお会いしました。7月に小星地区で行われた「希望の書展」の折に世話になった方で、このブログでも紹介済みです。会場から13㎞ほど西に進んだところにある「蚕糸記念館」に案内されました。美馬市はかつては養蚕が盛んで絹糸の生産地としても有名でしたが、現在はまったく生産されていません。しかし、当時使っていた機械がそのまま残っている工場の持ち主がそれをそのまま博物館にして残しています。

ここの館長は前田豊太郎さんです。下の写真の左側が中妻さん、真ん中にいらっしゃって説明中の方が前田さんです。

小学生の時に夏休みの研究で、祖母の指導のもとに蚕を育てて繭を作り、そこから糸をとった経験があります。長野県もかつては養蚕が盛んで、私の実家も養蚕で生計を立てていた時期がありました。蚕の写真などを懐かしい思いで見ました。

今年の6月には、この会場の一部で書道展も開催予定です。

なお、翌日の2月22日(日)には「うだつをいける」のイベントの最終日です。吉田家住宅の会場では、フィナーレイベントとして、11:00、13:30の2回にわたって学生3名による書道パフォーマンスが行なわれます。3人ですので、演技時間は10分間程度です。よろしければお出かけください。私は2日続きで脇町の人となります。


徳島ヴォルティス開幕戦の書道パフォーマンスの準備

2015年02月19日 | 日記

2月19日(木)、午前に、学生5名を連れて鳴門市のポカリスウェットスタジアムに行ってきました。3月8日に迫った、サッカーJ2開幕戦、徳島ヴォルティス VS 愛媛FCの試合のハーフタイムに、学生の書道パフォーマンスを依頼され、その下見に行ったのです。この日は寒い風が吹き荒れていて、その中でヴォルティスの関係者3名から説明を受けました。

このスタジアムの内部には初めて入りましたが、たくさんの観客席がありました。全部埋まれば18000人収容できるとのことです。開幕戦の時はどのくらい入るでしょうか。学生の話では少なくとも5000人以上は入るだろうとのことでした。そんなに大勢の人の前で演技をするのは、学生にとっては初めての経験です。

一回、エアーリハーサルを行ないました。本番まであと17日ばかりですが、これから学生は何度も練習を繰り返す予定です。事前に場所を確認しておくことは、あがらないためにも大切なことです。開幕戦に参加予定の方はお楽しみに。