ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

書論研究会 講演と書評の集い

2014年12月29日 | 日記

12月28日(日)、朝8時に家を出て、京都に行きました。年末のラッシュもなく、11:30には京都に着き、食事後に聖護院御殿荘に行きました。書論研究会の講演と書評の集いが行なわれたからです。これは『書論』第40号「特集・書の時代性」刊行を記念したものです。掲載の論文を担当した10名の書評者が、それぞれ各自の担当の書評を10分程度ずつ発表していきました。私も一篇を担当しました。

その後、杉村先生から「書論40号の回顧と抱負」と題した講演が約30分間行われました。先生の人世を自ら述べたような自伝的講演で、とても興味深かったです。廃刊の危機もあったこの雑誌が40号まで出されたことは本当にすばらしいことで、先生の目標としては今後さらに頑張って、60号までの発刊を目指したいとのことでした。このあと、別室に移って祝賀会が行なわれました。

この日は烏丸のビジネスホテルで宿泊し、翌朝、せっかく京都に来たので、一つお寺を参拝しようということで、香川県の田淵先生と一緒に金閣寺に行きました。さすがにこの寺は世界的に有名なお寺ですから、参拝者の7割程度は外国人でした。日本への外国人観光客は今年ついに約1200万人を超え、外国人に人気のある都市はやはり、大阪・京都・東京だそうで、外国人観光客が多いのも当然だと思いました。

この寺に来たのは、修学旅行を含めれば既に5回目くらいになると思いますが、山の自然を借景にして輝く金閣寺が池に写る姿が改めて神々しく感じました。京都の風景と文化が世界の人を惹きつけることに納得しました。

美しい京都を満喫し、書論の勉強も深めた旅でした。

 

 

 

 


外国人のための八寸書道教室

2014年12月21日 | 日記

12月21日(日)、17:00~19:00、徳島市南内町の料理店「八寸」のカウンター席をお借りして、ゼミ生の加守さんが「外国人のための書道教室を実施しました。この店は、私たち夫婦が陶芸を習っている八寸先生のお店なのですが、この店には外国人がよく出入りしていますので、ご主人にお願いして、加守さんの卒論のための実験に協力してもらったのです。会場は狭いので、今回はあくまでも試験的な実施で、徳島在住のさまざまな外国人、3名が参加してくださいました。国籍は、アメリカ合衆国、南アフリカ、スロベニアです。

加守さんは、2週間前からこの日のために教材の準備を行ない、工夫して授業を進めました。この日の参加者3名の2名が書道初心者でしたが、勘のよい方ばかりですし、加守さんの指導も上手だったので、よい作品がたくさんできました。いくつかを紹介します。

 

あっというまの2時間で、みなさん楽しんでくださいました。終了後に反省会を行ない、良い点と改善すべき点の両方があることがわかりました。また、このような機会を設けていただくようにお願いいたしました。加守さんも大きな手ごたえを得たようです。

それにしても、外国人の書く書道作品はとてもユニークで、面白いと思います。

 

 


十輪寺の石碑採拓

2014年12月21日 | 日記

12月21日(日)、午前9時半ごろから、鳴門市の十輪寺の門前の石碑の採拓をしました。これは、十輪寺のご住職からの依頼によるものです。1年生の男子学生に手伝いを頼みました。実は昨日の午前中に行く予定にしていたのですが、珍しく大雨が降って今日に延期しました。昨日とはうって変って穏やかな晴天で、風も少ないベストコンディションでした。ご住職も作業を見学されています。

このお寺は、四国八十八箇所霊場の0番目にあたる霊場と言われているそうです。石碑が大正7年に建てられてから一回も拓本を採られていなかったようですので、苔がびっしりついていました。最初に苔を落とすのに、3人がかりでおよそ30分かかりました。その後に拓本を始めました。学生2人が石碑の採拓を体験するのは初めてだったのですが、なかなか勘がよく、天気にも恵まれたので、たいへん良い出来でした。

完成した拓本はお寺に差し上げました。掛け軸にして飾っていただくことになるでしょう。今後、この文章を読んで詳細な解釈を施す予定です。

学生は、熱心に作業に取り組み、拓本の仕方も完全にマスターしたようでした。今後、道具も入手して自分たちの力だけでもできるようになるといいです。

 

 


徳島県議会ホール書道パフォーマンス2014

2014年12月20日 | 日記

12月19日(金)、昼休みに、徳島県議会で、書道文化学科の1~2年学生6名による書道パフォーマンスが実施されました。会場には昨年よりも大勢の観客が集まりました。この日は私は授業のために引率ができなかったので、亀石二三先生が学生を連れていってくださいました。写真はSUDAchi推進室の藤川さんが撮って下さったデータをいただいたものです。

知事と議長のご挨拶のあと、音楽と共にパフォーマンスが始まりました。最初は大字の一字作品2点です。これは2年の後迫と1年の門田が書きました。下の写真は門田が書いている場面です。

 

次は歌詞作品が2点です。まずは「青春逢歌」です。これは「青春を謳歌」するという言葉を「人との出逢い」をテーマに文字を変えたそうです。下の写真は、2年の杉本と1年の米澤です。

作品が完成した後は、高く掲げて発表されました。これは今年の徳島県を表す文字2文字です。光はLEDのノーベル賞受賞を祝うもの。路は四国遍路1200年記念、高速道路の整備、光ファイバー網の整備などを象徴しています。作品の前で、知事や議員さん、本学の学長・局長・亀石先生らと共に記念撮影をしました。

下は、中島みゆきの「糸」の歌詞で、人と人との絆をテーマにした作品です。

徳島県の中枢の人たちと、このような形で撮影する機会は珍しいことです。学生にとってよい経験になりました。これらの4作品は、順番にこのホールにしばらくの間、展示されています。議会ホールにおいでの際はぜひご覧ください。

 

 

 


ウッドアイビスでの授業

2014年12月17日 | 日記

12月17日(水)、2時限目の「専門研究Ⅱ」の授業を、徳島市両国本町商店街のプチレスト「ウッドアイビス」で行いました。メンバーは、太田ゼミの3年生6名です。タクシー2台で約20分で会場に着きました。この日は、珍しく朝に少し雪が降りましたが、この時間には既に雪はすっかり消えていました。南国である徳島市の雪というのはだいたいこんな感じです。

会場には、既に両国本町商店街振興組合理事長の吉坂保紀さんが既に待っていて、30分ほどお話をお聞きしました。その後15分ほど学生もまじえて意見交換をし、街灯につける布バナーに書く文字を決めました。これはこのブログで何度かご紹介しましたが、毎回書く内容を変えています。地域の皆さんも楽しみにしてくださっています。今度は「阿波弁」の短文を書くことになりました。

皆、真剣にお話を聞いています。徳島の経済や中心商店街の状況、大型郊外店の状況などもわかりやすく講義をしてくださいました。途中、商店街にあるお茶屋の経営者の立石さん、ウッドアイビスの経営者である新居さんからもご意見を伺いました。学生たちはいろいろなことを知り、また良いアイデアを出してくれました。

終了後には、ウッドアイビス特製のハンバーグランチに、全員で舌鼓を打ちました。授業後に店の前で全員で写真撮影をしました。たいへん充実した授業だったようです。

左から和田・漆原・永岡・山口・神農・加守の6名のゼミ生、吉坂さん、立石さんの各人です。来週の授業では、書く阿波弁の言葉を具体的に決めて、1月の授業の中で、実際に制作する予定です。