ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

交流プラザに展示した書作品

2023年06月29日 | 日記
6月29日(木)、午後に交流プラザから依頼された書道の額作品、26点を展示しました。この時、地域連携課の職員と、ベトナムからの留学生5名に搬入を手伝ってもらいました。この26点の中には、6月に総務課前に展示されていた8点の作品も含まれます。総務課前の作品を外すところから留学生が協力してくれました。そのほかは、昨年までに展示された作品の中で、今の季節にも使える内容のものを選びました。
交流プラザに行って、作品を自家用車から降ろして展示するまでの作業もほとんど留学生にお願いしました。



壁面に展示できない分は、三脚の展示台を出してもらって展示しました。








すべて小作品ですが、バラエティに富んで、鑑賞するのは楽しいと思います。7月末ごろまで展示しています。交流プラザに立ち寄られた時は、ぜひご覧ください。

自家用車でプラザを往復する際に、2名のベトナム人留学生と雑談をしながら行きましたが、楽しく珍しい話をたくさん聞きました。ベトナムでは空手が流行していて、自家用車に乗った1名の女子学生もベトナムで空手を習っていたそうです。それで、現在は四国大学の空手部にも入部していて、現在の四国大学の空手部のメンバーのほとんどがベトナム人留学生だと聞いて驚きました。武道はきついイメージがあって、最近の日本人の若者には敬遠される反面、アジアの留学生には流行しているようです。海外の人が日本の文化に興味を持ってくれること自体はうれしく思いましたが、学生時代、少林寺拳法部で鍛えていた自分としては、ちょっと複雑な気持ちにもなりました。

とくしまマルシェ2023年6月

2023年06月25日 | 日記
6月25日(日)、標記が本日あって、徳島市街地の新町川公園で実施されました。四国大学は「藍」をテーマに参加し、例年通り、書道と生活科学科が出展しました。今回、書道文化学科からは、このような地域活動が初めての下級生を中心に参加しました。2年生の八頭司美奈、1年生の秋野友那 、田邊華子 、戸次李歌 、松本詞葵の合計5名です。
この日は、梅雨の晴れ間ともいえる日で、朝は曇っていたもののやがて強い日差しが射す、夏らしい日となり人出も多く、書道のテントにもお客様が次々に来られました。藍がテーマなので、地域連携課の徳山さんが作成された藍墨を使って、ウチワと色紙の作品を書きました。











隣のテントでは、生活科学科が生藍の葉を使った草木染の商品販売に取り組んでおられ、こちらもたくさんのお客様が訪問されていました。


途中、徳島の4つの大学の阿波踊りクラブの学生による阿波踊りの発表もあって、お客様がさらにたくさん来られました。


この日は、9時から14時までの5時間で、5名で約70点の作品を書き上げて販売しました。学生も大忙しでしたが、楽しく活動できました。
今後もこのような書道コーナーの開設は、各地から依頼があります。直近では、8月4日(金)14:00~16:30  に吉野川市鴨島図書館で、また8月6日(日)(時間は今後決定)には鳴門市の徳島ボルティスのサッカー試合会場前広場で開催予定です。

また、7月15日(土)夕方には、美波町のうみがめ祭りでの書道パフォーマンスが予定されています。コロナ禍が落ち着いて、各地のイベントが回復しているのに伴って、書道の地域活動も盛んになっています。どうぞお出かけください。

大学院文学研究科 令和5年度修士論文中間報告会

2023年06月23日 | 日記
6月22日(木)、5限にF201教室で、標記が実施されました。会場には院生・教員・大学生など30名ほどの人が集まりました。発表者は2年生の3名です。表示は1年生の白石瑞帆さんが書いてくれました。


最初は日本文学専攻の小部さくらさん。古文書を解読して近世阿波の水論についての研究をしています。農業用水をめぐる争いについてです。


次は書道文化専攻の河原玲青さんです。彼の場合は自分の書道作品に関する研究で、今回は黄庭堅の松風閣詩巻を応用した創作作品について発表しました。


最後は、国際文化専攻の菱井彩香さんです。19世紀の分身小説に関するものです。『ウイリアム・ウィルソン』、『ジキル博士とハイド氏』という、分身をテーマにした2作品を中心に研究しています。


3名とも緊張気味に熱心に発表し、研究も一歩進んだ感じです。それぞれの発表後に多くの質問・意見が出されました。これらの意見を参考にこれから論文に完成に向けて頑張ってほしいです。

1年生「漢字書法Ⅰ(行書)」の授業

2023年06月17日 | 日記
6月13日(火)の2限目に実施した標記の授業の写真を撮影・掲載させていただきます。昨年まで「行書法Ⅰ」という名の授業でしたが、今年度から授業名が変わりました。1年生も入学以来2か月半が過ぎ、授業にも熱心に取り組んでいます。授業自体は前期に15回ありますが、8回までは蘭亭序、後半は空海の書を扱います。
この日の授業は蘭亭序のまとめ学習で、半切臨書作品の制作の場面です。全体構成や意味内容の確認をした後に、2~3行の形式で、どの部分を臨書するか決め、まずは半紙練習、それが終わった学生は半切に書いていきます。



半切作品制作は、机上でもいいし、床に下敷きを敷いても良く、自分で選びます。


隣の教室が空いていたので、そこも活用してよいことにしました。


1回の授業内では完成しませんので、以後は課題学習にして提出させます。若者は吸収力が高いです。指導内容を理解すれば、急速に知識技能を高めますので、教員としてもたいへんやりがいを感じます。
次回の授業は空海の歴史的な背景や書の特徴について、パワーポイントで解説します。完全な講義形式の時もあります。

学問に取り組んで自分を高めていくことは、とても楽しいです。学生生活の中心はやはり授業ですので、まずはそれを楽しむことが大切です。新入生はうまく波に乗れている学生が多いように思います。

徳島県議会から依頼の名刺完成

2023年06月09日 | 日記
6月9日(金)です。今年も、徳島県議会の議長・副議長の名刺の書の原稿を依頼されました。依頼されたのは5月でしたが、県議会議長が正式決定してから印刷までに1週間しか余裕がなく、短期間で高い完成度を挙げる必要があったので、一度過去にこの仕事を経験している、大学院2年生の田中つぐみさんに依頼しました。本日、担当者の方が完成した名刺を持参してくださいました。
原稿は田中さんが墨で半紙に書き、それを私がスキャナーでデータ化し、多少の変更を加えてからWORDに貼り付けて、そのデータを県議会に送ってありました。5月中旬の話です。



印刷は、徳島県特産の「藍」を表現するために、藍色のインクで
印刷されています。左隅には、小さく「四国大学書道文化学科学生の書」と説明を入れて、田中さんの雅号印も押されています。彼女は、書道文化学科から大学院に進学した人なので、これも間違いではありません。
裏面は、英語の活字で印刷されています。
今後、各県の議会の議長・副議長が集まる全国会議などの際も、使っていただけるそうです。お役に立てそうで嬉しいです。