ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

第51回 野外彫刻展

2013年10月27日 | インポート

Yagaityoukoku110月27日(日)、徳島城公園で、徳島彫刻集団の野外彫刻展が行なわれています。すでに51回目となるのがすごいです。10月13日~11月29日(金)、1か月半も展示されています。

仲が良い井下俊作先生の作品を捜すと、今年は2作品が出ていました。まずは「A MESSAGE  TO THE EARTH」と題した金属のドームです。内部にも金属の円盤がたくさんぶら下がっていて、風に揺れてそれらがぶつかって涼やかな音を立てていました。この題名は、何年もにわたる連作で、昨年の作品もこのブログで紹介したと思います。彫刻を作るときにいつも地球を意識されているのですね。

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またもう一つも同じ題名ですが、こちらは大木の根がロープでくくりつけられている作品です。これは数年前の台風の後に吉野川の岸辺に漂着していた、巨木の根で、大きさは軽トラックの荷台ほどです。

普通は、ごみと認識されるものかもしれませんが、先生はこれを見たときに地球からのメッセージを感じて、重機で運んで作品化に踏み切ったとおっしゃていました。時間がたって、一部には雑草が芽を出していますが、それも作品の一部だそうです。いわば成長し変化する彫刻作品です。

書道の作品にも通じる考え方だと、いつも感心しています。先生の目の付け所はちょっと変わっていますが、深いところをついていると思います。

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このほか、ユニークな作品がたくさんあります。右は、北川雅佳さんの「熱チュウ症」という作品です。

傘の中に男女がいるように見えて、ちょっとドキッとしました。

大規模な作品が多く、準備がたいへんだと思いますが、永く続いているので、ファンも多いようです。徳島の文化を作り上げてきた展覧会の一つだと思います。


両国本町商店街の看板

2013年10月27日 | インポート

Aibisu110月27日(日)、両国本町商店街の喫茶店ウッドアイビスの前に置かれた新しいメニューの紹介看板、「グリーンスムージー」の書と絵は、4年生の今井麻美さんが制作したものです。彼女は、書ばかりでなく、高校時代は美術部にも所属していて絵も堪能です。

この飲み物は、野菜の青汁に様々な果物を入れたもので、たいへん飲みやすく、また健康にも良いので、最近気に入っています。徳島県は野菜の産地なのに、全国で最も野菜を食べない県だということで、県を挙げて野菜を食べる運動をしていて、その一環で作られたメニューだそうです。

また、この店から北に50mほど行ったところのブティックたけむらの開店40周年の小看板も紹介します。これは藤井宏くんの作品で、隷書によるものです。Takamura1

ウッドアイビスの「30周年 感謝」の看板の出来に感動した、たけむらのご主人から依頼があって書いたそうです。

このように、人のつながりで書道を飾るお店が広がっていくというのはTakamura2

すばらしいことだと思います。


木工会館 秋の手作り市

2013年10月26日 | インポート

Mokkou210月26日(土)、この週末の土日は、徳島市内で様々なイベントが行われています。

徳島市福島一丁目にある木工会館は、質の良い産品が展示されているので有名ですが、25~27日にかけて「秋の手作り市」が行なわれいます。会場は建物の3Fです。

知人の料理人で陶芸家でもある八寸先生の作られた、陶芸アクセサリーもたくさん展示されています。陶製のブローチやバレッタというのは珍しいので、最近人気が出ているそうです。

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この展示会の看板にあたる陶板の「八寸」の文字は、ゼミ生の藤井宏くんの作品です。

以前の「まちなか陶芸教室」の際に、八寸先生から依頼があって呉須で書いたと聞いています。

八寸先生の他にも、様々な工芸作家の作品が、会場には所狭しと並べられていました。木で作った五重塔や帆船、金属製の蒸気機関車モデル、布バッグ、ガラス工芸、藍染めなどなど、実際に購入することができます。徳島新聞にこの企画を紹介している記事が出ていますのでご覧ください。木工会館のホームページにはこの企画が出ていないのが残念です。担当者さん、頑張ってください。

http://www.topics.or.jp/localNews/news/2013/10/2013_13826776164183.html

また、26・27日には新町川周辺にて「徳島ひょうたん島博覧会」も開催されていますが、先日、長谷川晋理さんの依頼で、4年生の「実用書法」の授業で江戸時代の高札の文字を書きました。ここに27日(日)には地元の小学生が絵を描き入れるとのことで、見学に行こうと思っています。徳島マルシェも開かれるので、会場はかなりにぎやかになると思います。詳しくは下記のサイトをご覧ください。

http://tokushima-hyotanjima.jp/

徳島の人々は本当にいろいろと工夫を凝らしたイベントを開いてくれますね。

この週末は、ぜひ徳島市内にお出かけください。


徳島ビジネスチャレンジメッセ 続

2013年10月26日 | インポート

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10月25日(金)、徳島ビジネスチャレンジメッセの2日目です。1日目は藤井宏くんがブースの説明や揮毫披露を担当しましたが、2日目は石田里茉さんが担当しました。

台風の影響で一日中雨降りでしたが、会場のアスティ徳島にはたくさんの人が訪れ、熱気にあふれていました。多くの企業の皆さんや一般来場者が四国大学のブースに来てくれて、石田さんも大忙しです。

今回の私たちのコンセプトは次の通りです。メッセの冊子にもこれが表題で入っています。

「学生の書道でまちなみに活力を、社会に潤いを。」

学外での活動はおよそ次の4種類に分かれます。ここ3年間に行なった様々な発信の様子を写真にして壁に貼り付けてあります。

Bijinesu2①まちなみへの展示

②デザイン書道

③学生が書道を教える

④書道パフォーマンス

今回はお客様の希望にお応えして、その場で書を揮毫するという難しい作業にも挑戦しました。これは普段の大学での基本的な勉強の上に、かなりの応用力が必要になります。

石田さんは、既に勉強をかなり積み重ねていますし、センス抜群ですから、注文に応えてどんどん作品を書きました。右の写真は、富田町の飲食店のオーナーさんから、お店の名前を書くように言われて書いているところです。

Bijinesu3注文は次々にきました。自分の名前を書いてほしいという高専の学生や小学生もいました。

また、この会場のブースで飾る企業名の表示、これから東京で演劇を観にいくが、その劇団名を書いてもらって会場で振って注目させたいファンの方など、皆さんが石田さんの書を気に入って、とても喜んで持ち帰られました。

Messe筆文字の表示の需要というのは、私が考えている以上に、身近にたくさんあることに気付かされます。今回のメッセで、実際に「このようなお仕事を依頼したい」という具体的なお話も何件かありました。

3日目は、藤井君が再度担当しました。

台風一過のさわやかな天候の土曜日となり、メッセはお客さんでいっぱいでした。前日同様、大勢の方が学生に書を書いてほしいと言ってこられました。

右の写真は、フィリピンから来られたマベリックさんが、藤井君に書いてもらった自分の名前を持って嬉しそうに記念写真を撮っているところです。フィリピンからはこのお仲間の方がたくさん来られていて、この後に7~8枚の作品を要請されて書いていました。面白かったのは、英語で好きな単語を書いて持ってきて、これを日本語に翻訳して書いてほしいという要望ばかりだったことです。

筆字でアルファベットも書けるのですが、外国の方はむしろ日本の文字で書いた作品をほしがるのだとわかりました。日本への出張のお土産にして、自宅の壁に貼るそうです。


徳島ビジネスチャレンジメッセ

2013年10月23日 | インポート

Charennji110月23日(水)、翌日からアスティ徳島で始まる「徳島ビジネスチャレンジメッセ」のための搬入作業をしました。ゼミ生の藤井君にも手伝ってもらいました。

これは、徳島のたくさんの企業が、各自の得意技を紹介し合い、互いのビジネスに役立てるというもので、商談会もたくさん行われます。

今年は、四国大学の代表として、書道文化学科の活動が選ばれて展示することになったのです。ここ3年間ほどの、街角への展示、書道パフォーマンス、学生の書道教室などの活動の写真とキャプションを貼りました。写真は40枚ほどあります。

改めて思い返してみると、いろいろな活動をしてきたなあと、改めて驚き、なつかしく思い出しました。

24日(木)、25日(金)は10:00~17:00、26日(土)は、10:00~16:00の間、展示します。

24日は藤井宏くん、25日は石田里茉さんが、この場所で説明を担当してくれます。26日は、前半が藤井君、後半は私が担当します。私は25日の夕方にも少し顔を出す予定です。

学生の書道の技術が、もし徳島の企業活動の中で活用していただける部分があれば、声を掛けていただきたいと思っています。

2mの壁が2枚の小さなブースですが、伝統文化の代表として、現代に何を提供できるか、一つの実験でもあります。よろしければ見学にお出かけください。行事のプログラムやセミナー内容、他の出店企業は下記のサイトをご覧ください。

http://www.tnbc.or.jp/messe/2013/messe2013.index.html

この企画が終わった後に、またブースを見学に来て下さった方々の反応をお知らせしたいと思います。