ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

ブルネイの学生のための書道教室

2014年09月26日 | インポート

9月Kamori126日(金)、午後に、四国大学にブルネイ共和国 の学生さん、24名が来られて、藍染体験や書道体験をしました。

国際文化学科の学生さんが一人ずつ就いて通訳をしてくださいました。

この指導を、3年ゼミ生の加守真実さんが中心になって行ないました。彼女が、卒業論文の題材として、「外国人に対する書道指導」を考えているからです。お手伝いをしてくれたのは、4年生の青木君、3年生の島川君・永岡さん・和田さんの4名です。

最初に、パワーポイントで書道の基本精神についての発表を英語で説明したのち、一字書を中心に書き始めました。

Kamori2ブルネイの皆さんは、楽しそうに取り組んでいました。

個別指導を5名の学生たちが一生懸命行ないました。

Kamori4最後にうちわに各自の好きな一字書を書いて作品の完成です。みんなうれしそうです。

Kamori3最後に、 ブルネイの学生代表の方から、お礼の言葉をいただき、5名の学生たちもうれしそうです。

今後、外国人の観光客が増えていくと、書道は日本の観光アイテムとしては重要度を増すだろうと考えています。


吉田松陰

2014年09月25日 | インポート

Shouinn1前後しますが、9月19日(金)、福岡から帰る途中に山口県萩市に立ち寄り、松陰神社を訪ねました。3年生ゼミ生の和田さんが卒論で吉田松陰の書を扱いたいということで、私自身も勉強のための、少しだけ帰り道を回り道しました。わずか2時間程度の滞在です。

NHKの来年度の大河ドラマが吉田松陰の妹を主人公にするもので、町にはその宣伝があちこちに飾られ、観光客も多かったです。松陰神社の中に松下村塾があります。静かなたたずまいでした。

Shouinn2隣にある歴史館には、吉田松陰の生涯が、等身大の人形でいくつかの場面に分けて、再現されていました。ドラマを見ているようで、たいへん見ごたえがありました。

写真は、佐久間象山との会見場面を表現したものです。

昔、大学院生の時に一度ここは訪ねたことがありましたが、当時はそれほど関心が高くなくて、なんとなく見ていただけでしたが、今回は、いろいろなことを考えながら見ました。

受付の方にお聞きしたところでしゃ、ここには、大河ドラマの出演俳優さんたちも大勢訪問して研究をしているそうです。

Shouinn3

吉田松陰の書は、右上がりの強い、清潔感のあふれる良い字です。

通常の博物館では撮影ができませんが、これは最近できた道の駅の展示スペースで複製が展示されていて、自由に撮影できるところから撮影しました。

和田さんはこのような書を研究することになります。

このほか、彼の書作品はたくさんありましたので、冊子を購入して帰りました。

日本が、今、曲がり角の時代で、行き先に迷っているところですので、戦国時代や幕末の動乱の時代に、日本の先輩たちはどのように考えて行動したのかをしることが、今後の私たちの生き方を考える参考になると思います。

プラス面・マイナス面の両方を知りながら、歴史を考察していくことが大切だと考えています。

吉田松陰を調べることは、たいへんタイムリーだと思いました。

なお、現在、このブログはOCNのブログサービスによって運営していますが、OCNがブログサービスを中止するということですので、近々他の会社のサービスに乗り換える予定にしています。今までのデータがそのまま表示できるか未定ですので、過去のデータの必要な方は適宜コピー願います。


鳥取ゼミ研修旅行

2014年09月25日 | インポート

Tottori19月23日~24日、3年生のゼミ学生を連れて 鳥取県に研修旅行に行きました。メンバーは神農、加守、永岡、和田、山口さんの5名です。米子市出身の永岡さんが、鳥取県に関係する書家・書道遺跡の調査を卒論で扱いたいとの希望ですが、私は鳥取の情報に疎いので、まずは概要を知るための調査に出かけたのです。ゼミの他のメンバーも同行を希望したので、自家用車に乗せて連れていきました。

まずは鳥取県立博物館を訪ね、同県の歴史概要を知り、学芸員の大嶋陽一さんから、近世~Tottori2近代の書家のポイントを伺い、この時点で3名ほどの書家にしぼりました。

こののちは砂丘の見学を少し入れて、一泊し、翌日は、県西部に移動しながら、名和神社・米子市立図書館で調査をしました。

23日は真夏が戻ったような日差しの暑い日で、24日は台風の影響で風と雨に時おり逢いました。

Tottori3名和神社の神主様は、名和長年のご子孫の名和靖恭様です。南北朝の歴史や、近辺の石碑の案内も受けることができました。

図書館で「児玉玉立」という幕末の書家の研究書の紹介を受け、著者の方に連絡をとったところ、ご自宅訪問の上、著書も譲っていただくことができました。

Tottori4米子市の大原俊二先生です。

先生は書道にも造詣が深い上に、近代日本漢
詩の専門家ということで、様々なご指導を受け、今後も、学生の力になっていただけることになりました。これで永岡さんの卒論は、どんどん進めることができます。

鳥取県のみなさんは会う方がすべて親切な方ばかりで、すべてスムーズに資料が集まりました。良い人と出会うということが、研究にとってはきわめて重要です。

学生たちにとっても収穫も大きい旅でした。