ぱたぱた仙鳩ブログ

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野外彫刻展

2014年11月03日 | インポート

Yagai1?2日(日)、午後、徳島城公園に立ち寄って、 恒例の野外彫刻展を観ました。

展示は10月5日から既に始まっていて、あと2週間で終了です。10月は多忙だったので、ゆっくりと公園に来ている余裕がありませんでした。

Inosita1知人の井下俊作先生の作品もありました。

「A MESSAGE TO THE EARTH」というタイトルで数年続いている作品です。このシリーズはこのブログでも何度かご紹介しています。

今年は、5つのドラム缶が置かれて、そこからテニスボールがあふれ出ている様子が描かれています。この5つは、地球の姿を時間を追ってコマ撮りしているようなもので、一種の曼荼羅です。

Inosita2_2真ん中のドラム缶を拡大して写しました。ドラムカンから大量のテニスボールがあふれ出ています。

これを制作中に井下先生のアトリエを訪問したことがありますが、テニススクールから、大量の廃棄ボールを頂いてきてこの作品を作っておられました。

先生の作品のテーマは、自然と文明の付き合い方に関する主張が込められています。

そのとらえ方は、観る人に任せられていますし、どのように感じてもよいのです。

地球資源を使いまくって、環境破壊をし、地球を滅亡に追い込んでいく人間の現代文明の様子を批判しているように感じました。

彫刻は、公園の中に26作品が散在しています。

このほかにも、興味深い作品がたくさんありました。

Yagai3

右は、小林陸一郎さんの「旅人の碑(赤の冗舌)」という作品です。色が美しく、公園の緑の中で目立っていました。木の形をしていて、緑の木々との対応が興味深いです。

Yagai4

次は中南弘史さんの「「架ける」2014」という作品で、板の中央に美しいステンドグラスがはめられています。

この奥には巨木が切り倒されて、その切り口の形が、このステンドグラスとコラボしているように見えました。巨木が倒されているのは彫刻作品ではなく、偶然木が枯れて、公園事務所がたまたま切り倒したものでしょうが、その風景を借景として活用し、その前に彫刻作品を置いたのが面白く感じました。

Yagai2_2 最後は中川伸一さんの「どこいっとんたんで」という作品。池の中に置かれていて、水面にも写りこんでいます。

2匹の犬と、犬みたいな不思議な動物 3匹が語り合っているような位置に置かれ、題名ともセットで不思議な物語性があり、さまざまな想像を掻き立てられました。

野外彫刻展は、公園の自然の風景を上手に活用しているので、公園の美しさと彫刻の面白さと両方を楽しめます。

あと2週間開催していますので、ぜひご覧ください。

 


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