ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

ウッドアイビス店舗内展示2018-②

2018年03月21日 | 日記

3月21日(水)、標記の作品を入れ替えました。数年前から両国本町商店街のレストラン、「ウッドアイビス」の壁面は学生作品の展示場所として使わせていただいています。今まで、およそ半年に一度くらいのペースで変えていましたが、今年はもっと頻繁に替えていこうと思います。今回は阿波市のかぜまーる展の作品を仙鳩書展で展示した後、さらに展示しています。つまりこれらの作品は、昨年秋に沖縄県南風原町で展示されてから、場所を替えて4回目の展示になります。

3年の星川遥香さんの作品。小額を上手に組み合わせています。

左:3年の仲井眞歩加さんの作品  右:3年の矢部育実さんの作品

ちなみに、下の阿波踊りの女性のペン画は、今、徳島市にボランティアに来ているコスタリカの女性のイラスト作品です。とても元気で、日本語も堪能な方なので、来月には大学に呼んで書道体験をしていただこうと思っています。

生活空間に飾った時に、その場の空気を変えるくらいの力を持った作品を書きたいと、いつも思っていますが、彼らの作品はまさにその力を持っているといえるでしょう。

 

 

 

 


新入生歓迎書道展2018

2018年03月20日 | 日記

3月20日(火)、すでに新年度の準備が始まっています。新入生を歓迎する書道展の飾り付けができました。

3年生の小坂優佳さんは行草作品。遠山颯希さんは、草書とハングル書芸をアレンジしています。

かぜまーる5名の作品。右端のキャプションも作品の一部にしています。構成の妙をご鑑賞下さい。

矢部育実さんの作品。書と藍染と阿波和紙とのコラボレーション。工芸技術と書は、とても相性が良いのです。

宇良樹希くんの作品。箱庭のようにかわいらしい作品。

木蓮をテーマにした1年生2名の合作。位置も工夫しよく調和しています。篆書:伊熊麗奈さん。行書:木原和奏さん。

集中講義で水墨画法を学んだばかりの2年生6名が、墨彩画を合作にして飾っていました。楽しそうです。

3年生の清田政和くんは、さらに高度な墨彩画に仕上げています。落款もぴったりはまっています。若者は進歩の度合が顕著です。

展覧会場は全体で一つの作品になるように、配置も工夫する必要がありますが、学生たちはそれも意識できるようになってきました。作品は多岐にわたっていて、楽しい展示になっています。

平成29年度も、あと10日余りとなりました。新年度の入学式は4月3日(火)です。


ひな祭り書道展 書道実演コーナー

2018年03月19日 | 日記

3月18日(日)、標記の会は、まだ継続中ですが、学生2名を連れて、書道実演コーナーを開設してきました。4年生の渡邊浩樹くんと、1年生の櫻田真彩さんです。最初に、勝浦町の四国大学スーパーサテライトオフィスに寄りました。こちらの書道作品の展示はまだ4月8日(日)まで続きます。櫻田さんは、今回のひな祭り書道展のポスター題字を書いてくれたので、この展覧会には思い入れがあるようです。

左上は、櫻田さんの作品。右上は1年生の角田早悠実さんの作品。下のポスター題字に、櫻田さんの作品を使用しました。

次に、隣接する人形文化会館に行って、コーディネーターの平瀬さんの御世話で、書道実演コーナーを始めました。大勢の来場客のご希望で、二人の学生が書を書き始めました。

会館の奥の通路には、巨大作品や軸・額作品も飾られていますが、大学の看板を先日よりも高く、目立つようにしてくれてありました。ありがとうございます。

14時ごろになって隣のステージで音楽イベントが始まると来客が減ったので、ここでのコーナーは終了し、数km西に離れた坂本地区の「風の駅さかもと」に移動しました。オーナーの鴻本浩さんが、お客様を相手にしながら、忙しくコーヒーを淹れておられました。この日も稼勢山が穏やかに見下ろしていました。お仕事の合間に、一緒に写真に入っていただきました。

店舗内の机をお借りして、この日の2番目の書道実演コーナーの開始です。鴻本さんが、店内に居られたお客様数名から、注文をとって下さったので、色紙やうちわ作品を、総計10枚ほど書かせていただきました。

お客様と様々なお話をしながら、書を褒めていただきながら書きました。この施設の周囲は山に囲まれ、深い谷を形成していますので、雑音はほとんどなくとても静かで良い環境です。二人の筆も絶好調で、素敵な作品がたくさんできあがり、お客様たちにも喜んでいただきました。

坂本地区の「おひな様の奥座敷」・・・道路わきの民家の軒先に雛飾りをするイベントは、この日で終了でしたので、その道を通って帰りました。各家が工夫した様々の美しい飾りを観ることができました。

地域の皆様にも喜んで頂き、また学生にとっても創作作品の勉強になり、とても良い地域活動になりました。

 

 

 


2017年度卒業式

2018年03月16日 | 日記

3月16日(金)、標記の式がありました。体育館での全体会のあとに、学科ごとに分かれて証書授与式が始まりました。卒業生たちはこの日のために美しく、りりしく着飾っています。女性の多くは和服に袴姿です。沖縄出身の喜屋武美紘さんは琉装です。(左から二人目) 

琉装は琉球国時代の民族衣装を現代的にアレンジしたもので、沖縄では儀式で普通に使われています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%89%E8%A3%85

一人ずつ学科主任から証書が渡されます。

教員からの激励のことばの後に、笠原奈菜さんから、学生代表のことばがありました。彼女は、在学中にファッションの関西コレクションにも属し、週末は大阪でモデル活動をしてながら、多忙な生活を送ってきました。私のゼミ学生でもあり、学業成績も優秀で、本当に頑張った学生の一人です。今後の彼女の活動にもご注目下さい。

https://twitter.com/nana_kasahara

http://www.kansai-collection.net/

笠原さんの作品の前で、笠原さんと親友の中川純佳さん。

各自の新たなステージへの旅立ちです。ご活躍を期待しています。

 

 


伝・菅原道真の足跡

2018年03月15日 | 日記

3月15日(木)、気候が良くなって散歩をすると体調も良いので、今日も散歩に行きました。ここは、平安時代に菅原道真が半年ほど滞在したという伝説が残る場所です。現在は薬師寺という名ですが、昔は「菅原寺」と呼ばれていました。ここは真言宗のお寺です。最近、ここに弘法大師の遍路修行像が建ちました。42歳の時に四国遍路のコース決めをした時の像かと思います。四国にはあちらこちらにこの像が建てられています。托鉢用の鉢に大きなメロンが奉納されていました。

ここの手水鉢は自然石を彫りこんで作った美しいものです。龍の口から水が出ています。

隣には天神社があります。江戸時代には、このように寺院と神社が隣接して置かれ、寺の住職が神社の管理もしていた場所が多いです。「神宮寺」と呼ばれる寺院は殆どがこの形式です。この神社には後に、千本の松が植えられたそうです。

神社の本殿の屋根には、菅原氏の紋章、梅のマークが付けられていました。その下には松の飾りがあります。

蜂須賀桜がここにも咲いています。ヤマザクラの系統を継いでいるので、花と共に葉も出始めます。

椿も咲き始めていました。

菅原道真が京都から大宰府に左遷される時、船で移動する途中に嵐にあって、ここまで流され半年ほど滞在中に、ここに学校を建てて地域住民に勉強を教えたという伝説があります。

実際の史実にはそのような記録は残っていないので、そこに滞在したのは道真ではなく、彼の一族か、家臣などの関係者だったと思われます。しかし、平安時代にここに学問の種が蒔かれたことは確かのようで、江戸時代になるとこの神社に武士も集まって定期的に連歌会などが行われ、文化の殿堂となっていました。さらに明治維新で学制が敷かれたときに、この境内に小学校が建てられたいうことです。現在はこの神社の南側に「千松小学校」が建てられています。

学生時代に日本史で学んだことは、身近な生活の中で、思わぬ形で関係してくるものです。