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第61回 徳島彫刻集団 野外彫刻展

2023年10月08日 | 日記
10月7日(土)、毎年この時期に徳島城公園でおこなわれている標記に出かけました。まずは、井下俊作先生の作品です。最大のクスノキの周辺に展示されています。先生は毎回、社会で不要になったものを芸術作品に換えるようなコンセプトで表現され、「A  MESSAGE TO THE EARSE」という題名で自然と文明は調和すべきであることを主張されています。今年は、靴下や靴の展示に使われていたマネキンの足が大量に使われていました。数年前に廃棄される予定のものを頂き、保管しておいたそうです。


大きなモニュメントとしては、流木を集めた大きな足でした。これは巨大クスノキの足を表しているのでしょう。この巨大な足だけは、展示が終了しても来年までここに置いておくことになっているそうです。


幹の周囲に、たくさんの足マネキンがセットで置かれています。


幽玄な雰囲気で、夜に行ったらちょっと怖いかもしれません。先生にお聞きすると、クスノキの根が生えているところまで足を置いているとのことでした。クスノキの精霊がここまで足を延ばしていることを表現したかったとのことです。樹木というのは枝の広がっているところまでは確実に根も広がっています。

四国大学短期大学部の居上真人先生の今年の作品は六地蔵の石像でした。


私が六体の中で最も好きだったのは空を飛んでいる地蔵です。台石の模様は山と海を表しているのでしょうか。スケールが大きいけれどかわいいです。


そのほか、気になった作品をいくつか紹介します。
香川県のアキホ タタさんの石彫作品「Love Bomb Ⅱ」。恐竜化石の卵が割れて恐竜が出た後のような感じでした。


奈良県の堀信二さんの木彫作品「TOWER」。足から出た手が頭を握っています。不思議な気持ちになりました。


島根県の周藤豊治さんの作品「ふわっと」。鉄で二人の子供が遊んでいるところを表現しています。堅い素材なのに柔らかさを感じます。


奈良県のヒロ忠之さんの作品「雨の恵み」。テルテル坊主の形ですが、表面に加工して入れた模様が美しいです。


徳島県の松永勉さんの金属彫刻「風景のはじまりーSunrise」。日の出の太陽を表現しているのでしょうか。形も色も風景の中でうまく調和しています。


香川県のウィリアム・ヴォーグラーさんの作品「Dancing Cubes 踊る立方体」。不安定のものが重なると安定して見えます。



京都府の外磯秀紹さんの作品「ろ」。池の中に置かれた赤い作品です。不思議な芋虫のようにも、サツマイモが芽を伸ばしているようにも見えます。


彫刻作品ではありませんが、トイレの入口に額縁の形の中に飾られた花は、絵のように見えて面白かったです。



作品はこの他にもあり、全部で32点が公園内に点々と置かれ、10月27日(金)まで開催されています。既に61年も続いていて、徳島の秋の楽しみになっています。ぜひお出かけください。


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