美観地区に行くと四角い大きな荷物を抱えた人たちがたくさんいた。旅行者か?それにしては持ち物が少し変、、、と思っていたら、それはキャンバスで、イーゼルや絵の具を詰め込んだ荷物だった。お互い見ず知らずみたいだったがすぐうち解けて話をしていた。私たちは島根からです。遠いからいま着いたばかりです。おたくは?横浜からです。もう受付はすませたんですか。いえ私も受付せずに描いているんです・・。会話からどうも何かの大会かコンテストでもあったみたいなのだがよくはわからなかった。この後1時間ほど小雨がぱらついたのでちょっと気の毒に思った。幸いやんでくれたけど、寒くなったからそれもアンラッキーだったかも知れない。
一人ものすごく上手な人がいて、その絵が欲しいなと思った。淡い色調の水彩画だった。描いていたのは横浜から来たと言う初老の紳士だった。
美観地区の一本北筋の道を歩いていると晴れ着の子を見つけた。阿智神社で七五三参りでもしたのだろうか。とてもきれいな着物だった。この子もきっとうれしいのだろうが、慣れない髪型のせいなのかしきりに前髪を気にしていた。傍らのお父さん、自慢の娘なんだろうな。幸せそうな親子だった。
アイビーで民芸21と言う催しをしていた。ここでは外国の民芸品をほんの少しだけ展示していた。駅にも大きなパネルでコマーシャルしていたのだが、どこでとも有料とも何が展示してあるとも書いてないただの文字だけだったので内容はわからなかった。係員に聞いてみると、公のやっている催しであること、外国のものの展示はここだけであること、そばの公民館では中学生の調べたことの展示があることなどを教えてくれた。言い方や態度から、市役所かなんかの人だなと思った。仕事でしたくもないのに休日出勤か、、と思っているのだろうと感じた。