全国高校サッカー選手権大会 地区決勝 作陽 vs 玉野光南
いつも応援しているのは作陽だ。一つは野村監督のこと。もう一つは、以前の決勝戦で作陽がゴールを決めたのに世紀の大誤審で、結局PK戦で負けた試合、、、、あれを見ていた。私も観客も線審も相手DFも、全てゴールを見ていたにもかかわらず、あの判定だった。それ以来、とにかくいつも作陽を応援している。今回も応援しながら見ていた。
別に玉野光南が嫌いなわけではないし、出来るなら両方とも勝たせてあげたいとも思う。しかしそれは勝負、どちらかが勝つものだし、勝つ方が強いのだ(有名な言葉)。冷静に試合を見て、この試合を見る限りやはり作陽の方が一枚上と言うべきだろう。玉野光南がボールを受けて一度持ってから動くのに対し、作陽はワンタッチでボールを動かせる。速さが違う。玉野光南がボールを持つと、どうしてもワンテンポ遅くなる。結果は順当だったと思う。ただ、他の試合を見ていないから、これは今の実力なのかこの試合での調子なのかはわからない。
後は全国制覇。最高は準優勝。あの時は先制点を取ったのに逆転負け。野村監督を日本一にしてあげたい。日本のサッカーは(他のスポーツでも同じだが)先生たちの無償の奉仕で成り立っている。全国一位の栄光は、そんな人に捧げたい。玉野光南や学芸館、他の学校の先生たちも同じだろう。頭が下がる。
でも、それでいいのかという疑問も大きい。ある学校の剣道部顧問、、、ホントに剣道に情熱をかけ、たぶん収入のほとんどを剣道部のために使っているだろう。寮を作り、マイクロバスを買って自分で運転し、あちこちの選手をスカウトし、学校の授業もしながらも、その生活の全てを剣道部に奉仕している。もちろん学校からもお金が出ているはずだが、自分からの持ち出しがたくさんあるはずだ。結局奥さんとも離婚。子どもだっていたはず。本当にこれでいいのか。日本の学校スポーツは、こう言う犠牲の上に成り立っている。それは個人の行動でもあるが、それをさせようとする(希望する)親からの圧力でもある。本当にこれでいいのか。
話を戻そう。サッカーは監督で決まると思っている。同じ駒を使っても自分と羽生さんでは同じ強さにはならない。将棋と同じように、同じ素材の選手を使っても監督によってチームが違う。どんなフォーメーションで、戦術で、誰を生かし、どこを押さえて、こう言う時間帯にどういうサッカーをするか、それは監督の腕次第。その意味では野村さんは日本一になるにふさわしいと思っている。今の作陽なら全国制覇出来て不思議じゃないと、今年大いに期待している。
全国高校サッカー選手権大会 12月30日開幕