美観地区を歩いていたら人だかりが出来ていた。土曜日だったので何かイベントでもあるのかなとカメラを向けた。道をふさぐようにたくさんのおじさん、いやおじいさんぐらいか、が群れていたので、有名人でもいるのだろうなと思った。近づいてわかった。この舞妓さんみたいな人の撮影会をしていたのだった。
そばでカメラを持ったおじいさんがケンカをしていた。若い、20過ぎぐらいの若者二人にワーワー言っていた。この二人、恋人同士か友人か、知性もあり真面目ないい感じの人だったのだけど、このおじいさんは同じことをくどくど繰り返して言っていた。詳しくはわからないけど、たぶん自分たちのモデルに勝手にカメラを向けたと言っているらしかった。こういう公共の場で撮影をしたら周りの人もカメラを向けるのは当然だろう。それだけでなく、自転車や車も通る道をふさいで迷惑をかけているのだから(この時は移動していたけど)、少しはその横暴さも考えろと言いたいんだけど、私は経験上、こういう年齢のカメラマンたちには言ってもムダとわかっている。
前にも書いたけど、中高年のカメラマンの傍若無人さは、タイムサービスに群がるおばちゃんの比ではないと思う。ちゃんとした人もいるんだけど、群れているカメラマンにはその心が亡くなった人が多いみたいだ。ファインダーを覗いていると周りが見えなくなるのだろうか。当たっているかも知れない。