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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

教育管理職への受験推奨~都教委配布リーフ

2010年06月15日 | 暴走する都教委
 ◆ 教育管理職への受験推奨
  ~都教委配布リーフに書かれた露骨な内容

永野厚男(教育ライター)

 東京都教育委員会人事部(岡崎義隆部長)が約42万円もの税金をかけ、教育管理職の受験を推奨するリーフレット二種を都の公立学校にばら撒いていることが、6日までの取材で明らかになった。
 15,000部も印刷・発行し、全都の公立小中学校等に五部ずつ配布した『今こそ副校長になる!!』リーフには、「年収の推移」と題し、「在職年数37年目の年収」が「校長は1,200万円近く、副校長も約1,040万円だが、教諭は700万円台」と、格差を強調するグラフを掲載。そして「主幹・主任教諭制度ができ、副校長への仕事の集中は、以前から見ると少なくなりました。安心して第一歩を踏み出して」と、謳っている。
 『指導主事を目指そう!』リーフは、「東京都は、若いあなたの力を必要としています!」として、「32歳以上43歳以下の主幹・主任教諭=教育管理職A選考受験資格者」をターゲットに、33,000部も印刷・発行し、全都の公立小中高・特別支援学校等に10部ずつ配布されている。
 都教委の顔色を窺い受験者を増やそうと、該当年齢の教員を勧誘する校長もいるが、レターケースに入れるに留めたり(区部の高校)、「このリーフはカネで人を釣る露骨な内容だし、税金の無駄使い」と言い、リサイクルボックスに直行させたり(多摩地区の小学校)した校長・副校長もいる。
 教育管理職は卒業式等の“君が代”斉唱時の起立強制の職務命令発出等、「公権力の行使」を行なう関係もあり、両リーフの受験資格には「日本国籍を有し」の文言が明記されているが、都民からは「“君が代”斉唱時の不起立教員の現認強制のように、上意下達で行政の言う通り教育管理職を動かすのをやめれば、受験者も増えるのでないか」と批判する声が出ている。
 『週刊金曜日』(2010/6/11【金曜アンテナ】)
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=1132

⇒ 教育管理職任用選考は、A選考・B選考・C選考とも、3年前から1倍台の低倍率
 ※2009年度『教育管理職選考崩壊の実態(2)』
http://wind.ap.teacup.com/people/3687.html
 ※2008年度『管理職選考倍率激減の危機』(A選考8年前の8分の1)

http://wind.ap.teacup.com/people/2904.html

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