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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

第二次『五輪読本』裁判、東京地裁鎌野真敬裁判長、強引に結審

2021年11月30日 | 増田の部屋
 ◆ 都教委に迎合する裁判官
 ・・・第二次『五輪読本』裁判、報告

皆さま
 こんにちは。増田です。これは「都教委等を訴える会」事務局としてBCCで送信します。以下、11月26日(金)にありました件名裁判報告です。重複・長文、ご容赦を!
 1,裁判経過

 都教委は『オリンピック・パラリンピック読本』と称する教科書(法的には「文科省検定済」ではないため、補助教材)を莫大な税金をかけて…初年度の2016年度は1億6285万円、それから毎年3000万円余を支出…作成し、私立学校も含めて全生徒たちに配布して、公立学校には週1時間、年間35時間を「この読本を使って学習せよ」と学校現場に強制しました。
 ※ 補助教材関係|東京都オリンピック・パラリンピック教育 (metro.tokyo.jp)
 それでも、オリンピックの光だけでなくも…幹部のボッタクリ男爵たちの問題等も含めて…「多面的多角的に」考察(文科省学習指導要領で多用されている言葉です)できるようになっていればいいのですが、都教委の『読本』では、国旗・国歌が五輪憲章に反して異常なほど強調され、国威発揚に利用されています
 一例として上げれば小学校用(64頁)には「開会式で選手たちは自国の国旗を先頭に行進します。表彰式では、優勝した選手の国の国旗を掲げ、国歌を演奏します」とか…
 オリンピック・パラリンピックは非独立国家も地域NOCとして参加しているのです。オリンピック憲章では「世界各地のNOCの選手団の旗・歌」なわけですから、「開会式で選手たちは自分の国・地域の旗を先頭に行進します。表彰式では、優勝した選手の国・地域の旗を掲げ、選手団の歌を演奏します」としなければ、この記述はウソ(フェイク)になります。
 そこで、私たちは「こんな記述で教えるよう強制することは『真実を教える教育を受ける権利』を保障している憲法に違反するので、こういう教材に税金を支出するのは不当だ」と、先ず、東京都監査委員会に監査請求し、退けられて、市民有志で2017年5月29日に裁判(第一次)を起こしました。
 2,第一次裁判

 その第一次第一審の裁判官たちは全くやる気なく「原告らが直接に損をしたわけではないから訴えの利益なし」と棄却されました。それで、控訴したのですが、先日お知らせしました通り、口頭弁論2回目は裁判官が交代していたので…1回目は女性裁判官がいたのに、2回目は男性裁判官のみだったので気が付く…民訴法第249条2項に基づき、弁論の更新手続を行い、原告ら(控訴人ら)に弁論の機会を付与する法的義務があったのに、裁判官たちは知らんふりして結審してしまいました。
 抗議すると「お前らの『誤解』だ! 1回目に女性裁判官がいたと主張するが、あの人は男性だったんだからね」…『誤解』は判決文の言葉、あとは増田による要旨まとめ(笑)…という始末でした。
 それで、この違法行為裁判官の元締めの法務大臣を相手に10月10日、訴訟を起こしたばかりです。この「民訴違反裁判官」裁判…正式名称は長いのですが「『民事訴訟法違反の裁判官』ーー裁判官席に名前札の設置を要求ーー」裁判…の第1回目は、12月16日(木)13:15~東京地裁411号法廷であります。ご都合つけば、傍聴お願いします!
 3,現在の第二次裁判

 もちろん、そういう第一次読本裁判の高裁裁判官(裁判長:白石哲)が、まともな判決文を書けるわけもなく、全文・都教委主張コピー!?という感じでした。
 そこで、私たちは、諦めたら終わりなので、こういうウソ(フェイク)読本は毎年、作成配布され、毎年高額の都民の税金が使われているため、第二次監査請求を起こしました。いつものことですが「内容なんか関係ない。手続きに何ら問題なしだから、作成配布に都民の税金を使っても問題なし」という東京都監査委員会のお墨付き(笑)を得て、第二次『五輪読本』裁判を2019年5月24日に起こしました。
 その裁判で、都(都教委)の主張ときたら、本当にそんなこと言っていいんですか…ビックリ!? というようなものばかりでした。その根幹は以下の2点。
① 「非独立国家の数は、ほんの少数だから『開会式では国旗を持って入場する。優勝したらその選手の国の国旗を揚げ、国歌を歌う』という記載で、ちっとも構わない。」
        ↑

 つまり、都教委は「少数は無視していい!?」って主張しているのですね…都教委はイジメの先頭に立っている!?
② 「中学生用読本は、ほかのページで『国・地域』と、ちゃんと書いているからいいんだ」
          ↑

 つまり都教委は「『国・地域』と記載することが正しい」ことは認識しているわけです…当然ですが…
 なら、どのページでも「国・地域」と記載して正しく教えればいいだけの話でしょ!

 ということで、私たちは、こういう矛盾を突いた書面を出しまくっている(笑)のですが、都教委は、反論の書面を「出しません」と言明するばかり。
 つまりは、出せない=自分たちが誤っていることを認めているわけですけど、「どんな態度をとっても、裁判官は我々を勝たせてくれるさ」と確信しているようです。
 それで、私たちが裁判官に「都教委の態度はふざけています。反論を出すように言ってください」と要求しました。しかし、裁判長は「被告がそういうなら、それでいいでしょ」という感じで何も言いません。
 さらにひどいのは、証人尋問申請への態度です。私たちは会代表の高嶋伸欣琉球大学名誉教授と「『国旗・国歌の強制』反対、卒入学式のでの『不起立』抗議」を行い、何度も都教委から処分され闘ってきた根津公子さんの二人を申請…せめて一人ぐらいは、と思っていたのですが…裁判長は都教委に「どうですか? 証人尋問しますか」と聞き、都教委が「要りません」と答えたら「では、証人採用はしません」って!?
 裁判官の都(教委)=行政権力への迎合姿勢は極まっています(怒)…

 私たちの三人の弁護士さんが、こもごも、激烈に裁判長に対して抗議発言を続け…なんとか黙らせようとする裁判長の言葉を遮り…原告席にいた高嶋先生も「つい最近、『ヘイト関連裁判』で出た判決も参考にした書面も出すつもりなので、結審しないでください」と情理を尽くして説得の発言をされたのですが、鎌野真敬裁判長ときたら「では、これで結審し、判決は来年、3月8日」と勝手に言いました。そして「原告の声を聴いてください!」という傍聴席から抗議の声が上がる中、裁判官たちは、そそくさと退廷してしまいました。
 結論(判決)に期待はしませんけど、せめて一人くらいは証人尋問して「原告の声を聞いてあげたからね」という「聞いたフリ」ぐらいしてもいいだろ! と思うのですが…イマドキの裁判官たちは、それすらめんどくさくて、やらないのですねぇ…
 今後、もちろん、弁論再開申し立て、裁判官忌避などやっていきます!
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