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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

☆ 5.30安倍国葬違憲訴訟 増田都子原告本人尋問

2025年06月01日 | 増田の部屋

 ☆ 安倍国葬違憲訴訟 原告証人尋問
   原告 増田都子(○)、代理人 大口昭彦(●)

 ● それでは具体的な詳細は、裁判官にこの陳述書を読んで頂くとして、最も大切な要点のみをここで伺うことにします以下、伺います。陳述書では5頁半に亘って「1 安倍晋三は国賊というに相応しく、国葬など全く相応しくないこと」として、その事が詳細に論じられていますね

 ○ はい

 ● この陳述書は2023年7月24日付とされています。今から2年前です。この意見には現在でも変わりはありませんか

 ○ はい。その後の日本の経過を見るとき、この意見・気持は、更に強くなっています。

 ● それは例えば、どういう点ですか

 ○ 安倍晋三政権は、2015年、旧日本軍が起こした満州事変9月18日という日の翌日未明、安全保障関連法という実際には戦争推進法である憲法違反の法律を参議院で強行採決しました。戦争放棄・軍備全廃の9条に明白に違反して集団的自衛権行使を容認するもので、政府の「憲法の番人」といわれる歴代内閣法制局長官が「改憲しないままでは違憲である」としていたものを安倍に忠実な人物に首を挿げ替えての暴挙法案でした。
 その結果、岸田政権でさらに安保三文書という戦争推進三文書が閣議決定され、今ではアメリカ軍指揮下で台湾戦争の前線に自衛隊を立たせて、その戦死さえ想定する今の石破政権まで来ました。
 アメリカの国益を守るために自国の青年に血を流させることをアメリカに約束した安倍晋三こそ、まさに「国を売る者」で、わが日本国に害をなす「国賊」以外の何物でも無かったことが今は完全に証明されています。

 ● あなたは33年間もの間長らく東京都の地方公務員として中学校で社会科の教員を務めていましたね。

 ○ はい

 ● その経歴をお話し下さい。

 ○ 1973年4月に江東区立第4砂町中学校に採用され、その後、葛飾区立四ツ木中、足立区立第十二中に異動しました。足立十二中の1997年3月の卒業式で私が教えた生徒たちが「君が代」斉唱時に不起立をしたため右翼たちから狙われることになりました。
 その年の4月、異動したばかりの足立十六中の地理・沖縄県の授業で米軍基地問題を取り上げたことから、右翼保護者・右翼都議・産経新聞から「反米偏向教育」と攻撃され、現場外しの研修強制もありましたが、2002年4月、千代田区立九段中に復帰しました。
 2005年3月、授業で「都教委が採択した扶桑社の歴史教科書は大日本帝国の侵略戦争を『自衛の戦争』と書く「歴史偽造の教科書です」と事実を教えたことを不適切とされ、現場外しの強制研修で、反省を強要されました。しかし「反省すべきは都教委であって私ではない」と日本国憲法と当時の教育基本法に基づけば当然の主張をしました。すると、日本国憲法無視・当時の教育基本法無視の公務員不適格者たちで構成される都教委によって「公務員不適格」と分限免職されました。
 安倍晋三は、扶桑社教科書は彼が改悪した現教育基本法に最も忠実な素晴らしい教科書です、と大宣伝をしていました。

 ● 最終的には「教師不適格」などと烙印されて分限免職処分を受けたのですか

 ○ いいえ、違います。極右の石原慎太郎都知事に忠実な都教委は、私に対して何とか「教師不適格」…通常「指導力不足教員」と言いますが…としたかったようですが、私は「指導力有り過ぎ教員」だったので、どうしても「指導力不足教員」として免職はできず「公務員不適格」として分限免職されたわけです。

 ● もちろんあなたが、不真面目不誠実で仕事がちゃらんぽらんだったとか、或いは、社会常識からして不道徳的として非難されたりとか、その他そもそも「教師不適格」などと言われる筋合いは全くありませんでしたね。

 ○ はい

 ● その経過を簡単にお話下さい。

 ○ 33年間、授業において「指導力不足」と言われたことなど全くなく、同僚とのトラブルなども全くなく、校分掌はしっかり遂行し、勤務態度にも問題は全くなかったので、当然、不当免職として処分撤回をやりました。
 しかし、行政に忖度したヒラメ裁判官たちは、九段中の校長先生が都教委の敵対証人として出廷し「増田先生はむしろ優秀な教員でした」と証言してくれたのにもかかわらず、全く聞く耳を持たず、日本国憲法にも法にも従わず「中学生はまだ判断力が未熟であるから、文科省検定済み教科書を『歴史偽造教科書』と教えることは教育の中立性に反する」などと中学生以下の未熟な判断力をさらし、この超不当免職を正当としました。

 ● 要するに、あなたは、教育行政を批判する教育実践を行ったために、教育現場から不当に排除されたわけですね

 ○ いいえ、違います。私は「教育行政を批判する教育実践を行った」のではありません。
 大日本帝国の侵略戦争の真実を教え、日本国憲法が、この誤りを繰り返さないことを根本思想として作られている、という事実を教え、たとえ相手が首相であれ、文科省であれ、裁判官であれ、都教委であれ、都議会議員であれ、誰であれ、日本国憲法を判断基準として誤りは誤りとして批判しなければならない、という主権者教育を実践したために排除されたのです。

 ● ところで、実質的な直接の処分者は、東京都教育委員会ということになるかと思われますが、では、本件で問題の故安倍晋三氏は、あなたに対する不当処分には全く関係が無いのですか 

 ○ いいえ 関係が無いどころではありません。彼こそが元凶と言っていいほどです。
 日本国憲法が前提とする賢い主権者となるべく、尊厳ある個人としての人格完成を目的とした、憲法と一体の旧教育基本法が第一次安倍内閣の時に「愛国心」育成を目的とするものに改悪されました。
 愚民化教育基本法というのが正確ですが、この法によって、安倍政権は道徳の教科化を進め「道徳教科書にパン屋さんの話を載せたら『愛国心が足りない』と和菓子屋に変更させられた」などという不道徳な自体も出現しました。
 安倍自身は国権の最高機関である国会で何百回も嘘を吐いたと公式に認定されている道徳心欠落男でした。彼が教育勅語を推奨するのは「嘘を吐くなかれ」という万国共通の普遍的道徳価値が欠落しているからでしょう。
 彼は「日本国」を愛するどころか「日本国憲法に基づく日本国」を憎み、「日本国憲法に基づく日本国」の破壊活動に精を出した極右です。都教委はこういう政策に忠実に従い、私の教育実践を弾圧し、屈服しなかったので排除したわけです。
 こんな「日本国憲法に基づく日本国」の破壊活動に精を出した極右の安倍に対して「日本国」政府が「日本国のために功績があった」などとして国葬をするなど、日本国が「法の支配」下にあったなら、有り得なかったことです。

 ● 安倍元首相が「国葬には相応しくない」所以を、語って頂いたわけですが、もちろん、あなたは国葬という行事それ自体を肯定しているわけではありませんね

 ○ はい もちろんです。憲法学者で原告の清水雅彦先生が5月9日に証言されましたように、全く法的根拠のない、つまり、民主主義国の基本である「法の支配」に反し「行政法律主義」に反する国葬それ自体に反対です。

 ● 7割もの国民の反対にもかかわらず、本件国葬は、岸田政府によって強行されました。政府の爾事後説明では14億円もの国費が費やされたとされています。また、この行事自体も、自衛隊が全面的にかつ前面に登場し、軍事色の濃厚なものとして挙行されました。主権者の一人としてあなたは、このことについてどのように受止め、感じましたか

 ○ 私は主権者市民の一人として、また日本国憲法・旧教育基本法に忠実な社会科教育実践をしてきたものとして、「日本国憲法に基づく日本国」の破壊活動に精を出した極右の国賊、安倍のために14億円もの血税をドブに捨てたに等しい国葬が強行されたこと、しかも、軍国主義国家でもあるがごとく、自衛隊という憲法違反の軍隊が華々しいパフォーマンスをしたことは、台湾戦争・対中戦争に向けての自衛隊の存在誇示としか思えず、どこまで日本国憲法違反を繰り返し続けるのか、と怒りがさらにさらに強まりました。

 ● 最後に、裁判所・裁判官に、是非訴えたいことがあれば、お話し下さい。

 ○ 徳増裁判長、猪坂裁判官、住岡裁判の皆様、
 日本国憲法第99条の憲法尊重擁護義務を果たし、第76条「良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束され」ていることを肝に銘じていらっしゃいますか?
 裁判所は、これまで安倍政権以前の歴代内閣法制局長官が「集団的自衛権行使は違憲であるから、そういう法を作ることは憲法を変えなくてはできない」と断じていた安全保障関連法の違憲を問う裁判でほぼ全て「違憲とまでは言えない」などとして却下しています。
 裁判官の方たちは本当に「良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にのみ拘束され」ていらっしゃるでしょうか? 政府行政権に忖度し、その違憲立法審査権を投げ捨てていらっしゃるのではありませんか?
 私は生徒たちに「民主主義の日本国憲法は三権分立制をとり、国会・内閣・裁判所が憲法違反して主権者国民の権利を害することがないように、裁判所には『違憲立法審査権』を持たせて、違憲の法律や行政ができないようにしています」と教えてきました。
 裁判官の皆様
 私は生徒たちに嘘を教えていたのでしょうか?
 どうぞ、本件裁判において「私は生徒たちに嘘を教えてなかった」と安心できるような判決を出していただきたい、と切に願っております。

 


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