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◆ 地震と原発事故情報 その44 ◆
☆ 4つの情報をお知らせします。
1.『汚染地域はできるだけ稲作をすべきだ』山崎久隆
2.『足尾鉱毒事件の歴史的教訓と今日の原発震災を受けて』乱鬼龍
3.『4/17半日でわかる原発基本講座開かる』
4.『浜岡原発反対応援ツアーにバスで参加』
★1.汚染地域はできるだけ稲作をすべきだ
もちろん、人が立ち入れないほど高線量汚染地帯は別です。具体的には原発から数キロ圏内、場合によっては10キロ圏ほどでしょうか。これらは居住も出来ない地域として封鎖せざるを得ないかと思います。しかしその外側は、まんべんなく汚染されているわけではありません。地表の放射能を緻密に分析し、土壌の入れ替えや表面の除去でかなり低くなる場所もあると思います。あるいは汚染除去に効果的な物質があるかもしれません。そういうものを使うことは考えて良いとおもいます。
さらに、食用に出来なさそうな地域については、主に稲作だと思いますが、田んぼを作るべきだと思います。
理由は三つ。
第一に、田んぼ自体は農業生産以外に環境保全的な意味合いがあり、手の入らない農地が広大に広がるとそこからの土壌流出や洪水などの環境災害を引き起こす可能性があること。
第二に、大量の農業者に対して「生産するな」というのは過酷に過ぎること。
問題は商品化できない米をどうするかと言うことだが、それこそ政府が適正価格で買い上げて、可能であれば工業用の原料として使えば良い。放射能さえ含まなければ問題は無いわけで、糊などいろいろと用途はあるはず。最終的に余るならばやむなく処分することになるが。
汚染が高い生産物が、絶対に食品として流通しないような仕組みを確立することは絶対条件だが。
第三は、稲作などの耕作を続けることで、土壌からの汚染物質除去に寄与できること。移行するべき放射性物質がほとんど移行してしまえば、土地は元に戻る。汚染によるけれども早いところは数年で生産再開が出来るだろう。その時に継続した農業をしていなければ土地そのものが荒れ果ててしまい再生産できなくなる。つまり1と3は循環相関関係。
補償は確実に実行されなければならないが、こういう考え方で耕作が可能な土地をより分けていけば、かなりまだ生産活動が再開できるのではないでしょうか。機械的に耕作放棄地を増やすことだけは止めて欲しい。病害虫の震源地をつくるだけだから。
★2.足尾鉱毒事件の歴史的教訓と今日の原発震災を受けて、私の思うこと。
-カドミウム汚染米を政府が買い上げ
群馬県太田市毛里田(もりた)の田んぼの稲は、鉱毒事件から百年余を経た今日でも、鉱毒に犯された、カドミウムを大量に含んだカドミウム汚染米で食用にならないということで政府が買い上げて、工業用の糊(のり)にしているということであり、地元畜産農家の人の話によれば、地元の人は豚のレバーなど食べないということである。そのように考えると、今の福島県の農産物の被害や魚介類の被害などは、百年余を経て、まさに今日の「鉱毒事件」であるという思いが私にはある。
足尾鉱毒事件の歴史的教訓を今日につなぐことは、決して昔話などではなく、まさに今日の問題であり、これから先、私たちがどう生きるべきか、何をなすべきかということを教えてくれていると思う。
★3. 4/17半日でわかる原発基本講座開かる-120名余参加
4月17日(日)午後、『半日でわかる原発基本講座』が東京学院で開催され、120名余が参加、5時間の勉強-討論会となりました。報告者は6人、質問・意見表明は20名余で活発な議論になった。各講師から、多数のレジメ資料が出されたことも特色の1つ。次号、詳報。
★4.浜岡原発反対応援ツアーにバスで参加(30名弱)
広瀬隆講演に650人参加
4月16日(土)~17日(日)地震が近い、浜岡原発が危ない、として、浜岡現地の
市民応援のたんぽぽ舎バスツアー(1泊2日)が開かれ、30名弱が参加した。
広瀬隆講演会(福島の二の舞いはごめんだ)には地元静岡の人々が650人も参加、広瀬講演を熱心に聞いた。詳細は次号。
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たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」を発信しています。
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◆ 地震と原発事故情報 その44 ◆
☆ 4つの情報をお知らせします。
1.『汚染地域はできるだけ稲作をすべきだ』山崎久隆
2.『足尾鉱毒事件の歴史的教訓と今日の原発震災を受けて』乱鬼龍
3.『4/17半日でわかる原発基本講座開かる』
4.『浜岡原発反対応援ツアーにバスで参加』
★1.汚染地域はできるだけ稲作をすべきだ
山崎久隆
私は農業の専門家でも土壌の専門家でもありませんので、的を外しているかもしれません。しかしながら現状を見たときに、稲作を始めとした耕作を一切しないというのはとても得策には思えません。もちろん、人が立ち入れないほど高線量汚染地帯は別です。具体的には原発から数キロ圏内、場合によっては10キロ圏ほどでしょうか。これらは居住も出来ない地域として封鎖せざるを得ないかと思います。しかしその外側は、まんべんなく汚染されているわけではありません。地表の放射能を緻密に分析し、土壌の入れ替えや表面の除去でかなり低くなる場所もあると思います。あるいは汚染除去に効果的な物質があるかもしれません。そういうものを使うことは考えて良いとおもいます。
さらに、食用に出来なさそうな地域については、主に稲作だと思いますが、田んぼを作るべきだと思います。
理由は三つ。
第一に、田んぼ自体は農業生産以外に環境保全的な意味合いがあり、手の入らない農地が広大に広がるとそこからの土壌流出や洪水などの環境災害を引き起こす可能性があること。
第二に、大量の農業者に対して「生産するな」というのは過酷に過ぎること。
問題は商品化できない米をどうするかと言うことだが、それこそ政府が適正価格で買い上げて、可能であれば工業用の原料として使えば良い。放射能さえ含まなければ問題は無いわけで、糊などいろいろと用途はあるはず。最終的に余るならばやむなく処分することになるが。
汚染が高い生産物が、絶対に食品として流通しないような仕組みを確立することは絶対条件だが。
第三は、稲作などの耕作を続けることで、土壌からの汚染物質除去に寄与できること。移行するべき放射性物質がほとんど移行してしまえば、土地は元に戻る。汚染によるけれども早いところは数年で生産再開が出来るだろう。その時に継続した農業をしていなければ土地そのものが荒れ果ててしまい再生産できなくなる。つまり1と3は循環相関関係。
補償は確実に実行されなければならないが、こういう考え方で耕作が可能な土地をより分けていけば、かなりまだ生産活動が再開できるのではないでしょうか。機械的に耕作放棄地を増やすことだけは止めて欲しい。病害虫の震源地をつくるだけだから。
★2.足尾鉱毒事件の歴史的教訓と今日の原発震災を受けて、私の思うこと。
-カドミウム汚染米を政府が買い上げ
2011年4月17日 乱鬼龍
私の生まれ育ったところは、群馬県邑楽郡というところで今から百余年前の足尾鉱毒事件の被害地でした。そして鉱毒事件というのは、もう昔の話で今日には、関係はないと思っている人たちが多いと思うが、実は、鉱毒事件は今日もまだ終わっていない、続いているのだとという事実を、皆さんに知っていただきたいと思う。群馬県太田市毛里田(もりた)の田んぼの稲は、鉱毒事件から百年余を経た今日でも、鉱毒に犯された、カドミウムを大量に含んだカドミウム汚染米で食用にならないということで政府が買い上げて、工業用の糊(のり)にしているということであり、地元畜産農家の人の話によれば、地元の人は豚のレバーなど食べないということである。そのように考えると、今の福島県の農産物の被害や魚介類の被害などは、百年余を経て、まさに今日の「鉱毒事件」であるという思いが私にはある。
足尾鉱毒事件の歴史的教訓を今日につなぐことは、決して昔話などではなく、まさに今日の問題であり、これから先、私たちがどう生きるべきか、何をなすべきかということを教えてくれていると思う。
★3. 4/17半日でわかる原発基本講座開かる-120名余参加
4月17日(日)午後、『半日でわかる原発基本講座』が東京学院で開催され、120名余が参加、5時間の勉強-討論会となりました。報告者は6人、質問・意見表明は20名余で活発な議論になった。各講師から、多数のレジメ資料が出されたことも特色の1つ。次号、詳報。
★4.浜岡原発反対応援ツアーにバスで参加(30名弱)
広瀬隆講演に650人参加
4月16日(土)~17日(日)地震が近い、浜岡原発が危ない、として、浜岡現地の
市民応援のたんぽぽ舎バスツアー(1泊2日)が開かれ、30名弱が参加した。
広瀬隆講演会(福島の二の舞いはごめんだ)には地元静岡の人々が650人も参加、広瀬講演を熱心に聞いた。詳細は次号。
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☆電子メール(Eメール)送ります
たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」を発信しています。
ご希望の方はご自身のEメールアドレスと氏名をたんぽぽ舎あてに
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