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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「原発近い」と開催中止 ロシア美術館が汚染懸念

2011年09月30日 | フクシマ原発震災
 ▼ 「原発近い」と開催中止 ロシア美術館が汚染懸念
 群馬県立近代美術館(高崎市)で開催予定だったロシア国立エルミタージュ美術館所蔵のガラス工芸品展が「東京電力福島第1原発に近い」との理由で開催中止になったことが28日、近代美術館への取材で分かった。
 エルミタージュ美術館の意向で「放射性物質による展示品の汚染が懸念される」との説明を受けたという。近代美術館は福島第1原発から約210キロに位置している。
 近代美術館によると、展覧会は6月から北海道、東京で既に開催。10月からは岡山で開かれる。高崎では12月から開かれる予定だったが、5月にエルミタージュ美術館から中止の申し入れがあった。 (共同)
『東京新聞』(2011年9月28日 夕刊)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011092801000466.html
 ↑ これは「風評被害」ではない。 ↓ 下記「汚染地図」を見よ。

 ▼ 文部科学省が群馬のセシウム汚染地図を公表
  ~チェルノブイリの「汚染地域」以上の深刻さ~


 (転載開始)
 ◆セシウム飛散、250キロ以遠にも 群馬の汚染地図公表
 asahi.comニュース 2011年9月28日1時35分


 文部科学省は27日、航空機を使って測定した放射性セシウムの蓄積量について、群馬県の汚染マップを公表した。
 東京電力福島第一原発事故によって飛散した汚染の帯が、250キロを超えて広がっていることが分かった
 8月23日~9月8日、県の防災ヘリコプターで測定した。
 汚染度の高い地域の帯は、原発から北西60キロ付近まで延びた後、南西に方向を変えて栃木県を越え、群馬県まで続いていた。
 文科省によると、放射性物質を含んだ雲が山地に沿って風に運ばれ、樹木や雨によって地上に沈着したと推測できるという。
 放射性物質の量が半分になる半減期が30年のセシウム137で最も蓄積が多かったのは県北部。
 原発から約180キロ離れたみどり市や桐生市などの山間部の一部で、1平方メートルあたり10万~30万ベクレルにのぼった。
 250キロ離れた長野県境の一部でも3万ベクレルを超えた。
 チェルノブイリ原発事故では3万7千ベクレル以上が「汚染地域」とされた
(転載終了)

 先日のエントリーにて、関東一円の下水処理場の汚泥が高濃度に汚染している現状についてコメントをしたが、この程、文部科学省より公表された「汚染地図」にて、群馬県とその周辺地域の深刻な放射能汚染の実態が明らかとなった。
 上記の「汚染地図」をみれば一目瞭然、福島第1原発から垂れ流されている放射性物質が、北西⇒南西方向、即ち、栃木県を越えて群馬県にまで飛散していることが読み取れよう。
 ※参考「神奈川、東京で増え続ける放射能汚泥 焼却灰が深刻な状況」
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/e5b17dddf040650733381f5dbba2dd30
 上記記事によれば、今回の「汚染地図」作成のための測定が実施されたのは8/23~9/8とのことであるが、福島原発事故発生から5ヶ月以上の間、文科省のボンクラ連中は、このような国民の健康被害に直結する重要な調査・測定もせず、一体何をしていたのであろうか?
 既に大量の農作物や畜産物が日本全国に流通し、食卓に並んでいる危険性を認識しながら、これを放置し、今頃になってこのような「汚染地図」を公表したところで、霞ヶ関の役人どもの犯してきた大罪は払拭されることなどない話である。
 まあ、そもそも論として「福島県産のものだけが危険でその近県のものは大丈夫」などと”悠長””安直”な考えを持った国民がそう多くはいないものと信じたいところである。
 個人的な話になるが、福島原発事故以降、スーパーで手にしなくなった食品のひとつに栃木県産の納豆があるが、今回の報道をみて、自身の判断に間違いはなかったと感じた次第である。
 実際、この納豆については震災前には度々売り切れていたものが、最近では売れ残っているのが目立っている所をみると、小生同様に警戒心を持った消費者が多いのであろう。
 それにしても、チェルノブイリ原発事故にて「汚染地域」に指定された土壌のセシウム汚染基準値が「3万7千ベクレル以上」であったのに対し、原発から180キロも離れたみどり市・桐生市といった地域で、チェルノブイリに値を遥かに超える「10万~30万ベクレル」もの値が計測されたことは改めて驚きである。
 未だに「チェルノブイリほどじゃない」という”お気楽”な論調を耳にすることがあるが、世界の評価はフクシマが堂々と、栄えある「歴代No.1」との評価である。
※「10 Most Radioactive Places on Earth」
http://brainz.org/ten-most-radioactive-places-earth/
 (以下略)

『暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~』(2011年09月29日)
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/c7080773ae09429bf932732f6d824aae

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