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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

非人道的細菌兵器を侵略戦争で使っていた日本の731部隊

2018年04月16日 | 平和憲法
 ◆ <情報>「731部隊」の隊員3607名全員の氏名が公表されました!
   皆さま     高嶋伸欣です


 昨夜、シリアへのミサイル攻撃は国内向け政治的パフォーマンス効果をねらったトランプ流「軍事行動」ではないかと思いながら、ネットで各種情報を見ていたところ、日本軍の旧悪「731部隊」の隊員3607人の実名が公表された、という記事に行き当たりました。
 下記の京都新聞の記事です。

 化学兵器細菌兵器との違いはありますが、共に国際法違反のものですので、シリアでの化学兵器使用問題とリンクする形で、日本国内の全国ニュースになるものと思いましたが、今朝の『朝日』『東京』『産経』『世界日報』では全く言及されていませんでした
 改めて、ご参考までに「京都新聞」の記事を紹介いたします。

 下に貼り付けの「京都新聞」電子版記事によると、国立公文書館が「731部隊」の隊員3607人の実名と役職・階級等の資料を、初めて公表したとのことです。
 やはり日本政府はこうした記録を保持していたことが明らかになったわけです。この資料の分析から同部隊の組織の様子がさらに詳しく解明されそうです。
 あわせて記事の中にある「ペストに感染させたノミが石井部隊の主要な生物兵器だった」という指摘に私は注目しています。
 そのペストノミを大量に生産するには寒冷なハルピンは不向きで、南方にそのための拠点を新たに設ける必要がある、と同部隊が判断したところで対英米開戦となり、シンガポール占領が確実となったので同地にペストノミの大量生産を任務とする部隊が、「731部隊」から人員が送られ、すかさず創設されます。
 それが「岡9420部」で、シンガポールのエドワード7世記念医科大学を接収したビルに本拠を置き、マレー半島南端のジョホール・バルの郊外タンポイににあったた精神病院を接収して鼠にペスト菌を注射し、それにノミをたからせてペストノミを大量に生産させたことが判明している事実と符合することになりました。
 この「岡9420部隊」については、私たちが「マレー半島ツアー」でそれなりに関係資料を集めてきていましたが、それらをもとにシンガポール在住のLIM SHOBINさんが地元資料などを加え、同部隊の全貌を明らかにされ、その成果をシンガポール国立博物館の研究会で発表をしています(2018年3月10日=戦前の陸軍記念日です)。
 同氏が発表に用いたパワーポイントの日本語版があります。それを見て頂くと、今回の公文書館公表資料との関連性が一層深められるのではないかと思われます。
   以上、ご参考までに

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 ◆ 731部隊の構成全容明らかに 国立公文書館が名簿開示
   4/14(土) 22:31配信 京都新聞

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180414-00000059-kyt-soci
 ペストを投与した人体実験の疑いがある論文の検証を要請している「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」(京都市中京区)が14日、京都大で記者会見し、国立公文書館から関東軍防疫給水部・731部隊「留守名簿」の開示を受けたと発表した。
 軍医や技師、看護婦など役種と階級、留守宅を記載したもので、3607人が実名で記されていた。研究者は「731部隊構成の全容が分かる第1級の資料。政府が詳細な公文書を保管していたことが戦後70年以上たって初めて明らかにできた」と話している。
 今年1月に公開されたのは、敗戦約半年前に作成された名簿。2016年に開示請求した際は「親族や戦犯とその親族を特定する情報」だとしてほぼ黒塗りの部分開示だったが、引き続き開示を求めていた。
 同会事務局長の西山勝夫滋賀医科大名誉教授が分析したところ、軍医52人、技師49人、雇員1275人、衛生兵1117人など731部隊の構成が判明。
 戦後に京都大医学部長を務めた故岡本耕造教授(戦前は講師)は「技師4等」の処遇だった。
 また同会では、京都大文書館から、戦後に京都府立医大学長を務めた故吉村寿人・京大医学部講師ら京大医学部の講師クラスの研究者6人が731部隊派遣を発令された日時や旧陸軍での階級を特定できる文書「学報」(1938年・京大庶務課作成)も発掘した。
 同会は今月、京大に対し、731部隊所属者に関係する文書の開示請求を行っている。
 14日は同会主催の講演会「研究者が戦争に協力する時 731部隊の生体実験をめぐって」があり、約150人が参加。
 常石敬一・神奈川大名誉教授京大出身の731部隊軍医少佐が博士論文として提出したペスト菌特殊実験について講演し、「ペストに感染させたノミが石井部隊の主要な生物兵器だった。人体実験した論文を得難い実験として評価したのは京大に問題がある」と指摘した。
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