◆ 東京都学校経営支援センターの実態(前編)
一あるいは、ある学校の悲惨な戦い一
東京都で学校経営支援センターという名の管理組織が発足してから5年が経過しました。
この5年間さまざまな問題点が噴出しているのに、都教委は「効果があった」との一方的な主張のみで、その問題点を認識しようとしません。このレポートは、私が体験した支援センターとの小さな戦いの実体験を書いてみたものです。高校学習会ということなので読み物として書いてみました。
■ 予定価格
新入生を迎える準備として毎年「新入生のしおり」を作成しています。今年は300部印刷するつもりで、予定価格を昨年の価格を参考に300円で設定して、センターに契約請求を出しました。
すると、センターの担当者から「300円じゃきついので、350円に予定価格をします。」と連絡がありました。この時期50円×300部=15,000円の出費は痛いので、「300円でお願いします。」と回答したのですが、350円にしてほしいの一点張りです。
「じゃあ、学校でやるからいいよ」ということにして、学校で見積もり合わせをしたところ、なんと250円で落ちました。どうも、入札不調にならないように予定価格を高めに設定しているようです。
■ 仕様の(勝手な)改変
昨年の4月は思いのほか寒く、定時制の生徒・保護者から暖房の要求がありましたが、本校は集中冷暖房なので、4月頭に暖房のOFF点検をしていましたので、急には暖房が入りません。
生徒には説明していたのですが、ある保護者が都教委に電話したためセンターから「暖房を入れるように」との指示がありました。「暖房OFFにしたから入らない」と回答すると、「仕様にそんなものは入っていない」と言ってきます。
確認すると確かに私たちがセンターに提出した仕様には暖房OFF点検が入っているのです。ここで、長年センターと付き合ってきた私は「ひょっとして??」と思って、センターが契約した本校の空調の契約書の仕様書を取り寄せました。案の定暖房OFF点検が削除されていました。
担当に「このことは連絡があった?」と聞くと、担当もびっくりして「一言も削ったって連絡がありませんでした」とのことです。
これじゃあセンターと学校ではかみ合いません。センターは「学校が業者にOFF点検を勝手にやらせた」と都教委に報告し、完全に私たちが悪者になりました。
しかも暖房を入れるためにセンターが派遣してきた業者は、何をやっていいのかわからず、私が説明した操作を「私のレベルではできない操作なので帰ります」といって帰社したのに、○○が勝手に業者を追い返したといって、激怒の電話をかけてきました。もうあきれてものがいえず、「じゃあそっちで勝手にやってください」と返答したところ、「どういうことをやればいいのかFAXで送れ」というので、送ってやりました。
ところが、次の日に来た業者は私のファックスをそのまま持っていたのです。センターはあれほどけんかを売ってきたんですから、自分たちで読みこなして「せめてセンターが書いた指示書を渡せよ」と感じ、「おいおい、お前らプライドあるのかよ」と思って、ますます不信と、センター契約の仕様書のチェックをするようになりました。(その後、かなりの勝手な改変をされていることがいろいろな契約であることがわかりました。)
■ 業者選定
本校のグラウンドの改修について、都議会議員が動きました。これについてもおもしろい(?)話がいっぱいあるのですが、それは個人的に聞いてください。いろいろとセンターとやり取りした結果、U字溝の清掃をすることになりました。
そこでびっくり!センターに清掃契約を依頼するには、産業廃棄物の移送の免許を東京都と埼玉県の免許を持っている業者から選ばなければならないのです!どうして?????の私の問いにセンターは「処分業者が埼玉県だから」と答えるのです。
詳しく聞くと、「学校の産業廃棄物を処分するために単価契約で処分業者を決めたが、落としたのが埼玉県の業者だった」とのこと!!!「東京都と埼玉県の免許を両方持っている運搬業者なんて、東京都内に数社しかないのに、これってある意味業者の排斥じゃない?」とつい口走ってしまいました。
■ 36協定違反
センターが設立されたからといって、私たちの仕事が楽になったとは到底いえません。
契約をしたことがある人ならわかると思いますが、契約の仕事は仕様書をつくるのが大半で入札なんていうのは業者集めて札を入れさせるだけで良いんですから楽なもんです。だから、学校現場は仕事が減っていないのに人が減らされて、サービス残業なんて当たり前の状態になっています。
ある日、「時間外手当の予算が足りないからよこせ」と噛み付いた事務長さんがいたのですが、センターの係長は「わたしたちだって終電で帰っているんだ」といなおる始末です。
おいおい本当に何考えているんだよ。私たちの仲間にも「教員は超勤四項目があるが、行政系にはない」から「土曜日授業にも出勤できるようにしろ」というやつがいて、頭を抱えてしまいます。ちゃんと36協定を読んでいないのでしょう。
一あるいは、ある学校の悲惨な戦い一
東京都公立挙校事務職員組合 ○○
東京都で学校経営支援センターという名の管理組織が発足してから5年が経過しました。
この5年間さまざまな問題点が噴出しているのに、都教委は「効果があった」との一方的な主張のみで、その問題点を認識しようとしません。このレポートは、私が体験した支援センターとの小さな戦いの実体験を書いてみたものです。高校学習会ということなので読み物として書いてみました。
■ 予定価格
新入生を迎える準備として毎年「新入生のしおり」を作成しています。今年は300部印刷するつもりで、予定価格を昨年の価格を参考に300円で設定して、センターに契約請求を出しました。
すると、センターの担当者から「300円じゃきついので、350円に予定価格をします。」と連絡がありました。この時期50円×300部=15,000円の出費は痛いので、「300円でお願いします。」と回答したのですが、350円にしてほしいの一点張りです。
「じゃあ、学校でやるからいいよ」ということにして、学校で見積もり合わせをしたところ、なんと250円で落ちました。どうも、入札不調にならないように予定価格を高めに設定しているようです。
■ 仕様の(勝手な)改変
昨年の4月は思いのほか寒く、定時制の生徒・保護者から暖房の要求がありましたが、本校は集中冷暖房なので、4月頭に暖房のOFF点検をしていましたので、急には暖房が入りません。
生徒には説明していたのですが、ある保護者が都教委に電話したためセンターから「暖房を入れるように」との指示がありました。「暖房OFFにしたから入らない」と回答すると、「仕様にそんなものは入っていない」と言ってきます。
確認すると確かに私たちがセンターに提出した仕様には暖房OFF点検が入っているのです。ここで、長年センターと付き合ってきた私は「ひょっとして??」と思って、センターが契約した本校の空調の契約書の仕様書を取り寄せました。案の定暖房OFF点検が削除されていました。
担当に「このことは連絡があった?」と聞くと、担当もびっくりして「一言も削ったって連絡がありませんでした」とのことです。
これじゃあセンターと学校ではかみ合いません。センターは「学校が業者にOFF点検を勝手にやらせた」と都教委に報告し、完全に私たちが悪者になりました。
しかも暖房を入れるためにセンターが派遣してきた業者は、何をやっていいのかわからず、私が説明した操作を「私のレベルではできない操作なので帰ります」といって帰社したのに、○○が勝手に業者を追い返したといって、激怒の電話をかけてきました。もうあきれてものがいえず、「じゃあそっちで勝手にやってください」と返答したところ、「どういうことをやればいいのかFAXで送れ」というので、送ってやりました。
ところが、次の日に来た業者は私のファックスをそのまま持っていたのです。センターはあれほどけんかを売ってきたんですから、自分たちで読みこなして「せめてセンターが書いた指示書を渡せよ」と感じ、「おいおい、お前らプライドあるのかよ」と思って、ますます不信と、センター契約の仕様書のチェックをするようになりました。(その後、かなりの勝手な改変をされていることがいろいろな契約であることがわかりました。)
■ 業者選定
本校のグラウンドの改修について、都議会議員が動きました。これについてもおもしろい(?)話がいっぱいあるのですが、それは個人的に聞いてください。いろいろとセンターとやり取りした結果、U字溝の清掃をすることになりました。
そこでびっくり!センターに清掃契約を依頼するには、産業廃棄物の移送の免許を東京都と埼玉県の免許を持っている業者から選ばなければならないのです!どうして?????の私の問いにセンターは「処分業者が埼玉県だから」と答えるのです。
詳しく聞くと、「学校の産業廃棄物を処分するために単価契約で処分業者を決めたが、落としたのが埼玉県の業者だった」とのこと!!!「東京都と埼玉県の免許を両方持っている運搬業者なんて、東京都内に数社しかないのに、これってある意味業者の排斥じゃない?」とつい口走ってしまいました。
■ 36協定違反
センターが設立されたからといって、私たちの仕事が楽になったとは到底いえません。
契約をしたことがある人ならわかると思いますが、契約の仕事は仕様書をつくるのが大半で入札なんていうのは業者集めて札を入れさせるだけで良いんですから楽なもんです。だから、学校現場は仕事が減っていないのに人が減らされて、サービス残業なんて当たり前の状態になっています。
ある日、「時間外手当の予算が足りないからよこせ」と噛み付いた事務長さんがいたのですが、センターの係長は「わたしたちだって終電で帰っているんだ」といなおる始末です。
おいおい本当に何考えているんだよ。私たちの仲間にも「教員は超勤四項目があるが、行政系にはない」から「土曜日授業にも出勤できるようにしろ」というやつがいて、頭を抱えてしまいます。ちゃんと36協定を読んでいないのでしょう。
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