白鴎情報通信27・今夏の公民教科書採択へ向けて
●白鴎情報通信●
2006/5/22 Vol27
「白鴎高校附属中学の教科書問題を憂慮する『白鴎有志の会』」の電子メール通信です。
(発送責任者)尾形修一
●●●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
今年の夏に、都立白鴎高校附属中の、社会科公民分野の教科書採択があります。
公民分野は3年で学習するため、現在2年生までいない白鴎附属中では、来年から使う公民教科書がまだ採択されていません。
(これは他の今年発足の都立中高一貫校3校も同様です。昨年は、今年各校の1年から使用する教科書だけが採択されました。)
来年度は新設の中高一貫校はないので、今年の夏は、白鴎附属中だけの採択になります。
(来年は、他の3校の公民に加えて、さ来年から中高一貫校が開設される北多摩、武蔵の多摩地区2校の採択があります。)
なお、都教委は昨年夏に、ろう学校、肢体不自由養護学校、病弱養護学校、知的障害養護学校の中等部の公民教科書に、扶桑社を採択しています。扶桑社を選んだ理由は、都教委は未だに一切何の意思表示もないので、不明です。
教科書研究資料は、以下のところで公表されていますが、見ても扶桑社がどうして一番ふさわしいのかは全然わかりません。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/kyokashosaitaku/18chugakutextbook.htm#mourouyou
つまり、政治的な思惑で扶桑社が選ばれたのかと推察されるわけですが、一応都教委としては「公民は扶桑社が一番と判断済み」と考えられますので、今年の客観的情勢としては、またまた「何の説明もなく、全員一致で扶桑社を採択」という手筈になると予想されます。
●●●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
だから、単なる実現可能性としては、「何をしてもムダ」に近いかと思いますが、しかし、このような採択方法を許していいのだろうか?という思いで今年も都教委への、何らかの働きかけを行いたいと思います。
実際に教える教員に全く意向を聞かず、それどころか都教委の会議でも、なぜ扶桑社が良いのか全く語らない。
社会的に議論となり、海外からも注目されているのに、なんの意思表示もない。
別にこの問題に限ったことではないので、なんだか都教委の異常さに感覚がマヒしてきますが、やはりおかしいということは言い続けたい。
と言うことで、まずはその公民教科書を学習してみたいと思います。
6月3日(土) 2時~4時半 台東区立生涯学習センター 305号室
(場所は、つくばエクスプレス浅草駅が最短。または日比谷線入谷駅やJR鶯谷駅から。)
http://www.taitocity.net/ で地図を見つけて下さい。
当日は、どなたかに講演してもらうのではなく、白鴎同窓メンバーで進めます。
お気軽においで頂ければありがたいと思います。
なお、扶桑社の公民教科書は、現在市販されていますので、買って手に取ることができます。
さて、この問題では、今度の火曜日に集会が予定されています。
地元の台東区で教科書問題に取り組んでいる、子どもと教科書台東ネット21の主催です。
「生きる権利を教えない公民の教科書なんてあり?
~白鴎中学校に「つくる会」の公民教科書を採択させないために~」
5月23日(火)午後6時半~ 台東区生涯学習センター303号室 (先ほどと同じところ)
お話 大谷猛夫さん(足立区立中学教師)
尾形は平日夜の集まりは参加不可能ですが、白鴎有志の会からも何人か参加する予定です。
連絡が遅くなり申し訳ありませんが、お近くの方などで、時間が取れましたら、是非ご参加頂ければと思います。
●●●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
さて、公民教科書と言えば、いわゆる政治経済分野が中心です。
そういう意味で、歴史以上に、「彼らの考え」がモロに主張されている印象の教科書です。
もちろん、検定は現行憲法、教育基本法を否定できませんから、基本的人権も国民主権も出てきます。
が、しかし、他の教科書と比較すれば、天皇、国旗国歌、国防の義務、憲法改正などを強調する姿勢は明らかです。
さて、前回書いたように、この歴史、公民教科書を書いた「新しい歴史教科書をつくる会」の内紛はさらに紛糾しています。
新しい会長になった種子島経という人は、早くも辞任し、いったん解任後、副会長に復帰していた八木秀次氏も辞任しました。
いちいち経過を追う必要もないと思います。知りたい方は検索して調べて見て下さい。
どんな怪文書が飛び交ったかなどは、西尾幹二氏のブログにくわしく載っています。
ところで、公民教科書の執筆者の代表が、その、辞めさせられたり、復帰したり、また辞めたり、その間「陰謀」とか「変節」とか西尾氏に批判されている八木秀次氏その人です。
この人が書いた教科書を使わせていいのかなあ、と素朴な疑問が起こります。
================================
尾形修一 bv-ogata@adachi.ne.jp
携帯 bv-ogata@t.vodafone.ne.jp
℡&fax 03-3899-1871
住所 足立区西竹の塚1-7-10
================================
●白鴎情報通信●
2006/5/22 Vol27
「白鴎高校附属中学の教科書問題を憂慮する『白鴎有志の会』」の電子メール通信です。
(発送責任者)尾形修一
●●●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
今年の夏に、都立白鴎高校附属中の、社会科公民分野の教科書採択があります。
公民分野は3年で学習するため、現在2年生までいない白鴎附属中では、来年から使う公民教科書がまだ採択されていません。
(これは他の今年発足の都立中高一貫校3校も同様です。昨年は、今年各校の1年から使用する教科書だけが採択されました。)
来年度は新設の中高一貫校はないので、今年の夏は、白鴎附属中だけの採択になります。
(来年は、他の3校の公民に加えて、さ来年から中高一貫校が開設される北多摩、武蔵の多摩地区2校の採択があります。)
なお、都教委は昨年夏に、ろう学校、肢体不自由養護学校、病弱養護学校、知的障害養護学校の中等部の公民教科書に、扶桑社を採択しています。扶桑社を選んだ理由は、都教委は未だに一切何の意思表示もないので、不明です。
教科書研究資料は、以下のところで公表されていますが、見ても扶桑社がどうして一番ふさわしいのかは全然わかりません。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/kyokashosaitaku/18chugakutextbook.htm#mourouyou
つまり、政治的な思惑で扶桑社が選ばれたのかと推察されるわけですが、一応都教委としては「公民は扶桑社が一番と判断済み」と考えられますので、今年の客観的情勢としては、またまた「何の説明もなく、全員一致で扶桑社を採択」という手筈になると予想されます。
●●●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
だから、単なる実現可能性としては、「何をしてもムダ」に近いかと思いますが、しかし、このような採択方法を許していいのだろうか?という思いで今年も都教委への、何らかの働きかけを行いたいと思います。
実際に教える教員に全く意向を聞かず、それどころか都教委の会議でも、なぜ扶桑社が良いのか全く語らない。
社会的に議論となり、海外からも注目されているのに、なんの意思表示もない。
別にこの問題に限ったことではないので、なんだか都教委の異常さに感覚がマヒしてきますが、やはりおかしいということは言い続けたい。
と言うことで、まずはその公民教科書を学習してみたいと思います。
6月3日(土) 2時~4時半 台東区立生涯学習センター 305号室
(場所は、つくばエクスプレス浅草駅が最短。または日比谷線入谷駅やJR鶯谷駅から。)
http://www.taitocity.net/ で地図を見つけて下さい。
当日は、どなたかに講演してもらうのではなく、白鴎同窓メンバーで進めます。
お気軽においで頂ければありがたいと思います。
なお、扶桑社の公民教科書は、現在市販されていますので、買って手に取ることができます。
さて、この問題では、今度の火曜日に集会が予定されています。
地元の台東区で教科書問題に取り組んでいる、子どもと教科書台東ネット21の主催です。
「生きる権利を教えない公民の教科書なんてあり?
~白鴎中学校に「つくる会」の公民教科書を採択させないために~」
5月23日(火)午後6時半~ 台東区生涯学習センター303号室 (先ほどと同じところ)
お話 大谷猛夫さん(足立区立中学教師)
尾形は平日夜の集まりは参加不可能ですが、白鴎有志の会からも何人か参加する予定です。
連絡が遅くなり申し訳ありませんが、お近くの方などで、時間が取れましたら、是非ご参加頂ければと思います。
●●●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
さて、公民教科書と言えば、いわゆる政治経済分野が中心です。
そういう意味で、歴史以上に、「彼らの考え」がモロに主張されている印象の教科書です。
もちろん、検定は現行憲法、教育基本法を否定できませんから、基本的人権も国民主権も出てきます。
が、しかし、他の教科書と比較すれば、天皇、国旗国歌、国防の義務、憲法改正などを強調する姿勢は明らかです。
さて、前回書いたように、この歴史、公民教科書を書いた「新しい歴史教科書をつくる会」の内紛はさらに紛糾しています。
新しい会長になった種子島経という人は、早くも辞任し、いったん解任後、副会長に復帰していた八木秀次氏も辞任しました。
いちいち経過を追う必要もないと思います。知りたい方は検索して調べて見て下さい。
どんな怪文書が飛び交ったかなどは、西尾幹二氏のブログにくわしく載っています。
ところで、公民教科書の執筆者の代表が、その、辞めさせられたり、復帰したり、また辞めたり、その間「陰謀」とか「変節」とか西尾氏に批判されている八木秀次氏その人です。
この人が書いた教科書を使わせていいのかなあ、と素朴な疑問が起こります。
================================
尾形修一 bv-ogata@adachi.ne.jp
携帯 bv-ogata@t.vodafone.ne.jp
℡&fax 03-3899-1871
住所 足立区西竹の塚1-7-10
================================
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます