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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

思想良心に関わる行動で、反省しました・・・なんてあるはずがない

2013年03月22日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 本日また不起立者の事情聴取:大阪

 今日(14日)、3月2日以降に卒業式が行われた府立学校で不起立だった教職員への事情聴取が行われます。(略)今日事情聴取を受ける方たちの参考になるかどうかはわかりませんが、後の方のために自分自身の経験を書いておきます。(つとむ)
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 卒業式で不起立だった私の事情聴取は3月5日の10時50分から行われました。
 私は9時半から事情聴取の行われる同僚のK先生(私の学校では3年担任団で二人が不起立だったのです)が呼び出されているところにいって、事情聴取は「事実確認」「本人に弁明の機会を与えるため」のもので、最後に署名を求められるが、自分に都合の悪いことは自分から認める必要はありませんよ、どのみちそのときは立会人の校長と府教委の職員が署名押印しますからとアドバイスしました。
 10時50分に校長と合流しました。事情聴取に府庁新別館に行く前に、教職員課の職員に友人が立ち会いを要求する。府教委の側だけが複数で、事情聴取をされる側が一人だけで密室で調べられる--それはないでしょう。警察でも取り調べの可視化が問題になっているのに、当然でしょうというが、それはできないと突っぱねるばかりなので、職名と名前を教えてくれ、それは府教委の公式の見解かと問いただす。名前を言うのを渋っていた(公務中なので説明の義務がある)ので少し時間がかかった。この時駆けつけてくれた有志の会の友人5人は、事情聴取の部屋の前の廊下でずっと待っていてくれました。(ありがとうございました)
 部屋にはいると3人の府教委職員(教職員課長。統括指導主事。高校教育課職員)に校長、そして私で始まりました。
 最初に録音していいですか」というと「ダメです」。なぜですかというと、そうなっているからですととりつく島もない。「それではメモはいいのか」というといやそうな顔をしたが「ダメだ」とは言わなかったのでメモをとる。ずいぶん時代遅れの感覚だなあと感じる。
 はじめは、氏名、職場名、履歴、担任、顧問など人定質問。さらにその後、「職員会議で教育長の職務命令と校長の職務命令を聞いたか」「聞いたのに無視して卒業式で起立しなかったか」という違反事実の確認をしてきました。さらに「反省しているか」と聞かれました。
 はじめの質問には、昨年の教育長の通知は聞いたが、それが上司の職務命令として法的効力を持つかどうか疑義があるので職務命令たり得るかどうかは保留しました。校長は職務命令として式場内の教職員に起立斉唱をするように命じた事実はその通りです。そして卒業式で私が確かに立たなかったことも間違いありません。反省しているかという質問には「反省していません」と即答しました。
 なぜこんなことを聞くのでしょうか。思想良心に関わる行動で、やって「しまった」、反省しました・・・なんてあるはずがありません。クリスチャンにキリスト教を信じてことを反省しますかなどと聞くはずないでしょう。そもそもそんな問題を職務命令で無理矢理やらせること自体がめちゃくちゃなのです
 そのあと、言いたいことがあればということで、わたしがなぜ職務命令そのものが憲法に反していて無効であると考えるかを主張しましした。
 第1に、起立しない教職員を見せしめに懲戒処分することで、子どもの思想良心の自由を侵害している。立って歌わないとあいつらのように罰するぞと言うのは、まさしく恫喝による強制ではないのでしょうか。また天皇賛美の君が代を子どもに強制することは、教育の中立性と教育の自由を侵害しています。
 第2に私自身の思想良心の自由を侵害していて憲法違反です。憲法の思想良心の自由は何によっても侵害されることのあってはならない権利(自由権)です。
 第3に、教職員に起立斉唱を命じる職務命令は、一昨年以来の橋下元知事と維新の会の政治権力による教育支配の一環であって、教育に対する不当な支配そのものです。それに抵抗せずに屈している教育委員会こそ自らの責任を感じるべきですと述べました。
 そのあと、その内容を職員がワープロに打ちにいくあいだ30分くらい待たされます。自由にトイレなどに行けます。
 この時に、「心境を書いてください」と紙を渡されたので、それは何に基づくものかと質問しました。反省しろという意味か。事実確認でも弁明でもない、何を書かせようというのですか、何に使うのですかと詰めたら、結局答えられず、「言い残したことがあれば書いて」ということですとごまかして出て行きました。
 帰ってきて、これでいいかと聞かれる。国旗と書いてあるところでは、私が国旗という言葉を使うはずない「君が代」と訂正してと求める。あといくつか訂正し、訂正印を押す。
 そのあとじゃ署名してくださいと言われたので、自分が主張するために書いたならともかく、自分の違反を証明するために作った文書に署名する必要は感じないし、そのつもりはない。どのみち立ち会い人が署名してそれで有効なんでしょ?といって署名しませんでした。時間は1時間半はかかったと思います。
 ところで、その文書のコピーは当然くれますよねといったら、ダメですの返事。自分のしゃべったことを書き取られて、処分の会議で使われるのにコピーもくれない??、大阪府に開示請求しないととれないのですか?と聞くとそうだと答える。意味不明でしょう!!なんてセンスで仕事をしているのですか、あなた達は。とあきれて帰ってきた事情聴取でした。
『良心に従って』(2013年03月14日)
http://blog.goo.ne.jp/ryoushin2012/e/d79b5c351630d5d7e2c4ccc38ced0713
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