パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

6月5日(土)学習会に参加を!

2010年06月04日 | 平和憲法
 ◆ 6月5日(土)学習会に参加を!
 全国戦没者追悼式と戦没者遺族-戦後の戦没者顕彰・「愛国心」再興・再軍備-

 ●講師 山田昭次 立教大学名誉教授
 ●会場 飯田橋セントラルプラザ 10Fボランティアセンター会議室
 ●開始 18:30


 6月5日,今年度第1回学習会として,上記のタイトルで会を催します。
 ふるってご参加ください。今ようやく戦前・戦後の断絶などなかった,として日本の来し方を問い直す様々な試みがなされています。私たちの会では,今回戦没者追悼式典を軸に,植民地支配,戦争戦後責任問題を,切りだしていく,山田昭次さんの学習会を設定しました。
 山田昭次さんは,金子文子研究,関東大震災時朝鮮人虐殺研究,ハンセン病患者ききとり調査また在日韓国人政治犯救援など,社会矛盾の集中する問題に関わってこられました。
 「日の丸・君が代」の強制に対しても,いち早く“憂慮する会”を立ち上げられ活動されています。常に民衆の目線からものを見ようとされていく山田昭次さんのお話は,必見ならぬ必聴です。どうぞご参加ください。
 ◆ 4/10集会報告
 2010年4月10日(土)18時30分より21時近くまで,飯田橋ボランティアセンターにおいて,「日の丸・君が代の尊重は儀礼って本当?」と題し,高橋哲哉東大大学院教授,田原牧東京新聞デスクのお二人に話を伺った。
 会場には多方面から91名もの方が参加,熱気と笑いのある充実した集会となった。講師のお二人をはじめ,参加くださった皆さんに,そして賛同してくれた団体をはじめ,集会成功にむけ支援くださった皆さんに,心よりお礼を申し上げる。
 以下,集会での高橋,田原両氏の発言内容をかいつまんで報告する。

 「日の丸・君が代」問題は解決策の見出しがたい,難しい問題だ。裁判闘争の一助になればと研究会を立ち上げてやってきた。毎年,服従か否かの決断を迫られ苦しむ教員の皆さんに,安全圏にいる自分が何ほどのことを言えるものではない。自分の専門分野からして,思想良心の自由は絶対のものである。教員であれ,誰にとってであれ,守られるべき権利であり,また,憲法であっても,どこまで従うかは個人の思想・良心の最終的選択による。思想良心の自由こそ重要であり,尊重されなければならないことを確信している。
 この国は連続性が強く,1945年以降も天皇ヒロヒトの下,本質的には変わっていない。1891年内村鑑三がお辞儀の角度が浅い,として不敬事件で圧せられたと同様,21世紀の今,声量調査で口のあけ具合が小さいと非難される。100年たった今なお変わらない。天皇の問題は自分たちが意識している以上に,はるかに強い。ここから自由になるのは大変難しいと感じている。
 決められたことを守るべき,とする同調の論理はどんな組織をも硬直させる,異論異質こそ重要だ
 神聖にして不可侵の権威が,現在は人権となったのか,という質問は興味深い。国家共同体の成立には神聖不可侵の権威があり,教会王権が倒され共和国となり,近代化・現代化,そしてグローバル化へと進み,神聖不可侵権威が消されてきた,と言える。この溶解に危機感を抱き,天皇,ヤスクニ,日の丸を強く打ち出す動きとなっている。人間にとって思想良心の自由こそ生命線である
 昔,中東にいた頃,みんながサダムフセインの肖像万歳をしていた。日本の政党党派集団にしろ,自分たちがまとまるものを作りたがる。その気持ちは理解はできなくはない。ヤスクニやハタ,あるいはセクトのヘルメットなどもそうだ。共同性に身をゆだねてしまう快感,というのが人間にはある。
 小沢の一新会は大変面倒見がいいという。自分が尽くせば,本当に親身に世話してくれ,とても居心地がよいらしい。ただし,自我さえもたなければ,ということだ。こういう甘美さ,ちやほやしてくれる装置,ここから身をはがしていく,突っ張って一人でいく,というのは精神的にとてもつらい。
 沖縄の集団自決の問題で,軍令があったか否かを争点に立てようとしたがるが,ことは軍令の有無ではない。教育・意志決定のあり方の中で,自決の心理がみなに共有されていたということだ。
 裁判官が何故不当判決を出すのか,ヒラメ体制にあるからだ。長いものにはまかれろ,の蔓延の結果だ。教員は長いものにはまかれろ体質を色濃く持っているのではないか。民主党の小沢支配を支える二人(輿石と佐藤)は両方とも日教組出身だ。
 現在ネオナチ,在特会のような排除の論理を持つところが伸ばしてきている。排外と同時に見なければならないのは,国家の暴力装置だ。共謀罪法案や監視カメラ社会といった暴力装置の可視化法案を見過ごしにすべきではない。国民の大半は手を汚したが,戦後,責任はとらなかった。その悪弊できている。
 「日の丸・君が代」反対の闘いは,贖罪世代が去っていき,その後継世代となり,少数化している。少数派は,変に広がりを,など考えず,思い切って攻撃的になったほうがよい。
 鋭くナイーブで暖かい話が続き大変おもしろかった。改めて高橋,田原両氏の深さと切れに脱帽,感謝。
 集会アピールは,被処分者の会より今春の卒業式の状況報告,朝鮮学校保護者より無償化差別の問題,鉄建公団訴訟原告団より和解案について各々重要な内容を話してもらえた。
 私たちの会はいつも多くの人たちの一人一人の気持ちに支えられ,取り組みを成功させることができている。地域に広げる,誰しもが当事者である,歴史責任を根っこにすえる,自己目的化した不起立闘争に陥らない。この特徴をもって,今後も継続して闘って行く。以上,感謝と連帯をこめての報告である。
 『ほっととーく 89』(2010/5/15)より
 「良心・表現の自由を!」声をあげる市民の会
 〒176-0012 練馬区豊玉北5-17-7-303 サポートねりまねりま全労協気付
 郵便振替:00140-6-517545 加入者名:声をあげる市民の会

コメント    この記事についてブログを書く
« ピープルズパワーと鳩山首相... | トップ | 離職する新人教師たち »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

平和憲法」カテゴリの最新記事