<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」 ・「千葉高教組」・「新芽ML」。の渡部です。
今回は、「君が代」強制解雇裁判の控訴人陳述三人目の<Oさん>です。
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5年前の2004年、卒業式も終えた3月末、わたしは特別な思いで4月からの教材準備を進めていました。
4月から始まる一年が40年にわたる教員生活最後の年になるはずだったからです。
それまでに獲得した知識と経験の全てを駆使して、全力を出しきる決意でした。
それは、初めて教壇に立った時の感覚にも似て、緊張と興奮の入り交じった幸せなひとときでした。
それなのに、新学期が始まる2日前、たった2日前の3月30日、突然、思いもかけない「合格取消」の通知が届けられたのです。
職を奪われるという働く者にとって最も苛酷な処分が新学期のたった2日前に言い渡され、老後の生活設計を大きく狂わされたのです。
かつて、都立高校の卒業式は、卒業生と教職員が協働して創り上げてきました。
なによりも卒業生とその保護者の思いを大切にしていました。
卒業生は、高校生活3年間を締めくくる最後の教育活動です。
在校生は、卒業生からのメッセージを受け止め、その後の高校生活に活かしてゆく、教職員もまた、卒業生からのメッセージを、教育活動に生かす。
そのような卒業式を創り上げてきました。
農産高校での経験を紹介します。
・・・・・・・・・・・
卒業対策委員会が最も力を入れたのは「卒業生の言葉」いわゆる「答辞」です。
3年間の高校生活全てにわたり総括するのです。
なぜ農産高校を選んだのかからはじまって、学習のこと、行事のこと、仲間のこと、進路決定まで、各クラスから出された意見をもとに、委員会とクラスのやり取りを重ね纏め上げ、複数の卒業生代表が発表するのです。
入学当時、農産高校の「農」の字が恥ずかしく、自分の学校を「都立高校」としか言えなかった自分を振り返って、「今は、実習着も実習も大好きで、『農産高校の卒業生です』と大きな声で言いたいです。ありがとうございました」と胸を張った卒業生。
また、初めて農業実習で習った自分が作った『ぱん』を食べてもらおうと中学校に走って行った事、中学校の先生に『すごいね』『おいしいね』と言われて「涙が出るほど嬉しかったです」と懐かしむ卒業生。
成長の跡をしっかり見せてくれる彼らの表情は、輝いていました。
・・・・・・・・・・・
卒業式に限らず、学校においては、自由に意見を出し合い、合意に達するまで時間を掛け十分に話し合い、物事を進めることが必要です。
処分を背景にした強制では決してうまく進まないのです。
教育は息の長い仕事です。
生徒達の成長の仕方も様々です。
私たち教職員は全神経を子どもたちに向け、子どもたちのちょっとした変化やサインを見逃すまいと頑張ってきました。
最も人間的であるべき学校だからこそ、教職員にも個性を認め、多様性を大切にして欲しいのです。
教職員が上司の顔色を窺うようになったり、自分の意見を自由に言えなくなったのでは生徒の多様性を認める教育活動は出来なくなってしまうのです。
(次回は4人目の<Hさん>です。)
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≪再発防止研修抗議・該当者支援行動≫
2009年3月・4月の卒・入学式での「君が代」不起立者に対する「イジメ研修」「反省・転向強要研修」への抗議と該当者支援行動です。
(日 時) 7月21日(火) 8時15分集合
(場 所) 都教職員研修センター前
(JR・地下鉄 水道橋・都立工芸高校隣)
弁護団申し入れ、都高教申し入れあり。
(主 催)・「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
・東京「君が代」裁判原告団
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2009年 『8・28都教委包囲アクション』
<メインスローガン>
○改悪教育基本法の実働化と闘おう!
○10・23通達を撤回せよ!通達に基づく処分を撤回せよ!
○石原都知事は即刻退陣せよ!
(スローガン)
・教職員の差別・分断を図る主任教諭制撤回!
・職員会議での挙手・採決禁止の通知を撤回!
・業績評価制度(人事考課制度)廃止!
・「君が代」不起立分限処分を許さない!
・教員免許更新制度撤廃!
<日時> 2009年8月28日(金) 15時~18時30分
<場所>都庁第二庁舎二階玄関前歩道
<予定>15時~ 包囲行動・発言
16時~ 要請行動(参加団体・個人)
17時30分~ 要請の報告・発言
<主催> 都教委包囲首都圏ネットワーク
参加する団体・個人は<抗議文><要請書><質問書>などをご用意してください。プラカード、ゼッケン、横断幕なども。
私たちも「新趣向」を考えています。
よいアイデアがありましたらお寄せください。
みんなで人権無視、憲法違反の都教委に押しかけましょう。
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://kenken.cscblog.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
今回は、「君が代」強制解雇裁判の控訴人陳述三人目の<Oさん>です。
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5年前の2004年、卒業式も終えた3月末、わたしは特別な思いで4月からの教材準備を進めていました。
4月から始まる一年が40年にわたる教員生活最後の年になるはずだったからです。
それまでに獲得した知識と経験の全てを駆使して、全力を出しきる決意でした。
それは、初めて教壇に立った時の感覚にも似て、緊張と興奮の入り交じった幸せなひとときでした。
それなのに、新学期が始まる2日前、たった2日前の3月30日、突然、思いもかけない「合格取消」の通知が届けられたのです。
職を奪われるという働く者にとって最も苛酷な処分が新学期のたった2日前に言い渡され、老後の生活設計を大きく狂わされたのです。
かつて、都立高校の卒業式は、卒業生と教職員が協働して創り上げてきました。
なによりも卒業生とその保護者の思いを大切にしていました。
卒業生は、高校生活3年間を締めくくる最後の教育活動です。
在校生は、卒業生からのメッセージを受け止め、その後の高校生活に活かしてゆく、教職員もまた、卒業生からのメッセージを、教育活動に生かす。
そのような卒業式を創り上げてきました。
農産高校での経験を紹介します。
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卒業対策委員会が最も力を入れたのは「卒業生の言葉」いわゆる「答辞」です。
3年間の高校生活全てにわたり総括するのです。
なぜ農産高校を選んだのかからはじまって、学習のこと、行事のこと、仲間のこと、進路決定まで、各クラスから出された意見をもとに、委員会とクラスのやり取りを重ね纏め上げ、複数の卒業生代表が発表するのです。
入学当時、農産高校の「農」の字が恥ずかしく、自分の学校を「都立高校」としか言えなかった自分を振り返って、「今は、実習着も実習も大好きで、『農産高校の卒業生です』と大きな声で言いたいです。ありがとうございました」と胸を張った卒業生。
また、初めて農業実習で習った自分が作った『ぱん』を食べてもらおうと中学校に走って行った事、中学校の先生に『すごいね』『おいしいね』と言われて「涙が出るほど嬉しかったです」と懐かしむ卒業生。
成長の跡をしっかり見せてくれる彼らの表情は、輝いていました。
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卒業式に限らず、学校においては、自由に意見を出し合い、合意に達するまで時間を掛け十分に話し合い、物事を進めることが必要です。
処分を背景にした強制では決してうまく進まないのです。
教育は息の長い仕事です。
生徒達の成長の仕方も様々です。
私たち教職員は全神経を子どもたちに向け、子どもたちのちょっとした変化やサインを見逃すまいと頑張ってきました。
最も人間的であるべき学校だからこそ、教職員にも個性を認め、多様性を大切にして欲しいのです。
教職員が上司の顔色を窺うようになったり、自分の意見を自由に言えなくなったのでは生徒の多様性を認める教育活動は出来なくなってしまうのです。
(次回は4人目の<Hさん>です。)
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≪再発防止研修抗議・該当者支援行動≫
2009年3月・4月の卒・入学式での「君が代」不起立者に対する「イジメ研修」「反省・転向強要研修」への抗議と該当者支援行動です。
(日 時) 7月21日(火) 8時15分集合
(場 所) 都教職員研修センター前
(JR・地下鉄 水道橋・都立工芸高校隣)
弁護団申し入れ、都高教申し入れあり。
(主 催)・「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
・東京「君が代」裁判原告団
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2009年 『8・28都教委包囲アクション』
<メインスローガン>
○改悪教育基本法の実働化と闘おう!
○10・23通達を撤回せよ!通達に基づく処分を撤回せよ!
○石原都知事は即刻退陣せよ!
(スローガン)
・教職員の差別・分断を図る主任教諭制撤回!
・職員会議での挙手・採決禁止の通知を撤回!
・業績評価制度(人事考課制度)廃止!
・「君が代」不起立分限処分を許さない!
・教員免許更新制度撤廃!
<日時> 2009年8月28日(金) 15時~18時30分
<場所>都庁第二庁舎二階玄関前歩道
<予定>15時~ 包囲行動・発言
16時~ 要請行動(参加団体・個人)
17時30分~ 要請の報告・発言
<主催> 都教委包囲首都圏ネットワーク
参加する団体・個人は<抗議文><要請書><質問書>などをご用意してください。プラカード、ゼッケン、横断幕なども。
私たちも「新趣向」を考えています。
よいアイデアがありましたらお寄せください。
みんなで人権無視、憲法違反の都教委に押しかけましょう。
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