日々雑記

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介護保険制度の改悪 次々と―――要介護1・2の生活援助、福祉用具貸与、住宅改修も保険外しへ

2016-07-21 15:37:40 | 政治

 参院選後初めての社会保障審議会介護保険部会が20日開かれました。厚労省は、軽度者とされる「要介護1・2」の人に対する生活援助などの在宅サービスと、車いすなどの福祉用具貸与や住宅改修について、自己負担増や給付見直しを提案しました。委員から「高齢者の生活と命が守れなくなる」と批判が相次ぎました。

 厚労省は、訪問介護で行われている生活援助について「介護に関する知識、技術をそれほど有しないものでもできる」と指摘。昨年から進められている「要支援1・2」のヘルパー・デイサービスの保険給付外し(保険給付から市区町村による地域支援事業への移行)に続いて、生活援助以外の介護給付・予防給付についても「給付外し」を進める考えを示しました。ただし、給付見直しや負担増の具体案については示しませんでした。

 これに対し委員からは「介護度だけで判断するのは性急だ。サービスを外せば、重度化が進み、命にかかわる」(認知症の人と家族の会)、「地域支援事業へ移行した自治体はまだ3分の1だ。検証もできない段階で次へ進むことを危ぐする」(全国老人クラブ連合会)と批判が続出しました。

 福祉用具貸与の見直しについても「ますます負担増となり、制度への信頼を失う」(認知症の人と家族の会)との意見が出ました。

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