カカトを律持するその傲然とした背中。
靴の王様はブーツ（なぜだ）、ブーツはまあ大体...冬（？）、そしてそのブーツ達からそのシーズン最も膂力、存在感を発揮した一足をひとしれず選びます。寂寥...
昨冬は文句なくクロケットの「ラドナー」。
この冬は迷いましたがこれでした。
他を押し退けてその権勢を振るい続けた。
オールデンでもウェストンでも、その圧力を排除しきれず。
傷だらけの王者、シミだらけの冬将軍、ムラだらけの圧政者。
たしか、"シューティングブーツ"というらしいのですが、トリッカーズ（ Uチップブーツ ）です。
強い。。。恐いものしらず。
悪条件であればある程この靴の強みが分かりました。
一時期は同ブランド新参のジョッパー "PETER" にキングの地位を脅かされかけたが…..
ジョッパー、ジョドファー、ジョドパー、ジョドプール、、、読み方はなにが正解かどうもよく分からないままに少し失速。
U「お前は黒々かっこいいけど名誉の戦傷の痕がわかりにくいんだよ！このキズを見よ！」
と、言いながらまたこのUチップが前へ前へのさばってきました。
先端の裂傷は以前紹介させて頂きました。任侠の世界じゃありませんが、これがまた無言のまま妙にドスを効かせるのです。
あとはサイドのストームウェルト沿いに水染み。
なかなかの肌荒れ荒武者ぶり。
「豪雨」によるひどい雨染みは、「小雨」によって克服する（目立たなくする）という方法をこの猛者は体を張って教えてくれました。
履き味硬めというのはトリッカーズに特徴的かもしれませんが、このブーツは返りの悪さも不快ではなく、逆にそのホールド感に助けられました。余程足にあっていたんでしょうね。
２年程度の使用で、既にダメージと復活を繰り返した末の独特な「古艶（ふるづや）」が。。。。
しかし奢れる平家も久しからず。いつまでも猛威を振るってもらっていては他の靴を楽しめず困る。
やはり足元から季節感変化させて行きたいですし。
次の冬までさようなら冬将軍、、、ということで。 茶番劇でした＾＾
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ドスの効いた表情、古艶、まさにブーツの本来あるべき姿を見た気がします。
過保護に扱うのではなく、本来求められる目的・用途に正しく（？）使われた結果、変化したその姿が、最も豊かな表情になるのだと再認識させられました。
シューティングブーツも来シーズンまで見納めですね。お疲れ様でした！
来年のブーツの主役は新人の登場！？はやまた「冬将軍」の２年連続王座！？来年の動向が今から楽しみでなりません^-^
gohkitiさん
コメントありがとうございます＾＾
（なかなか皆さんのブログ拝見巡回ゆっくりできてなくて！）
ちょっと汚なめのブーツ写真ですが、なかなかの育った感に満足しています、ありがとうございます。
あ、「ホワイツ」！！＾＾やりましたね～
アメリカのブーツの巨人がどんなふうにgohkitiさんの足元で存在感、その能力を発揮するか楽しみですね～
なんとも意外な王者でした！僕はクロケのブーツだよな、ふふふ。と勝手に予想しておりましたが、トリッカーズ！
雨じみ色むら！なんともいい味出してます。よし、丸洗いしちゃいましょう！ダメですね
もう、ブーツの季節ともおさらばなのですね。足元から季節を感じる。。オシャレです。
なべこぱんさん
コメントありがとうございます＾＾
とてもキャッチーとはいえないピックアップとしましたが、今冬は心からこのブーツを楽しんだ気がします。
なべこぱんさんの丸洗いの勇気はあらためてすごいな、と＾＾；僕の場合はシミのついた靴を適度な小雨時に履いて出るとなぜか馴染む、という方法がなかなか効果的だと思うようになりました（自身の手によってではなく自然の力を利用すると気が楽で）。
そろそろ無理矢理ですが靴から「重さ」を取り払っていきたいと思いまして、軽ーい１足、用意出来ました＾＾