平凡であることの幸せ

人生は光に導かれる旅

☆Life is a journey towards the guiding light

金子みすゞ 生誕100年

2003-05-30 | 日記
大正末期から昭和初期にかけて優れた作品を発表し、26歳の若さで自ら命を絶った
童謡詩人 金子みすゞ(本名金子テル)さんは、明治36(1903)年山口県大津郡仙崎村(現在の長門市)の生まれで、
西條八十氏に「若き童謡詩人の巨星」と称賛され、
没後半世紀を経て、児童文学者の矢崎節夫氏によって
再びみすゞの詩が世の中に発表され、人々に感動を与えてくれました。

今年は生誕100年を記念して
山口県長門市仙崎に 「みすゞ記念館」」(矢崎節夫館長)が開館されたそうです。

先日 娘の学校の図書館で「MOE」という月刊誌を見つけ 
「生誕100年 今よみがえる金子みすゞ 心の物語」  という特集が載っていたので
早速本屋さんで買い求めました♪
<月刊 MOE 6月号 白泉社発行760円>

特集の中には「南京玉」の「ふーちゃん」こと、みすゞさんの娘さんである 
ふさえさん(神奈川県在住)のインタビューもありうれしく読みました。

私は みすゞの詩が大好きです。
彼女の心に響く感性豊かな童謡の世界は
小さな生き物や 見えないものに向ける優しさや、さびしさ 大切さ・・
そして、祈りのこころがあるのです。・。・。

みすゞ関連の本は「JULA」出版から多数出版されています♪

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  星とたんぽぽ  <金子みすゞ>


青いお空の底ふかく、

海の小石のそのように、

夜がくるまで沈んでる、

昼のお星は眼にみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、

見えぬものでもあるんだよ。

 

散ってすがれたたんぽぽの、

瓦のすきに、だぁまって、

春のくるまでかくれてる、

つよいその根は眼にみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、

見えぬものでもあるんだよ。

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  みえない星 <金子みすゞ> 

空のおくには何がある。  

空のおくには星がある。

星のおくには何がある。  

星のおくにも星がある。   

めには見えない星がある。

みえない星はなんの星。  

おともの多い王様の、

ひとりのすきなたましいと、  

みんなに見られたおどり子の、

かくれていたいたましいと。


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これは もうひとつの私の大好きな本である
「サン=テグジュペリ」の『星の王子様』の中に出てくる 
この本のテーマともいえるキツネの言葉に通じるものがあり 
目に見えないものの本当の大切さを教えてくれるのです・・・。

* 心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
     かんじんなことは目に見えないんだよ *

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは1900年、フランスのリヨンで生まれましたが
みすゞと同じ頃に全く違う場所、違う世界に生きた人が同じような感性で
時を越えて 現代の人々に感動を与えてくれるというのはすてきなことだと思います。

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近日中に
写真家「星野道夫の宇宙~オーロラーの彼方へ~」展を見に行きます♪
こちらも とっても楽しみ。・。・。




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