豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

歌舞伎と忠臣蔵の豆本

2010年04月20日 | 豆本
  

 江戸時代から明治にかけての娯楽の筆頭はやはり歌舞伎見物であろう。したがって錦絵の世界でも歌舞伎関係の役者や演題を扱ったものが多くを占める。そしてその出し物の筆頭は「仮名手本忠臣蔵」であろう。
 拙作の豆本は、歌舞伎十八番などの登場人物や役者絵を中心にした「歌舞伎絵本」(上)と忠臣蔵の各段の舞台絵を描いた「仮名手本忠臣蔵」(下)の二作である。
 忠臣蔵については、広重、北斎、英泉、歌麿、豊国、国芳、国貞などといった錦絵大家たちがそれぞれに手掛けていて、しかも各人何種類もの作品を描いている。忠臣蔵は序段から十一段まで、それに最後の段では引き上げや焼香場というように場面を分けたものもあるので一作品は十枚以上になる。

      

   画像は、横が広重、縦が歌麿の作品である。
 
というわけで、忠臣蔵だけを集めた作品でもかなり分厚くなってしまう。事実、この豆本を作った後からも、作品がいくつも手に入って、増補改訂版を作るか、続編第二集にするか迷っているところである。
 
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