豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

「東風俗福尽し」 楊州周延 4

2019年11月14日 | 今日の美女

「馥郁」 「七福詣で」 「紙吹く」

梅見の図で「ふくいく」は説明の要なし。

「七福詣で」は「七福神巡り」ともいい、正月または通年、各社寺の七福神を参拝して廻ることで、江戸谷中のそれが有名。

「紙吹く」は文字通りのこどもの遊びで薄い紙を小さく切り、息で遠くに飛ばしたり長い時間落とさないようにする遊び。・・・だと思う

    

 

「ふくりん覆輪」 「子福者」 「妾ふく」

いずれも現在ては目にしなくなった言葉だがただ「覆輪」は園芸好きの人ならお馴染。絵の朝顔の花の縁が白く縁取られているように花や葉が別な色で縁取られたものをいう。もともとは武具の鞍や刀剣など装飾補強として金銀などで縁取りをしたことからきているようである。

「子福者」は子沢山のことだから少子化の現在ではきわめて貴重な存在。今は「子供は三人」と言っただけで「大変でしょう」と同情される時代。

最後は側室、即ちお妾さんの産んだこども。しかし「福」よりも「嵐」を呼ぶことが多かったようで。「嵐」ったって、いま評判の連中のことじゃなくて家庭内暴風雨のほうですからね。

     

 

 

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 豆本へ
    にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プログ村

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 豆本へにほんブログ村