豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

七小町 鈴木春信

2019年03月13日 | 今日の美女
 春信の『風流やつし七小町』

  清水小町  この作品の内容をしっかり説明してあるものが見当たらなくて、どんな話か私には解らない。
        第一読み方からして「しみず」「きよみず」と二通りある。
        国貞の絵の歌は「色見えで移らふものは世の中の人の心の花にぞありける」とあり多くこの歌なのだが、
        春信の絵では「何をして身をいたづらに帯とけん瀧のけしきのかはらぬものを」と別な歌になっている。
  鸚鵡小町  侘び住いの小町のもとへ帝の歌を持った使いが来る。小町は「鸚鵡返し」に一文字だけ変えて返歌する
         帝  雲の上はありし昔に変らねど見し玉だれのうち や 恋しき
         小町 雲の上はありし昔に変らねど見し玉だれのうち ぞ 恋しき

         


          



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