有名な Botticelli の Primavera「春」で、ヴィーナス(中央)の庭の景である。ヴィーナスの右が春または花の女神フローラ、その右はフローラの前身のニンフ・クロリス、その右上はクロリスに恋した西風ゼフュロスである。日本では春風といえば道真の「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花」のように東風だが、西洋では西風が春の暖かさをもたらす風だそうだ。そこで、西風の息に吹かれてクロリスは口から花を開かせ春に変身の現在進行形という姿ということになる。
フローラは一般に花に囲まれた、あるいは花をまく姿で描かれる。
下は「Flora」と題された Waterhouse の作で,西風に吹かれ花輪を掛けられている最中だからまだクロリスなのだろう。
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フローラは一般に花に囲まれた、あるいは花をまく姿で描かれる。
下は「Flora」と題された Waterhouse の作で,西風に吹かれ花輪を掛けられている最中だからまだクロリスなのだろう。
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