BOB KESSL の 春画

　いくら現在春だからと言って「春画」というのが春爛漫花一杯の風景画だと思うほど、あなたまさか幼稚・無知の「うぶ」じゃないでしょうね。もちろん春画とは、男女両性が染色体を合わせて新生命体を発生させるための厳粛な生産行為を描写したものが基本ですが、中には生命生産とは関係ない単一性による疑似行為だけのものもある絵画のことです。
　ただし、このブログはあくまでも「美の追求」を主眼にしておりますゆえ、とりあげた作品は美的見地から納得されるものばかりですから、いやらしい性的関心を持っただけの入室は固くお断り申しあげております。

　歌麿の原画の一部が、左のようにデフォルメされている。
　　

　左はまだ具体的であるが、右は「春画・脚」と言われなければなんだかわかりにくい。
　　

　以下二枚は正方形を並べただけのものと繋げて一枚とした違いがみられるが、どちらも単なる紋様のように描かれたものである。これらは「春画」と言われてもすぐにはどうなっているのかわからないのではないか。　


　紋様としての美しさを楽しみつつ、具体的な姿勢を想像する面白さがある作品である。




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