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都市計画 ~利権の構図を超えて~

2008-05-22 23:25:16 | 書籍。
・都市計画 ~利権の構図を超えて~
    五十嵐敬喜/小川明雄 (岩波新書)

・都市開発を考える ~アメリカと日本~
    大野輝之/レイコ・ハベ・エバンス (岩波新書)

年に何度か野宿させて頂く“京都駅”。
けど、あの駅も多くの問題を抱えている。京都の景観を守るための高さ制限の壁をブチ超え、近代的な構造物に―。京都駅を訪れたことがある人ならわかると思うが、あの建物の大部分は駅として機能していない。あの巨大なサイズになってまでも、I丹百貨店・ホテル、ショッピングモールを入れる必要があったのだろうか―。自分は訪れる度にそう思ってきた。
ここ10数年でも、京都の街並みは劇的に変わっているように思う。
“古都”のイメージ、しかし、京都駅から烏丸まで歩いていると、自分は御堂筋を歩いているのか?!とも思える。つまり、周囲の建造物は京都も大阪も変わらない。それは…、全国の都市が「リトル東京」になっていっているからだ。
中央の企業が全国に展開し、地方の街並みを壊す。名古屋も、大阪も、広島も、福岡も、街並みの印象は一緒…どこも似たような風景。だが、小さな都市に行けば、その地の個性が多く残っている。思うに、乱開発の結果は「リトル東京」に向かわせる。都市の開発をくいとめる…それが地方の個性を残す。やっぱり、その地その地の独特な街並みを残してほしいな…そんなことを思いつつ読み進めた。

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