土曜日、東久留米市で、NPO法人「がん哲学外来」の設立記念シンポジウムが行われた。
順天堂大学教授の樋野先生が昨年試作でなさった「がん哲学外来」。テレビや新聞で目にし、興味を持っていた。既存の「がん相談」や「セカンドオピニオン相談」とはどうも違うらしい。
対話型外来で30~60分。法人「がん哲学外来」設立趣意書によると、「がん哲学外来」とは、生きることの根源的な意味を考えようとする患者と、がんの発生と成長に哲学的な意味を見いだそうとする人との対話の場である、とある。
シンポジウムでは、医師、訪問看護師、患者本人、患者家族、記者、など様々な立場から話があった。
がんになったら…、死の恐怖に直面したら…。
本人はもちろん家族も、様々な疑問、不安、苦しみがあるに決まっている。
それら雑多な思いを受け止めてくれるカウンセリングの場所があればと思う。
父も14年前にがんで亡くなった。
義母も7年前にがんで亡くなった。
そこから感じた事、学んだ事、悔やまれる事、辛かった事、様々な事がある。
病院では、なかなか雑多な悩みなどゆっくり主治医に話せるものではない。病気に直接関係ないことなど、なおさらだ。
同じ内容でも伝え方が変われば受け止め方が変わる。難しい医学用語、厳しい病状説明を、わかりやすく、また思いやりのある言葉で翻訳してくれる人がいたらどんなにか助かる。
医学的な知識はありながらもそこから離れた視点で、全人格的、哲学的、宗教的、スピリチュアル的、いろんな事をふまえて患者の話を聞いてくれたら。。。家族の心に寄り添ってくれたら。。。カウンセリングをしてくれたら。。。苦しんでいる人たちはどんなにか楽になるだろうと思った。
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