濃さ日記

娘もすなる日記(ブログ)といふものを父もしてみんとて・・・

半年の弁

2005-07-17 12:57:23 | Weblog
「濃さ日記」、息切れしながらも、始めてから半年たった。当初は3ヶ月持てばいいだろうと思っていたから、我ながら立派なものだ。
もとよりアクセス数などにはまったく無関心だが、普通の日記とは違い、こちらからは見えない「不可視のギャラリー」がどこかで見ているかもしれないという、思い上がり気味の緊張感がたまらなくいい。事実、まったく未知の方からコメントやTBをいただいたときの驚きや喜びは格別のものである。
今後も、無理は承知の上で、軽いノリの通常のブログに対抗して、「開かれた濃さ」や「開かれた深さ」を目指していきたいと思う次第である。
もっとも、ブログを始めるきっかけを与えてくれた娘からは「モット身近ナモノヲ素材ニシテヨ」というキツーイお言葉。これがノーマルな反応というものだろう。しかし、私にとっては、この「ノーマル」というのが意外に難しいのである。いまや、昨晩の夕食のメニューを聞かれて、「雲と霞(かすみ)の煮付け」と答えるのが精一杯の仙人状態なのかもしれない。
先日も、マンションの理事会に出席した折り、植裁がどうした、自転車置き場がどうしたという話題になったが、マンションの価値が外観によって大きく左右されることは頭で知りつつも、「住めば都」の体たらくで、そうした話題についていけないでいる自分に気づかされた。そうした様子を察知した隣人の奥様からは、「博士」というあだ名まで頂戴する羽目になった。

どうか「不可視のギャラリー」の皆様方よ、見えないものを求めて、見えるものまで見失った哀れな仙人、あるいは似非(えせ)博士にいま見えるものは何か、これからもご期待のうえ、愛読されんことを乞う。
(反歌)
夏の日 川に流した 笹の葉 流れて だれの心の海に