錫杖は、入門「左方カンテ」、1ルンゼ、冬季3ルンゼ(雪&順番待ちで敗退)、冬季左方カンテ(雪氷の状態悪く敗退)・・・と結構来ている。 今回はフリーの好ルートとして誉れ高い「注文の多い料理店」 支点は、カム、ナッツ等ナチュラルプロテクションのみ ビレー点以外、ボルトやハーケンがないので、ルートはすべて自分で探し、支点も自分で作らねばならない。 しかも最高グレード:5.10a・・・・・
∴ワシはリード無理 (;´Д`A ```
前日槍見温泉の駐車場でテン泊、当日2時起き3時発 2時間半で取り付き到着 岩小屋テン泊組を出し抜いて本日一番乗り
1P目 右のテラスに向かって登る 途中2つハーケンあり 今思えば、この1Pのみがやさしかった
左Fガイド、右O橋先生
2P目:真上にボルトやら、ハーケン乱打 これはどう考えてもアブミライン それにしてもみんな古くてとても支点に使えそうにない 登らない方が・・・・
フリールートは、ここを左へ回り込んだ凹角(クラック?)&フェース
リード校長はフェースから ホールドスタンスとも細かく苦労する カムは右の凹角(クラック?)に決める
奥O橋先生は校長と同じフェースを、手前F田ガイドは凹角を芋虫になって登った
ワシはフェースを行ったが、背のないひとには上のホールドを取るのが難しいかも
後続2人組
さて、核心(5.10a?)3P ハング下トラバースから、上に伸びるクラックのレイバック登り
O橋先生の登りが基本に忠実だったので連続写真でどーぞ
まず、左の壁に体を押しつけながら、足を少しずつ上げ、ズリズリとハング下左端へ登る
細かなホールド、スタンスを使えば体を押しつけなくてもたどりつけます。
また、ハング左端のクラックはかろうじてフィストジャムが決まります
ハング下の割れ目をアンダーで取ったら、素早く足を上げ、小さなスタンスに立ち込み右へ、右へと移動する
ホールドは見た目より悪い(スローパー気味で尚かつ手が滑りやすい、たくさんチョークを付けてから突っ込んで下さい)。
なので、なるべく安全なスタンスを丹念に拾うのがミソ 基本は足!
ハング帯終了後、すぐさま真上に伸びるクラックをレイバックで登る
このあたり、かなり腕に負担がかかるので、迷わず、速攻レイバック!!
さもなくば、力尽きて・・・・・墜落
このあたり、出来れば両手でフレークを掴み、グリップを左右交互に、もしくは、少しずつ上へずらしながら、足をなるべく上に上げレイバックで登れば安定する・・・・が疲れる~
O橋先生、ここまでは格好好かったんですが、ここで力使い果たしたか、その後ゆっくりになりました。
しかし・・・・ハングを越えれば、いくらか楽になんのかな~ってー時に、力業レイバックが続くのは確かに辛い 3P目終了点から眺めると、こんな感じです ハング終了が赤丸、ここからクラック沿いにレイバックで登ってくる ε= (++ ) バテバテ!!
だけど、まあ、疲れたら所々でレスト出来ます
3P終了点はハング下のテラスで、一人なら座ってゆっくり休めます (ハングがじゃまして立てない)
但し、4P目の動きはまったく見えません ともかく赤丸のスタンスへまず立ちこみ、それからまたもやハングに沿って直上
4P目、核心クラックを越えたところから下を見ると・・・・
クラック+右側(クライマーから見て)の壁に足を押しつけ登る
校長&O橋先生はこれだったようだ(全然見えないので話しだけ)
又は
クラック+左側フェースの細かなスタンス&ホールドを使って登る
F田ガイド&ワシはこれ 身長がない(足が届かないかきつい)、体が固い(足を広げすぎるとツル!ワシは絶対鶴!)人は、こっちの登りをお奨めします。 手はガバなので思い切ってどーぞ!
5P目、他の人の記録を見ると、まあここは登らんでもええやとか書いてあるけど、なかなかどーして、出だしと、途中右に木が生えているあたり、結構悪かった
このすぐ右上がお隣「左方カンテ」のビレイ点で、おばさまが覗きに来てました にぎやか
このあたりまで登ると、すぐ後ろに左方カンテ組がすぐ近くに見えます
このあたりがチト悪い (ワシのライン間違いかもしれんが・・・)
このくらいのグレードならOPANDAは余裕ですから、振り返って写真も撮れます
左方カンテのおばさま方&バックは噴煙たなびく焼岳
つうこって、無事5P終了 ノーテン(一度も墜ちない)で完登できました
んが、リードは無理だわな 登るので精一杯、とてもカムなぞかましてる余裕などないね
距離は短いけれど、明星山フリースピリッツより難しいと思う
隣の反り返った岩 命名「注文の多いオットセイ岩」
終了点は左方カンテと同じ こちらは左方カンテのリードの方です
懸垂3回で取り付きに戻る
錫杖沢 途中までこれに沿って取り付きに向かう
右黄線三ルンゼ、中央赤線一ルンゼ、左青線左方カンテ、「注文の・・・」は更にここを左に回り込んだラインなので見えません
下山路から眺める北アルプス 右端青丸穂高ロープウェイ山頂駅 中央黄丸西穂高岳 左赤丸ジャンダルム その左下白出コルの穂高岳山荘 その左は涸沢岳
槍見温泉から眺める槍ヶ岳
露天風呂 皆水着着てます 丸見えだかんね
槍アップ 右端が奥穂?
平湯峠と言えば、ここ! 「ひらゆの森」
どーです、広々とした露天風呂
あたしゃ、一番上にある、白濁の湯がお気に入り
つうこって、ワシにとっては高難度フリールート「注文の多い料理店」無事終了致しました。
目出度し、めでたし。
きょうのコースと伊豆の海金剛「スーパーレイン」 当分、つうか、一生涯リードは無理だわな。
ガイドのF田さんから写真が届いたので追加掲載です かっこよく4p目を登るOPANDAの図
右手クラック、左手カチホールド又はシンクラック(指が入る程度のクラック)で登る
クラック最後はアンダーフレークを引きつけ体を上げまする