雪山初心者と言えば「唐松岳」 今回はヌクヌクと「八方池山荘」に泊まって唐松岳山頂身軽にピストンプラン
新宿発夜行の「ムーンライト信州」で出発 天候が好ければ翌朝山頂往復 悪ければ翌々早朝出発と言う、ダブルチャンスプラン
4/3(金) 今や夜行列車は希少価値 運行されると切符は即満 プラチナ切符だ
今までムーンライト信州は、少し臭うお古の特急列車を使っていたが、今回はなんと現役あずさ型車両
快適でございました
4/4(土) 早朝白馬着 登山者は少ない ほとんどは夜行に乗ること自体が目的の「鉄っちゃん」&「鉄子」さん 即のぼり列車でお帰り
4時発表の天気予報では、午前中晴れと言うことなので、本日登頂に決定
白馬駅から正面に「白馬槍」 行けそうじゃん、これなら初心者でも
始発のバスで八方ターミナル~ゴンドラリフト「アダム」~リフト2つ乗り継いで八方池山荘へ向かう
結構な積雪 外のトイレは埋没使用不可 山荘のトイレを使ってください(要寸志)
初心者は要らない荷物を山荘へデポ、ワシは逆にトレーニングのため要らない荷物(酒、風呂道具等)を極力持って、ツボ足(アイゼン着けないこと)で出発
おおっ左手奥に鹿島槍が岳、双耳峰 右手が五竜岳 なんか、後ろにいやな雲が・・・・
ウェザーニュースの山岳天気予報によれば、雨雲が近づいている模様
白馬三山 左から 白馬槍、杓子岳、白馬岳 ここもやはり後方から黒い雲
八方ケルン・・・・このあたり、だだっ広くてガスが出ると危険な場所
五竜岳 程なく天候悪化が予想されるので撮れる時に撮っておこう
後方V字に切れているのが「天狗の大下り」 その左が「不帰の瞼」
でました! とぼけた「人面ケルン」 っが、ガスが出ると頼りになる 実際今回も帰りにどれだけ役に立ったことか
トイレ小屋の上あたり この辺もガスが出ると要注意だ
「上のかんば」への急登
更に丸山への急登
この時点で天気予報は午後から曇り/雪へと悪化 雨雲も厚くはないが近づいている
八方尾根の良いところは、山頂までほぼ何処でも携帯が使えることだ(フォーマ) つまり最新の天気予報が入手できる ・・・で、稜線の悪天を確信 普通なら、当然この時点で撤退、明朝4時出発再アタックを決断しただろう が、今回ワシの手には「ガーミンコロラド400」と言う強い味方がある 予想通りの悪天ならGPS機能を試す絶好の機会だ つうこって山頂の絶景は期待できないものの、登山の継続を決定
尾根がだんだん痩せて来る頃には完全に天候悪化
はい、この写真はなに?
赤丸に「らいてふ:雷鳥」です 天候悪化の使者
案の定、稜線に出ると、吹雪! しかしまあ、激しい風で視界があるのが救い
唐松岳頂上山荘から頂上へのトラバース道 過去何人も滑落してる名所です
はい、頂上! 丸山あたりで先行のおじさんは下山したし、今日登頂はワシら2人だけでしょうな
後ろから来た1人は山荘付近でテント張っていたが
吹雪の唐松岳山頂でハイ、ポーズ 今回の目的は、(1)初心者の唐松岳登頂 (2)GPSナビゲーション
よって下りが(2)の好いトレーニングになるはず・・・
これじゃああ、いくら山荘の風下にテント張ってもつらいだろうなあ
このあたり、稜線コルからの降り口が結構悪い 両側がスパッと切れており、風も強いのでロープを着けるべきだったかも
おっと、再び悪天の使者=雷鳥 このあと、テント背負った2人組が登ってきた この暴風雪で頂上山荘付近にテント張ろうっつうんだから、よっぽど自信があるんだろうね しかしルートファインディングは登りより下りが難しい
途中何度もホワイトアウトしそうになりながらも、GPS頼りに登ってきた道を忠実に降りる
上のかんば またもや雷鳥 結局、この日6,7羽遭遇、八方尾根にこんなに雷鳥がいるなんて意外だった
「下のかんば」の崩れかけた「イグルー」 行きも帰りも休憩に使わせて頂きました。 吹雪の中では、大変ありがたかった。 たぶん、雪が少なくて雪洞の代わりに作ったモノでしょう。 見事な仕事です。 作った皆さま、この場を借りて御礼申し上げます。
【イグルー】igloo氷のブロックをレンガのように使って作る、ドーム型(お椀を伏せたような形)のエスキモーの冬の家
ここにも雷鳥 もう、雷鳥目(雷鳥を見つけやすい目)になっている
天候ますます悪化・・・・もう、とてもGPSなしでは、前後左右どころか、上下までもわかりません!
んな中、頼もしいケルン発見! これで生還できるかも?!
やっとのことで八方池山荘到着! いやあああ、GPS様々!!
高名なアルピニストOPANDAですからネ、GPSなしでも何とか帰れたとは思いますが、相当苦労したはず・・・(;´Д`A ``` そんな状況で、ほぼ標準時間で帰れたっつうことは、やはりGPSのすごさだと思う
何てったって、登った道のトラッキング記録をそのまま戻れば良いわけだから楽チン!
但し、GPSと雖も、誤差は数メートル以上あるわけだから、方向性は示してくれても、セッピ(雪庇)の踏み抜きや、急斜面での滑落等局所的な事故は防げない。 あまり過信しないように利用しませう!
暖房付きのあったか個室 正面はアルペンクワッドリフトの降り口
これがタマラン! 熱い お風呂に入れます!!!
飯もうまいっす おまけにあります「生ビール」! アサ○だけど、この際、嬉しい
持参の泡盛もお湯割りでやっつけてしまい、20時には暖かい布団で寝てしまいました土佐
夜中は、ひどい暴風雪でありました 頂上山荘の2張りのテント、大丈夫だったかな・・・・