goo blog サービス終了のお知らせ 

無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

現在の介護保険に想うこと

2015年04月21日 04時54分15秒 | 私の介護
おはようございます。昨日は、77人の方々にアクセスをいただきました。有難うございました。

先日、ある一軒のお宅で、お父様を20数年、在宅で介護されているというお話を聞いてきました。
お父様は、殆ど寝たきりのようでしたが、意識ははっきりしており、会話もできました。私も長年母の介護をしてきましたので、お母様とご長男方と家族介護の苦労話を伺いながら、意見や要望を聞かせていただきました。

現在、介護保険制度の一番の問題は、施設の増加に伴い、全国的に制度導入時の2倍以上になっている保険料にあると、私は考えています。
白河市で言えば、平成12年の制度導入時、基準額は年額29,000円(月額2,416円)であったと思います。
しかし、今回の改定により、年額69,600円(月額5,800円)と約2.4倍になりました。

超高齢化社会を目の前にし、施設入所を求める方々が急増する現在、制度を維持するため、広く多くの方になるべく低い負担になるように市当局は努力していると今回は認めました。特に低所得者への軽減税率の配慮はもちろん、高所得者へは段階を増やし、応分の負担を求めるようにし、累進性を強化したところは評価したいと思います。

しかし、多くの方から「現在の国民年金では施設に入所できない。老々介護になろうとも在宅で面倒見ざるを得ない」などのお話をよく聞きます。
現在、介護施設に入所すると、施設によって多少の違いはあると言われていますが、介護保険適用分が4万円弱、その他食費その他の実費分で約3万円強の計7~8万円程度かかるといわれています。現在の国民年金は6万数千円、ここから国民健康保険料、介護保険料を差し引かれると残りは5万数千円、夫婦2人合わせても10万円弱の家庭には難しいと言うのが現状です。低所得者には補助制度や生活保護等の適用等もあると言われていますが、庶民には自分たちがどのような補助制度の恩恵があるのかわからないのが現状です。今後、詳細を勉強し、皆様にお伝えしようと考えています。

また、私の持論は在宅介護の充実です。前述した方を含め、私があった多くの在宅介護を行ってきた多く方(私もその一人)は、「被介護者を家族の一員として、日々一緒に生活し、喜びも悲しみも、分かち合いながら、一生を終えさせてあげたい」と強く思っているように感じます。
現在、厚生労働省は、在宅介護支援に政策を転換し、強化しています。しかし、金銭面での支援は特にありません。

前述しましたが、施設を利用すると1人あたり介護保険会計から月額30万円程度が施設に支出されます。しかし、在宅介護している介護者には、一円も出ません同じ介護保険料を支払っているのに。また、先ほども述べましたが、家族が或る程度収入があれば施設に入れますが、年金暮らしの家庭では施設に入ることさえ困難です。在宅介護を充実させるというのであれば、介護保険制度の一環として在宅介護者へも一定程度の介護激励金を支給すべきと考えます。

現在、白河市は独自の政策として、要介護3・4・5の在宅介護者に対し、激励金として年間約5万円程度支給しています。しかし、施設利用の方が年額約360万円程度、介護保険会計から支給されているのであれば、独自の政策とはいえ、現在の10倍程度支給しても良いのではと思います。もっと介護する市民の声を聞き、国・県・市へ働きかけられるよう、勉強したいと思います。