無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

ICRPの年間1ミリシーベルトとホットスポット地図の必要性

2011年05月31日 23時30分47秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 本日、6月議会の質問を提出してきました。

 不思議な動きをしている市長派市議もいます。私の推測ですが、6月議会の中で、パフォーマンス的に「校庭の放射能汚染土の除去」が決定されるのではないでしょうか。嫌になりますが、こんな駆け引きが行われるのがこの世界です。本当に子どもの健康を考えるのならば、さっさと決めて市民を安心させてほしいと思います。今日この時を不安な思いで過ごす市民の気持ちを弄んでいるようにしか思えない。

 たくさんのメールや手紙や電話が市に寄せられているようです。放射線数値を計測し、市に対して意見している市民もいると聞きます。市長選に立候補を表明している人もいるとか。実際には、このような市民の行動が市を動かしつつあると感じています。しかし、ここまで市民が動かなければ行動できない市でいいのか。疑問です。今も公園の放射線数値は計測されていません。

 さて、本日の国会で自民党衆議院議員が参考資料としたICRPの放射線に対する勧告です。




 年間20ミリシーベルト以上の被曝は、避難しなければいけない状況の場合のものです。また、1ミリシーベルト~20ミリシーベルトにしても、「事故後の復旧段階」のものとしています。そして、「1ミリシーベルト以下まで線量を下げる努力を続けることが必要」となっています。1ミリシーベルト以下というと、単純に1年間で割ると毎時約0.114マイクロシーベルトです。この数値は今の白河市では難しいといえるでしょう。必死で努力しなければ、年間1ミリシーベルト以下の被曝にすることは難しい。しかし、努力するどころか福島県民を欺いているとしか思えない状況です。

 年間1ミリシーベルトを超える被曝を拒否しよう! 

 たくさんのコメント、ありがとうございます。全部読ませていただいてます。

 移住を予定されているご家族・・・私の母の実家は近くです。お米も美味しく素晴らしい場所です。この地を選んでいただき嬉しく思います。しかし、正直に言わせていただきます。原発事故が終焉するまで延期された方がいいと私は思います。

 市内ホットスポット(汚染)マップを作成してほしいという市民の方へ・・・同感です。行政が動くのを待っているより皆で力を合わせた方が早いかもしれない。私有地には所有者の同意が必要です。市有地も同じですが、何か方法はあると思います。各学校に放射線測定器が配られました。学校敷地内の危険箇所は、学校が調べると思います。今後は通学路も調査されるでしょう。

 もし、通学路で心配な場所があればお知らせください。測定に行きます。

 ホットスポットマップと同時に、安全マップも作成し、安心して子どもを遊ばせる空間も作る必要があると考えています。

 皆さんの声、シッカリ受け止めています。ありがとうございます。

 
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放射能汚染実害に対する補償 

2011年05月30日 12時51分53秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 白河市の放射能汚染状況や内部被ばくについて、たくさんコメントをいただいております。

 まず何より問題なのは、原発事故が収束とは程遠い状況だということです。また、コロコロ変化する政府発表を見た国民は政府を信用できなくなっています。

 今の白河の汚染状況については、地域により大きな差があるようです。東地区・表郷地区は放射線測定数値も大変に低く、東京の数値の高い地域よりも低いかもしれません(地表面で0.2~0.3程度)。それに比べて、大信地区等数値が高めの地域もあります。低い地域も以前よりは高いわけですので、早急に全ての校庭の土を削る必要があると思います。その他、公園や通学路なども放射能を除去する必要があります。(参考 共産党東京都議団調査資料

 また、市民の不安を取り除くためにも、各家庭の放射線数値を測定し、適切な除去方法を指導する必要があると思います。市民が自己負担しているマスクやミネラルウォーターは本来は支給するべきですので、負担代金を支払うのは当然だと思います。個人宅敷地内の放射能除去にも補助金を出すべきです。

 私たちは、被害者です。今後、東電と政府に補償を求めていかなければならないと思います。

 先日、知人の葬儀に出席した際に横浜市在住の人とお話をしました。「土地を持っているが原発事故でタダ同然になった」横浜市の人も実害を受けたと感じているようです。しかし、福島県は今も二地域居住を促進しようと考えているようです。今までの値段で都会の人が福島県の土地を買うでしょうか。放射能汚染により、福島県民は資産を奪われたのではないでしょうか。

 反原子力の研究者今中哲二氏の研究論文を印刷し、勉強しています。政務調査費要らず。無料でダウンロードできます。原子力安全研究グループ『放射線の発ガン危険度について -ICRPリスク係数の批判ー』『低線量放射線被曝とその発ガンリスク』等、とても勉強になります。興味のある人はご覧ください。(ICRP=国際放射線防護委員会)『低線量放射線被曝とその発ガンリスク』は、年1~10ミリシーベルトの被曝について議論されています。

 
 6月議会の一般質問通告書を明日提出予定です。もちろん、この問題について追及します。



 
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子どもの年間被曝量1ミリ以下へ! 白河市の高汚染地域で放射線測定

2011年05月28日 17時15分46秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 昨日、5月27日に文科省は、毎時1マイクロシーベルト以上の学校の校庭表土を削ること、その処理費用を国が全額負担することを発表しました。少し前進しましたが、やはり全部の学校の敷地内全部の土を削っていただきたいと思います。しかし、年間被曝量20ミリを押し付けてきた文科省の変化は大きな前進といえるでしょう。

 さて、26日(木)に私は県内(福島市・郡山市・二本松市・本宮市・伊達市・須賀川市・田村市)各自治体に電話をし、担当者に学校校庭の汚染土問題処理状況について話を聞きました。7市の中で、田村市だは、土を削ることを検討していませんでしたが、全校の土壌検査をしている最中ということで、その結果を見て検討するということでした。また、他の市は、郡山市のように実施した(現在進行中も含め)自治体及び現在実施に向け前向きに準備をしている自治体であり、6市全部が前向きに考えているという結果でした。田村市は放射線数値が低いけれども、土壌検査中ということで、ある意味前向きに考えていると言えるでしょう。
 白河市は、他自治体と比較すると独自判断はできず、国や県の判断を待っているという印象です。市民が不安になるのは当然だと思います。また、白河市は放射線数値が高いという認識がないように思えます。公表される数値は、0.57程度です。

 文科省と米国エネルギー省が合同でモニタリングをしたデータを文科省HPで発表しています。



 福島原発から80キロ圏内のセシウム134とセシウム137の蓄積量ですが、白河市の一部は30万~60万ベクレルの汚染のようです。ほぼ同じ地域は、放射線数値も1.0~1.9となっています(地表面から1メートル)。地表から1メートルで1.9ということは、地表はより高い数値です。どこがどれだけ汚染されているのか調べるために、色の違う地域と思われる場所を探し車を走らせました。車の中は、普通は0,1程度の放射線数値ですが、突然高くなる場所があり、その周辺が汚染されていることがわかります。まず、市内の中では高い数値の大信地区信夫第二小学校近くの道沿いで測定しました。


白河市大信増見地域(信夫第二小学校近く)で放射線測定



 最大で、2.68マイクロシーベルトですので、平均しても2前後になると思われます。

 また、西郷村を走っていると数値が急激に上がった場所があり、そこで測定をしました。


西郷村 羽太街道と小田倉増見線の交差点で放射線測定



 羽太街道と小田倉増見線の交差点で放射線数値は、最大で4.76マイクロシーベルトでした。非常に高い数値です。

 この他、林ます養魚場近くの道路脇で、最大2.74マイクロシーベルト。西郷村にある埋立処分場入り口看板前で、最大3.12マイクロシーベルトを測定しました。最大ですので、平均すれば2割程度下がるかと思いますが、汚染状況を比較するために、「地表面の最大数値」を重視しています。

 放射能は見えません。でも、間違いなく白河市を汚染しています。私は、現実を直視し、行動する必要があると思います。若い男性や女性がマスクをして買い物をしています。小さなお子さんを持つ方々は、不安な思いで生活しています。これを「安全」の一言で片づけるのではなく、安心のために放射能を除去する必要があります。


 たくさんのコメントをいただきありがとうございます。全部読ませていただいております。時間をみつけお返事をしていきたいと思います。宜しくお願い致します。



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白河市内の落ち葉から12マイクロシーベルトを超える放射線数値を測定

2011年05月26日 08時09分53秒 | 福島原発事故 放射能汚染
昨日、自宅の庭の片隅に集めておいた落ち葉の放射線数値を測定しました。これは、市の土手及び愛宕神社の山から風で土手に集まってきた落ち葉です。毎年、落ち葉を集めてコンポストに入れていますが、今年は集めたまま放置していました。

 乾いた落ち葉の上にガイガーカウンターを置くと、5.0マイクロシーベルトまで数値が上がりました。その後、どこかに高放射線を発する部分があるようで、

12.0マイクロシーベルトを超えました

動画に撮りましたので、よろしければご覧ください。


白河市内の落ち葉から12マイクロシーベルトを超える放射線数値を測定



 この落ち葉は、4月になってから妻が何日もかかって集めたものです。落ち葉の埃が、実は放射能であったと知り、ショックを受けています。落ち葉を集める作業で被曝していたわけです。

 さて、この落ち葉をどうすればいいのか?本来、市の土手及び愛宕神社から飛んでくる落ち葉を、ゴミとして処理するのではなく、腐葉土にしていたのです。
 早速、市役所生活環境課に電話をしました。「市の土手の落ち葉だからボランティア袋に入れて燃えるゴミとして出すのが通常の処理だが、12マイクロシーベルトを超えていることがわかったので処理方法を教えていただきたい」 生活環境課課長は、「関係機関と協議して回答する」と言っていましたが、昨日中に返事をいただくことはできませんでした。
 県議、国会議員にも要望を伝えています。文科省にも要望を伝えていただいているそうですが、今もこの状況です。

 昨日、白河市在住の方からコメントをいただきました。白坂地区で高い放射線数値を測定されたそうです。学校の通学路では、17マイクロシーベルトを測定されたそうです。側溝や落ち葉の近くでは、非常に高い数値になります。お子さんを近寄らせないでください。何の指導もなく、県民の被曝を放置する県・国に憤りを感じます。

 行政や他市議が放射能問題に無関心だということを不思議に思う方もいるでしょう。私は、数年前の学校敷地内での農薬散布問題の時と似た状況だと感じています。この件で議会で質問を行いましたが、他議員は「農薬は当然」というような考えでありました。理由は「国が安全だと認めて販売しているのだから使用してもいい」というものでした。私は、農業の方々に対してではなく、アレルギーや喘息の子どもも通学する学校では、農薬散布を止めるべきであることを訴え、学校敷地内での農薬(除草剤を含む)散布は禁止となりました。この時の反応とよく似ていると感じています。

 関東地区では、ビルの屋上などで放射線数値の測定をしているそうです。低い数字にしたいという思いが伝わります。放射線は、地面から放たれているようですので、地面で計測する必要があると思います。その後、地面から50センチ、1メートルという位置で測定し、地面からの距離と共に公表するべきです。放射能汚染は、福島県だけの問題ではありません。

 12マイクロシーベルトの放射線を測定した場所から数メートル移動した場所では、0,1マイクロシーベルトを測定しました。ここは、土を削り耕した場所です。行動しなければ被曝は続きますが、放射能を除去すれば、0,1程度に戻すことができます。冷静に行動をすることが重要です。

 枯葉や側溝にお子さんが近寄らないようにご注意ください



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白河第一小学校校長に面会

2011年05月25日 08時02分07秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 昨日、白河第一小学校の校長先生と学校の放射能汚染土等について話をしました。

 先日、教育長から市内の学校の放射線測定値一覧表をいただきました。この中で、白一小数値は私が測定した数値よりも大幅に低いこともあり、測定方法等についても質問をしました。校長先生のお話では、学校敷地内いろんな場所で測定を行っているそうです。やはり、落ち葉が積もった側溝などでは非常に高い数値だということで、子どもたちには危険だから近寄らないようにと説明しているそうです。施設管理者としては、危険な箇所はない方が良いわけですし、放射能に汚染された土は除去してほしいという考えをお持ちだということです。しかし、学校独自に行うには、費用の問題や汚染土の処理の問題があります。やはり市の判断で行うしかないのです。

 白一小では、PTAの意見もあり運動会は延期となりました。6月のPTAによる草刈りも中止になったそうです。学校により、放射能に対する温度差があるようです。

 私は、数値に関係なく市内すべての学校の校庭及び敷地内の土を削る必要があると思います。今後も強く市に要望をしていきます。


 ある白河市民の意見です。「年間被曝量1ミリシーベルト以上の被曝をする地域の子どもは、疎開させるべきだ」 私も同意見です。しかし、それが簡単にできないのであれば、被曝を抑える努力を必死に行う必要があります。お子さんをお持ちの方々の不安はピークに達しています。

 さて、「小出裕章(京大助教)非公式まとめ」を読むと悲観的になります。福島原発の状況は今後どうなるのか?なぜ、行政は何も指示を出さないのか?いろんな疑問があると思います。もし、再度爆発したとすれば?自動車保険に皆が加入するのは、万が一の事故に備えてです。一度爆発し、専門家が再爆発の危険を指摘しているのに、何の指示もないことに疑問を感じています。私は、屋内退避となった場合(自主的も含め)に備える必要があると思います。

 

 
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