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松田丈志選手

2012-11-09 16:46:03 | 日記
先日「流行語大賞」の候補が発表されていた。

「近いうち=嘘」とならないようにという思惑からだろうか、
最近俄かに政局にも動きが出てきそうで、このままだとおそらく
年内解散あるのかな…。

ところでその候補の中に水泳の日本代表の松田丈志さんの言葉、
「北島さんを手ぶらで帰すわけにいかない」があった。

えらい長い言葉やね…(笑)。

実は私は松田選手を電車の中で目撃したことがある。

横須賀線に乗っていたら、前の席があいて、そこにすっと座った人が
松田選手だった。

昨年夏の話なのでオリンピックはまだないし、
「どっかでみた顔だけど、誰だっけ????」と頭を悩ましていたのだが、
たぶん、私の怪訝な様子がみえみえだったのだろう。松田選手がこっちを見て
ニコッと笑いかけてくれたのだ。

じつはそれでも私の頭の中では、

(うーん、誰だっけ、ますますわからん????(笑))。

すると、となりに座っていたおじさんが彼に話しかけた。

「水泳の松田選手ですよね。」

彼(松田選手)はあのテレビのインタビューと同じようなさわやかな笑顔でこたえた。

「そうです。」

「サインしていただけますか?」

「いいですよ。」

すごい気さくな青年だった。

私は彼らの会話に加わる勇気もない中で彼らの様子をながめていた。

その日は松田選手はオフの日だったらしい。
オフを利用して湘南に泳ぎにいったらしい。サーフィンが好きみたいだ。

私が感心したのは、あんだけ、ってか死ぬほど泳いでおいて、オフだっちゅうのに
また海で泳ぐんかいな、ということだった。


松田選手のような一流、あるいは二流にかかわらず、輝いている人は
やっぱり自分のやっていることを心から楽しんでいる気がする。

私の尊敬するミュージシャンの人たちだって、演奏が終わって打ち上げでも
ずっと朝まで好きな音楽の話や、好きなミュージシャンの話をしている。

自分だって輝いているとは思わないけど、
人からきくとやはり仕事の話でも音楽の話でも延々とやっている
(たいていの人にあきれられているくらい)。

以前の職場では飲みの席で音楽の話はおろか、仕事の話すらご法度な感じだった。

まあ、酒場で飲んでるサラリーマンとか愚痴ばっかりで、楽しそうに自分の
仕事の話している人なんか皆無だしね。
平社員は上司の悪口、中間管理職は苦労話、経営者は己の孤独と社員の悪口…。

独立してほんとうによかったと思うよ。彼らとは生きている場所がちがいすぎる。

私からいわせれば、好きでもないことをやらされて、好きなことの話も、
自分が本当に好きなことが何なのかすらわからないなんて、

「この人たち一体なんのために生きているのかな」

と思う。

組織の中で動くということは、結局どこかで自分を犠牲にしなくちゃならない
ものなのかも知れない。
でもそうだとしたら悲しいな。

まるでブロイラーだよ、それじゃ。


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