シスターみみっくのなんだかわからない堂

日常のよしなしごとをつづります。正教会のお祈り、読んだ本、ハマリものなどなど。

今回の聖歌研修は

2007-03-15 12:13:48 | 正教会及び宗教全般
単音聖歌にテーマをしぼったことで充実したものになったという感想があちこちから聞かれた。隔年、もしくは何回か続けてこういうスタイルの研修をやってほしい、という声もあった。それはいいかも。ある年は単音、ある年は混声四部という具合に。混声四部も好きだからそれはそれでガッツリ勉強したい。特に主日や祭日はメジャーで晴れがましくいきたいしね。単音でも上下つければいくらでもゴジャースになるけど。
道内はたいてい司祭の常駐する教会は混声四部、巡回教会は単音での祈祷を行っていて、これまで研修の折には単音と四部をミックスした形で練習していたのだが、まあ普段歌っていないものにチャレンジ出来るという楽しみはあるものの、あれもこれもと的を絞りきれない感は確かにあった。それが今回、単音聖歌をじっくりやることで、さらに神品の動きや声との連動がスムーズになり、一体感をもった奉神礼となって、その調和こそ参祷する人々の心をより深い祈りに導いてゆけるのだ、ということを参加者ひとりひとりが実感出来たように思う。
個人的にはポロキメン(聖詠からとられた句で、聖書の読みの前に歌われる)の歌い方について、主日には誦経者が聖堂の真ん中に立って誦むものだし威厳をこめて、特に最後の半分は少し重みを持たせる、という説明が心に残った。
司祭の所作に合わせて歌うところはともかく、どうもあてくしの指揮は全般的にサッサカ早いんだよね。カノンなんかはそれでいいんだろうけど、もうちょっと(いや、だいぶ、だ)奉神礼について理解を深めて、自分のテンポじゃなくてあるべきテンポになっていかないといかんな、と。
最後に上武佐の皆さん、準備や手配お疲れ様でした、ありがとうございました。
揚げいも等々(゜д゜)ウママママーでしたです。

画像は聖歌をたくさん作った聖人、聖歌者聖ロマン。
持っているのは楽譜だけど、ケイロノミック・ネウマっていうの?
線のないネウマ。記号だけ。
こういうの見ると、祈祷文があって、それを誦み下すのが誦経で、それにフシがついたのが聖歌なんだなあ、ってしみじみ思う。