シスターみみっくのなんだかわからない堂

日常のよしなしごとをつづります。正教会のお祈り、読んだ本、ハマリものなどなど。

バッハセミナーin明日館(後編)

2018-08-01 16:06:40 | 音楽(主に合唱)
ずいぶん話がずれました
このセミナーは3時のおやつつきで、自由学園のクッキーとパウンドケーキがいただけるのがまた楽しみなんですよねん。
で休憩の時にホワイトボードにソロパートの番号とパートが書かれていってた
そー、これ去年驚愕したんだけどスケジュールにはオーディションってあったのに、希望者が書き入れ終わった時点でオーディションなしでソロパートは希望者全員歌ってもらうと先生が宣言して、その結果人気のアリアなんかずらーっと人がならんでひとふしずつ歌う、声質もバックグラウンドも違う人々が歌い継いでいくというなかなか面白い展開に。
どうせオーディションで落ちると思ってさらっと希望出した人とかえらい焦って練習してたっけ
今年もそうなんだろうなと思ったらやっぱりそうだったwww
あてくしは名前なんぞ金輪際書きませんからなんの問題もないけど、我と思わん人は締め切りまで「どこ歌おう?」と悩むところではありますね

おしまいまでさらいおわるとまた2部のあたまに戻って、今度は合唱だけ抜き出して(今まではソロも各パート全員で歌ってた)丁寧にご指導頂きながら進んでいきます
2日目も終わりぐらいになるとソロで誰がどこ歌うかが決まるのでそこからはソロも入れての練習、最終日の午前中にゲネプロで午後終了演奏会、という流れ。
そうそうこのセミナー、初日からオルガンとフラウト・トラヴェルソとリコーダーが入ってくださるんですよ
3日目からは弦も入ってさらに素敵に♪
ヴィオラ・ダ・ガンバの音色好きなんだよね…ほんとぜいたくなセミナーです。

土曜日は台風来てるはずなのにお昼前後はなぜか晴れ間が出てきちゃったりして「あれ?進路それた?」なんて言ってたらあとからだんだん降ってきて、強い時には雨音が通奏低音になってたw
練習終わったころにはどしゃどしゃ降り、ありゃあ…と思っていたら「あと15分たったら小やみになるそうですのでそれまで待ってたほうがいいそうでーす」「先程15分て言いましたけど30分だそうでーす」なんて声が聞こえてきて、そのソースがテナーにいる気象庁のお偉いさんなんですってwww気象庁発表っすかwwwww
晩祷あるし30分は待てないなあと帰ったら本当にほとんど小やみになって感動、いやあ音楽のプロだけじゃなくていろんなプロが参加してるのねー…

日曜日は献灯して時課が始まったころに失礼しちゃいましてゲネプロへ…ちょうど休憩時間中だったのでお邪魔にならなくてよかったわ

ソロはステージの上、第1コーラスが向かって左、第2コーラスが右側にひしめき合って歌います
客席は中央とあと二階席、去年も今年もだいたい埋まってましたね
2時から終了演奏会、学生も社会人もプロもアマも佐々木先生のもと一体となって声を出しました
去年も思いましたが3日半でこんだけ仕上がるのってすごいなーと、マタイだし…
2020年には演奏会が山形・盛岡・仙台であるので是非とも乗りたい!と思っているんだけど、なんと東京でも演奏会の検討が始まったそうで∩( ・ω・)∩ばんじゃーい
2019年から練習始めるって∩( ・ω・)∩ばんじゃーい
強化練習とか合宿とか出来るだけ行く気はしてたけど普段から練習できたほうがいいに決まってるものねえ。
楽しみです。
つかその前に入れてもらえるとも限らないけどねえガクー

気を取り直して、
来年のセミナーは8月1日から4日間でモテットとあと何かをやるそうです。
皆さんお疲れ様でした。

バッハセミナーin明日館(前編)

2018-07-31 23:03:49 | 音楽(主に合唱)
7月26日(木)〜29日(日)第17回佐々木バッハセミナーが自由学園明日館で行われました。

今年も来ましたバッハセミナー♪講習曲はマタイ受難曲の第2部です。
つか去年1部やった時点で今年参加は決定事項だったわけですが(笑
会場は今年も池袋にある自由学園明日館、重要文化財で歌えるんですよ~ってアンタ毎週歌っとるやん!とセルフ突っ込みを入れてみるテスト

東京戻ったらまたオラ研で郡司先生に怒られよう…と思ってたんだけどやりかけのドイツ・レクイエム歌いに盛岡や仙台行ったりして、結局その後もフェラインの遠隔地会員継続中。
そうそうは盛岡いけないんでこのセミナーは佐々木先生のご指導が頂ける貴重な機会なわけです。
フェラインのクオリティが高い話は前に書いたけど、このセミナーにしたって関東だけじゃなくてとーほぐだの北陸だのあっちこっち先生がご指導されてる合唱団から来るし門下生も来るから、中にはあれ昨日リサイタルありましたよねみたいなソリストまで一緒になってコラール歌ってたりする。
今年は門下じゃないけどオラトリオ歌いたい!っていう二期会オペラ研修所のお嬢さんが来てて、合唱の人たちってこんなに練習するんですねえって驚いてた。まあ…(^_^;)そりゃそうだ、ソリストはめいめいお稽古してて合わせは最小限度なんだろうし。
とっても勉強熱心で意欲的だったし先のご活躍を楽しみにしておりますですよ

初日は午後に集合で全曲をざざーっとさらいます。
CD聴いたり楽譜読み返して予習はしていくんだけど細かいところをいかに忘れてるかっつーのを去年と同じく痛感させられる時間でありますorz
マタイ歌ったのは96年、はっはっは、もうそんなに経つのか汗
指揮はウィーン少年合唱団の指揮者や芸大の客員教授だったマウラー先生、あん時ドイツだかでCDの発売予定があるとかで収録してたもんで演奏会終わったあとも直しとかあってただでさえマタイ長いのにさらに長引いたのが思い出ですな
結局発売はされなかったそうだけどね(笑)
聴きに行ったのはこんときね→受難曲
あの時札幌から乗って帰ってきた夜行特急のまりもも廃止になっちゃったなー
というわけで後編につづく。

合唱とあてくし(盛岡総括編)

2016-05-05 21:32:00 | 音楽(主に合唱)
盛岡に来て、というか盛岡に来ることが決まった時点で、実はネットで合唱団の検索かけてたんだよね。
そしたらバッハ中心に宗教曲を歌ってるとこがあって、ああバッハ久々歌いたいぞここで歌えたらいいなぁ、と思って盛岡着。
教会の中にも二、三合唱人がいらっしゃるのでそれとなーく聞いてみる。
そしたらみんな口を揃えて「あすこはプロとか音楽科の学生さんの歌うところだよ」とおっしゃる。
うーんそれじゃああてくしみたいなシロトは…(´・ω・`)と思って、お誘い頂いた老舗の合唱団に入り、楽しく歌わせて頂いていた。
日本の歌からニューミュージックから映画音楽から全日本軟式野球連盟歌なんちゅうのまで歌った(笑)
グラウンドに座って47都道府県の選手入場の間中拍手してたらなんか御皇族の御公務というのは結構重労働であらせられるのだなあと畏れ多くも思ったぞ。
もちろん定期演奏会では最終ステージが宗教曲というのが定番だったのでそっちも。
一昨年は自分でリクエストしたジョン・ラターのグローリアが歌えてとっても嬉しかった(はあと
宮古でフォーレの助っ人した時のことは(それから)に書いた。

でもでもなんか、その、あっちはバッハのロ短調ミサとかカンタータとかモーツァルトのレクイエムとか第九とか歌いたいのばっかりやってて、イイナー…と指くわえてたら2013年はドイツ・レクイエムで、たまらん度がむちゃむちゃup。
そんで2014年、メンデルスゾーンの聖パウロスやるっていうのでもーたまらん度が沸点超えた。
前どっかに書いたけどこれ大好きなもんで、なんならステージに乗れなくても練習だけでもいいから混ぜてもらいたいものだと。
いっぺんやってるからそうそう足は引っ張らないと思うのでどうかおねげえしますだおねげえしますだと連絡したら、思いのほかウェルカムで驚きつつ入れて頂く。
確かにクオリティえれぇ高いし、音楽科の学生さんやら卒業生やら教育受けた人が揃ってるもんで、アリアとか男声のみのとことか練習中ぼーっと聞き惚れてしまって何度歌い出し忘れたことかw

でめでたく聖パウロス歌わせて頂いた。
イエスが「サウロ、サウロ、なぜ私を迫害するのか」と言うところ、あすこ女声なんだけどこの時は児童合唱だったのね。
オケ合わせで初めて聴いたらこれが良くて泣いちゃった。
コンサートマスターがあの蒲生克郷さんだったので、打ち上げのどさくさでビールお注ぎしに行ったらオケでもあちこちで涙こらえつつ演奏してる方がいらしたそうで「こういうのが本当の仕事!!」と力説しておられた。こんなのそうそうないよ、と。
ソリストも素晴らしかったし、いや、ほんとに参加できて幸せでした。
思い切って飛び込んでみてよかった。
その後東北文化学園大学の第九の助っ人(ここの大学は一年かけて第九を歌うという授業があるのです。学生だけだと人数足んないんで助太刀するのね)して、山形交響楽団の盛岡公演で釧路以来のモーツァルトのレクイエム。
指揮はどちらも山響音楽監督の飯森範親マエストロでしたが、いや、なんたってイケメン指揮者だもんだから、もともと指揮者ガン見する癖はついているけど普通よりももっと見ちゃうから非常によいという(笑
情熱的というかエキサイティングというか、いや第九はともかくレクイエムでそりゃないか、エモーショナルというかなにしろエナジーびんびん感じて、どちらも何度も歌っているけどとても新鮮な気持ちで歌うことが出来ました。
そして今年3月のドイツ・レクイエム。
震災で亡くなられた方々だけでなく、私の知る限りの永眠された方々のことを思いながら…
盛岡、仙台と忘れられない2ステージになりました。
釧路でもそうだったけど、盛岡でも恵まれた合唱生活でした。
とりあえず演奏会には出られたし(笑
いや、どこでも埋葬式入っちゃったらキャンセル覚悟で練習してたんだよね。せいぜいお通夜入って打ち上げに出らんなかったぐらいでステージには乗れていたので本当に神様有難うございますなのです。
そして東京へ…さてどうしますか。

いよいよ演奏会

2016-02-26 10:44:31 | 音楽(主に合唱)
あと一週間あまりとなりました。

3月8日には仙台公演がイズミティ21であって、それにも出ます。
実は盛岡の前に岡山、仙台の後に山形でもあるんだけど、そこまで家あけらんないっす
このぐらいだと合間に実家帰れるしね。

いあ「わざわざ盛岡(と仙台)まで戻って歌うんかい!?」とゆーあれはありますが、合宿まで出てみっちりやったもんでぜひとも歌いたいと。
前に歌ったことあるし、遠隔地会員制度なんてものもあるので。
つか震災後フォーレもモーツァルトも歌ったけど、とーほぐにはブラームスがすごい合うなって思ってたんだよね~
まっ、そのうち古巣には戻るつもりではいるけど。
ともかく風邪やインフルエンザや花粉攻撃を絶対に防がなければ…

イラリオン府主教のマトフェイ受難曲日本初演

2016-01-29 10:53:58 | 音楽(主に合唱)
紹介しようと思っていたらいつの間にか明日になっていた(大焦



クリスチャントゥデイの指揮者インタビューはこちら↓
21世紀のマタイ受難曲『マトフェイ受難曲』日本初公演の指揮者、渡辺新氏に聞く
ロシア正教会の現役府主教が書いた21世紀のマタイ受難曲『マトフェイ受難曲』の演奏会が来年1月30日、浜離宮朝日ホール(東京都中央区)で開催される。日本では初公演となる演奏会の指揮を務めるオーケストラ・ナデージダの指揮兼監督の渡辺新氏に、『マトフェィ受難曲』の魅力と演奏会での聞きどころを聞いた。(続きはリンク先をご覧下さい)

大聖堂のレーゲントとソプラノのパートリーダーがステージ乗ります。
あと横浜の神父さんも乗るって聞いたんだけど?まあもともと歌ってた方だし

楽しみ♪♪♪


クリスチャントゥデイと言えばN神父さんのご子息の連載はじまりました。

聖山アトス巡礼紀行―アトスの修道士と祈り―中西裕人

神父さんの解説も入るそーです。




ティグラン・ハマシアン『Luys i Luso』

2015-09-04 20:38:00 | 音楽(主に合唱)
タワーレコードのミュージックレヴューサイト「Mikiki」より。
ティグラン・ハマシアン、アルメニアの正教音楽の聖歌をピアノと合唱団のためにアレンジしたECMデビュー作『Luys i Luso』
ピアノで弾く古代正教音楽
このCDを聴くと、まず「このキラキラと響く美しい音は何だろう?」と多くの人は思うだろう。小さいエキゾチックな宝石が輝いているようなデリケートな音楽だ。これはピアノでアルメニアの宗教音楽を弾いている響きである。アルメニアにはビザンチンの正教音楽と多くの共通点を持つ音楽がある。このCDは5世紀から20世紀のアルメニアの正教音楽の聖歌を新たにピアノと合唱団にアレンジしたもので構成されている。合唱団はアルメニアのプロの合唱団だが、なるべく20世紀以前に持っていた雰囲気を残したかったようだ。(続きはリンク先をご覧下さい)

んでこれが貼っつけてありました。


ほよ~ん
癒されるわ~ (*´∀`*)ポワワ

定演オワタ

2013-07-12 23:59:09 | 音楽(主に合唱)
一日中雨がどしゃどしゃ降っていたのですが、それにも関わらずお客様が足をお運び下さって大変有難く。
釜石と大船渡の皆様とも一緒に歌えて嬉しかったです。
今年は映画音楽で1ステージあって、しかもなんかみんなジャジーなアレンジだったので大変苦戦しました。
なので最後のステージのシューベルトのミサ曲は満を持して「やっと歌える!」だったのに、短いのであっという間に終わりましたとさw

なんか最近、マエストロ郡司が言ってたのってこういうことだったのかなあ、ということがちょいちょいあります。
マエストロが学生だったとき、歌う際の顔とか姿勢はこうでああで、と教わってもなかなか出来なかったけど、後でああこういうのかってわかった、とか。
確かにこうすればいいってのは教わってるんだけどそうは出来ないんだよね。
でも歌ってて、姿勢も顔もちゃんとやってるつもりでもうまく出なくて、目を見開いたとたんに高音がスパーンと抜けて自分でもビックリしたりとかw
あ、ほんとにこうすると出るんだ~って。

いつもそうやって歌えるようには、まだなってないけどねw
つかこりゃあ毎日お稽古しないと身に付かないよね。

ところでこんなん見つけてしまったw
一昨年、震災復興のために関東在住の東北人により結成された合唱団、Ihatov Voices(イーハトーヴ・ヴォイセズ)の皆様とご一緒させて頂いた時の動画です。


こやって見ると、我ながら動かざること山の如しだなあ(爆
でもやっぱちょっと姿勢悪いな。
これも今年あたりやっと気がついて(遅)修正しはじめてます
マエストロが壁に整列させて「自分で思ってるよりちゃんと立ってないんだぞ!!」って、さんざん姿勢直されて、その時はなんかそっくり返ってるような感じがして「く、くるしい…」って思ってたけど、やっぱ下から上まで一本しゅっとなってるほうが無理なく息が通る。
またいつかカミナリ落とされながら歌いたいものですw

ステージで大失敗したでござるの巻

2012-07-09 21:01:13 | 音楽(主に合唱)
1日に定期演奏会があったんだけど。
前にも書いたかも知れないけど、宗教曲をオケの壁になって歌う癖が染み付いているので、普段歌うときは微動だにしないわけだが、今回とてつもないことをやってしまった。
間違いようもないところでトチり、それだけならあてくしの声量なんて大したことないんだから(自分のパートは音出てたからね)全然問題ないところを、アホなところを間違った動揺でとっさに口元に手がorz
自分で拍子取る以上にみっともねー!!!!!(恥
ハァ~ア
団の皆様には申し訳ないことをしました

まあ言い訳をすれば、楽譜が手持ちじゃなくて譜面台の上だったから両手が空いてたんだよね

しかしみっともないったらありゃしない…

つかその前に間違わなきゃいいんだけどね
なんであんなとこで。

もうすぐ演奏会

2012-06-23 22:28:17 | 音楽(主に合唱)
7月1日に定期演奏会があるんで今追い込んどります。
なんかなー、ピッチが低いというのか上がりきらないというのか。
上がりきらないのに下がる音階の時は普通に下がるから、まだ伴奏があるから食い止められてるけれども、これでアカペラだとだだ下がりっすよって感じで…
今回プーランクで、ぶつかる音も多いから、余計にぴっとした音出さないとなというか。
姿勢と顔芸は気をつけてるつもりでもどーも身体はラクな方に流れていくんだよなあ。
まあ音取りにくいやつではあるけども。
そんでもストラヴィンスキーよりよっぽどマシだwあん時は演奏会終了後心の底から嬉しかったぞ「もう歌わなくてすむ!」ってねwwwまだこっちのが歌ってて楽しいもの。
ともあれ、ちゃんと要求どおりの音出したいものだと…


合唱とあてくし(それから)

2012-05-01 23:42:55 | 音楽(主に合唱)
もっともさもさ咲いてる場所はあるんだけどちょっとバタついてたり夜だったりで、でも今日あたり風が強くてもはや散り始めてるんでとりあえず撮った


メサイヤ聴きながら教会報たたんでたら、例のハレルヤコーラスのところでなんだか後から後から涙が出てきて大開放状態になった(´;ω;`)ブワッ
感動したりするともちろん出るけど、なんか反射で出ることもあるんだよねー。
滝のように涙を流しつつそれでも手は休めずに会報をたたむ。マヌケな絵柄。

釧路では、モーツァルトのレクイエムを皮切りに、第九やメサイヤの抜粋、それから今までやったことのなかった高田三郎や木下牧子、松下耕の曲、それからそれから中島みゆきからアンジェラ・アキまでいろんなのを歌った。

大変勉強になりました。

それでも、やっぱ三つ子の魂なんとやらで、拍子は指揮者がとるものだから合唱は絶対に自分で拍子をとっちゃ駄目で、壁になって歌うってのが骨まで染みているので「自由に身体を動かして」とか言われるのが一番しんどかった。きっと、スゲー変な動き方してたに違いない(爆

一昨年、ダンナの異動を知らされてまず思ったことは「うわメサイヤとフォーレ!」だった。
釧路混声で12月にフォーレのレクイエム、コール・フロイデで翌年3月にメサイヤ全曲演奏会(日本語版、釧路初演)をやるはずだったから。
ほんっと、メサイヤは前日入りで歌いたいぐらいだったけど、勘定したらその日は大斎入りの直前、赦罪の晩課の日にあたるんで、マサカ行ったばっかりのとこでそんな大事な行事をはずすわけにいかないわけで…

そんで盛岡。
歌えるところを探していたら執事長さんが、ご自分の所属しておられる合唱団を紹介してくださった。
まあ何のかんので3月あたまから練習に出始め…たら震災。
まあこっちはこっちでチャリティーとか出られるのには出たり、定演もチャリティー兼ねて宮古はじめいくつかの岩手県沿岸の合唱団と合同ステージがあったり。
「歌の絆」なんておそろのTシャツこしらえたりしてね。
皆さんとても嬉しそうに歌っていらした…

今年の2月、宮古の合唱団でフォーレのレクイエムをやるというので団の有志(過去に歌っているらしい)が助っ人にいくことになり、演奏会当日はダンナの誕生日だってのに放っぽらかして加わる。

会場はそれほど大きくはなかったが、新しくて綺麗で、木の感じがあったかくてステージと客席が親密になれる空間。
歌い終わってアンコール、用意していた2曲を歌って退場してからも拍手が鳴り止まない、またステージに戻ったけれども用意がないのでアンコール一曲目に歌ったフィンランディアをまた歌う。
しばらくすると指揮者の様子が妙だ。というか…泣いている。
みんなも気がつき始めて、どんどん貰い泣いちゃって、こらえ切れず後ろの声が消え、隣の声が消えていく。
あてくしも指揮者泣いてるの見た時点で(´;ω;`)ブワッときてたが「自分は助っ人、仕事キッチリ」と脳内で繰り返して何とか歌いとおした。
宮古の人たちは泣く筋合があるけど、地盤の硬い内陸にいてたった2日停電しただけのあてくしには泣く権利なんてないものね。
でも…退場するときに足元気にして下見たら涙が落ちました

結論。指揮者が泣くのは反則であるw

出口でお客様お見送りの時も、お客様も泣き、団員も泣き、でもこの涙でなにかが融けていったり、なにかが浄化されていくような…そんなイメージをもった

フォーレのレクイエム、昔日本フィル定期のオーディションで落ちて、釧路では歌う前に転勤になって、どっちも練習ばっかりで、今回やっと歌わせて貰ったわけだけど、なんというか、ここで歌えてよかったというか、私にはここが与えて貰った場だったというか、ここでこそ歌うべきだったのだというか、とにかく沢山の感謝を。

現在、7月の定期演奏会に向けて練習中。
昔やったストラヴィンスキーほどじゃないけどプーランクも結構曲者だわ…