シスターみみっくのなんだかわからない堂

日常のよしなしごとをつづります。正教会のお祈り、読んだ本、ハマリものなどなど。

先備聖体礼儀

2006-04-12 20:05:26 | 正教会及び宗教全般
大斎の平日に行われる聖体礼儀。
もともとこの期間はスボタ・主日(つまり土日)を除いて通常の聖体礼儀を行うことが出来なかった。
だけど、平日にもご聖体キボンヌという声が増えたので、主日に聖変化したご聖体をとっておいて聖体礼儀をするようになった。
ご聖体が先に備えてあるので、先備聖体礼儀と呼ぶ。
早課・一時課・三時課・六時課・九時課・先備聖体礼儀といくと、まあ3時間~3時間半かかる。
日本の場合(といっても海外はよくわからんのだけど)教会によっては六時課から始めるところとか、色々。誦経も頭からしっぽまで一人で誦む教会もあれば、うちみたいにみんなで分け分けして誦むところもある。
私が釧路に来たときは、早課と晩課は男性が誦んで、時課はひとつずつ女性が誦んでいた。誦むのにあぶれる人もいたから、平日にしては人がいた方だ。
だけどもともと年齢層が高かったので、5年たつうちに健康上の理由などで参祷者が急激に減り、割り当てが増えた。
でも正教会の祈祷文て文語体で、朗誦するのにホント向いてる。私にとっては口語体より場面をイメージしやすい感じがする。
今日晩課で誦んだのは(六時課でイザヤ書、晩課で創世記と箴言を誦む)売られたヨセフがベンジャミンと再会して、たまんなくなって自分が兄弟だっつことを明かすところ。自分で誦んでて何だけど感動したw
前に誰かが五十聖詠(詩篇五十一章)誦んでて感極まってオイオイ泣きだしたちゅー話を聞いてドン引きしたもんだったが、いや、自分で誦んでみたら結構あり得る。黙読より音読の方がクるんだよね何だか。
旧約聖書は祈祷で使う分しか訳がなくて、ふだんは新共同訳とか口語訳読んでるから、余計新鮮だし。
聖詠は一冊の本にまとまってるから、読んだことない人は試しにドゾ。新約聖書もね。本屋では買えんのでもよりの教会か、サイトのある教会にお問い合わせを(おもきし宣伝w)。

ちなみに、先備聖体礼儀の祈祷文は問答者グレゴリイのものであるとされていて、最後に必ず彼に転達(とりなし)を願う箇所がある。
第64代教皇グレゴリオス1世、と言ったほうがわかりやすいかな。