千葉市花園公民館の前庭の池には、大賀蓮が植えられています。去年は多くの花を咲かせましたが、今年はどうでしょう? ひとつの蕾に目をつけて、開花までをモニタリングしました。蓮の花は、水面に芽が出てから、20日前後で開花します。下の写真のような大賀蓮が見られますように。
観察1日目: 2018年5月31日、午前8時23分、曇り、気温24℃
水面から小さな大賀蓮の蕾が二つ出ているのを発見! 左の蕾を観察します。鉛筆のような細さですが、アブラムシに負けていません。蕾は水面から高さ7センチ。観察スタートです。
池の奥から大賀ハス通りに向かって撮った全体写真です。池全体を葉が覆っていて、立ち上がった大きな葉も出てきました。
観察2日目: 2018年6月1日、午前6時11分、晴れ、気温25℃
蕾は水面から9.5センチ。一日で2.5センチ伸びました。まだ可愛らしいサイズです。
蕾とセットになって生える対葉(ついば)です。葉の直径34センチ。大きな葉の近くには蕾が出ていることが多いです。
池の全景です。
観察3日目: 2018年6月2日、午前8時1分、晴れ、気温27℃
蕾は水面から16センチ。昨日から6.5センチ伸びました! 蓮は気温が19℃を超えた晴れの日がつづくと、勢いよく成長します。
池の全景です。手前の立葉も伸びてきました。
観察4日目: 2018年6月3日、午前5時48分、晴れ、気温27℃
蕾は水面から18.5センチ。あどけなさが抜けて、スッとした姿に。
6月3日の全景。早朝に出会うおじいさんが「今年もきれいに咲くといいね」と声をかけて下さいました。
観察5日目: 2018年6月4日、午前8時21分、晴れ、気温28℃
蕾は水面から25センチ。葉の影で、ぐんぐん伸びていきます。(観察1日目にアブラムシに覆われていた奥の蕾のほうが成長が早いのはナゼでしょう? やはり競争心がわきます!)
池の全体写真。
観察6日目: 2018年6月5日、午前8時5分、晴れ、気温28℃
蕾は水面から32センチ。小さいながら、形が蓮の蕾っぽくなりました。
モニタリングしている蕾の対葉の直径は43センチ。
6月5日の池の全景です。
観察7日目: 2018年6月6日、午前7時37分、雨、気温21℃
蕾(写真の中央手前)は水面から37センチ。順調に伸びています。雨が降ると池の水位があがるので、数値に多少のズレが出てきます。
6月6日の対葉です。直径44センチで変わらず。葉の中心から伸びる葉脈は21本。良い環境では、22本以上の場合も。
池の全体を大きな葉が覆い始めました。
観察8日目: 2018年6月7日、午前8時53分、晴れ、気温28℃
蕾は水面から41.5センチ。
対葉は直径43センチで成長がとまりました。あとは蕾に栄養が集中します。背後からウォッチングしていない蕾が顔を出しています。同じときに出た蕾でも、背丈に15センチ以上の差があります!
テントウムシがいました。アブラムシを食べてれる蓮の味方です。
池の葉たちは、太陽の光を求めて高く高く成長しています。
観察9日目: 2018年6月8日、午前7時41分、晴れ、気温30℃
蕾は水面から47センチ。まだまだ自分の対葉の背丈には追いつきません。対葉を抜いて、花を咲かせるまであと何日でしょうか?
6月8日の対葉です。蓮の葉は、ロータス効果と言われる水をはじく特殊構造をしています。大賀蓮の葉は、特にツルツルしていて、他の蓮と交雑した品種を見分ける目安にもなっています。
水面がほとんど立葉に覆われました。
(担当: れい)