大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2020年9月5日 活動報告 果托と種とり、倒木の除去作業

2020-09-06 14:44:55 | 日記
今日は気温31℃、湿度82%の晴れの中での活動となりました。厳しい残暑の中、蓮たちは元気に咲き続けています。見本園では果托と種の採取、葉の切り取り、そして台風シーズンに向けてテントの撤去と倒木の除去作業などを行いました。

蓮は花弁があるうちは中心部のことを「花托」と書き、花弁が落ちると「果托」と書きます。読み方が同じなので紛らわしいのですが、花後の果托について少しご紹介します。

シャワーヘッドのような緑色の果托は茶色に変わりながら種がどんどん大きくなります。多数の穴が開き、その中で一つずつ種が成長していきます。
その過程で、こんな寿星桃の人面果托がありました! 下の穴からは歯のような2つの種が見えています。会員S氏が発見したものです。

種は完全に成長すると、ポロリと水中に落ちて発芽します。見本園では、品種の系統保存のために種を取り除きます。その理由は、100種以上の蓮の品種が肩を寄せ合う見本園においては、複数の品種が交雑してできた種である可能性があるからです。
下の写真の種は毎葉蓮の果托からとりました。でも純粋な毎葉蓮の種であるかは不明です。その種から咲いた花や葉の形容からある程度わかりますが、正確にはDNA検査が必要となります。このために見本園では、すべての品種を種からではなく蓮根のみから成長させ、保存しています。


来年の観蓮会のために蓮の葉を切り取ってハス茶にします。香葉など香りの強い品種の葉がハス茶に向いています。
咲き終わって枯れ始めた品種があれば、まだまだ蕾が出てくる品種もあります。見本園全体では、6月から9月いっぱいまで次々と花を楽しむことができます。


台風シーズンの到来に備えて、テントをしまいました。9月でも力作業は汗が吹き出しますね。男性陣、いつもお疲れ様でございます。

二週間ほど前、新たに清掃した道路に巨木が倒れ込んできました。そこで大賀ハスのふるさとの会の顧問である南定雄先生が重機とともにトラックで駆けつけてくださいました。

電動ノコギリで道をふさぐ幹を切り落としました。
なぜ半分に裂けて、倒れたのでしょうか。倒木部分は腐ってなくて、害虫や病気に冒されている様子もありません。

貴重なソメイヨシノの老木でした。
きれいなサルノコシカケも付いていました。

作業前の道路の写真です。

作業後の様子です。南先生に感謝です!

同じ道路わきには、ヤブミョウガが群生していました。白い花が涼しげです。
ヤブミョウガの黒い種です。

ジャノヒゲもいっぱい咲いていました。このあと美しい青色の実をつけます。
ジャノヒゲは、別名リュウノヒゲやネコダマ。古くはヤマスゲとも呼ばれています。

ロータリーの中心にそびえ立つ桜の根元には、カンナが。球根から育てたものです。

活動報告は以上です。

(担当: れい)
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