2019年3月30日の活動は、気温7℃の肌寒い曇り空の下で行われました。見本園では泥の中で蓮根が育ち、今シーズンにむけて葉を水面に向かって伸ばす時期となりました。この日は、修景池に大賀蓮の樽を設置したり、見本園の藻をとる作業、そして周辺の森の環境整備などを行いました。
千葉公園の大賀蓮の池からレンコンを分けていただきました。これを修景池だけでなく、地元の小学校や中学校にも植えていきます。
千葉公園の関係者の皆さま、貴重なレンコンをありがとうございます! どれも立派です。
昨年夏の修景池では、大賀蓮が数輪しか咲きませんでした。今年は、地植えの大賀蓮のなかに、容器に入れた大賀蓮を置いてみることにしました。まずは池の掃除です。
昨年の大賀蓮の枯れた茎が水面に出ています。数が少ないですね。ヘドロの匂いがする箇所もありました。
修景池の橋の奥は、コウホネと水芭蕉が植えられています。コウホネは蕾がついていました。ここは水位が低く、とくに藻や落葉がたまるので丁寧に取り除きました。
掃除が終わったところで、トラックで大賀蓮を運び込みます。
左の二つの樽に大賀蓮のレンコンが入っています。右のブルーのバケツは水です。大型種である大賀蓮は、容器で栽培する場合、花つきを良くするために60-80リットルの樽を使います。容器の形は、理想的には逆円錐ですが、扱いやすいために円柱が多く使われています。
修景池の一番深いところは、約60センチ。容器と池の水面を合わせるために、泥をすくって場所をつくります。
ねじ込むように樽を沈めていきます。
水を足します。
二つの容器を設置しました。これで地植されているまわりの大賀蓮と成長を比べることができます。
写真の左端に大賀蓮の樽が見えます。昨年、大賀蓮が咲いたあたりに置きました。開花には日当たりが重要です。
樽のなかの大賀蓮と、池に地植えされた大賀蓮に化成肥料をまきました。今回は、化成肥料8:8:8(窒素、リン酸、カリウムの割合)から6:8:5に変更。リン酸(P)の割合をあげて、開花の促進を期待します。
敷地の入口にある修景池。ここに多くの大賀蓮が咲くことを祈ります!
(担当: れい)