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「小さな村の物語~イタリア~」の癒し

2012-10-21 18:40:38 | インポート
 BS日テレで放送している「小さな村の物語~イタリア~」がとても好きです。昨日(土曜日)ですでに132回を迎えた長寿番組で、イタリアの小さな村でひっそりと生活している名もない老夫婦や未亡人たちの日常や過去の生き方を丹念に辿っていきます。
 美しい空と山間の風景、細い石畳の道路やまばらな人家。ファシズムの吹き荒れた第二次世界大戦のくびきから逃れ、一生懸命に生きてきたイタリアの田舎に住む人達のささやかな幸福、そして沈黙の中に飲み込んだいくつもの不幸。
 彼らの多くは、少ない年金生活を補うために今も働いています。たまに、老夫婦と住む息子や娘たちは、都会の生活に破れたり、離婚をして戻ったりした人達で、過疎化した村でどうにか生活の糧をえています。
 しかし、そこには、悲壮感はありません。国や民族、生活習慣も異なりますが、カメラがそこに映し出すのは、夢やあこがれを持った青春時代があり、恋をして結婚し、子育てをし、老いていくという普遍的な生活のありようです。
 私たちもまた、そのように生き、そのように老い、そのようにひっそりと消えていく存在なのだと、問わずがたりに教えてくれます。そう、だから、そんなに片意地張らずにもっと肩の力を抜いて生きていいんだよ、言われているような穏やかな気持ちになります。 オープニングとエンディングに流れるL'appuntamento(ラップンタメント)「逢い引き」という曲がまた、とても素敵で番組の印象を強くしています。
 ジョージ・クルーニーとブラッド・ピット主演の「オーシャンズ12(トゥエルブ)」でもエンディングで流れたこの曲は、イタリアカンツォーネ界の大御所オルネッラ・ヴァノーニ(1934年9月22日ミラノ生まれ)の代表作のひとつで1970年代にヒットしたものだそうです。
 その曲はこんなフレーズからはじまっています。「私は今までもたくさんの過ちを繰り返してきたのよ。そんなことよくわかっているわ。きっと、きょうのあなたとの出会いも過ちかもしれない。でも、もう一度私の人生で何かが変えられるのなら…」
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