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コミュニケーション能力と就活

2012-05-19 21:45:41 | インポート
 企業が採用面接で最も重視するのがコミュニケーション能力といわれています。それは、逆に言うと今の学生のほとんどにそれが不足しているということの裏返しではないでしょうか。では、コミュニケーション能力はどのようにすれば身に付くのでしょうか。
 企業が求めるコミュニケーション能力とは、端的に言えば①相手のことを理解する力②自分のことを相手に理解してもらう能力です。そして、そのうえで、③取引相手や顧客と良好な人間関係を構築できる能力だと思います。これを①発信力②傾聴力③状況把握力(空気を読む)という人もいます。
 携帯やメールを使ってコミュニケーションをとることが多い世代にとって、フェイス・トゥー・フェイスで話すコミュニケーションが苦手なことは仕方のないことです。兄弟の数が少なく、共稼ぎの両親の元でテレビやゲーム、メールを主なツールとして育った学生にコミュニケーション能力が不足するのは当然かもしれません。
 しかし、仕方がないでは就職戦線を勝ち抜くことができません。就活の面接では、次の9項目がチェックポイントだといわれています。
 ①顔の表情②話し方・言葉遣い③話を聞くときの姿勢④目線の方向や動き⑤話しているときの姿勢⑥声の大きさやトーン⑦入退出時の挨拶⑧服装・身なり、頭髪⑨容姿・体型
 じつは、こうした項目は、カウンセラーがクライエント(依頼人)と向かい合ったときに観察するポイントとほとんど同じです。
 コミュニケーションはもともと、ラテン語に由来した言葉で、「分かち合うこと」を意味しているといわれます。自分がどのように見られるかだけに意識が集中していては「分かち合うこと」はできません。相手に対する思いやりの気持ちを持つこと、困っている人に自分から手をさしのべることができることが、「分かち合い」です。他者へのやさしい眼差しをもつことこそが、コミュニケーション能力を身につけることなのではないでしょうか。

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