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コミュニケーションが苦手な若者

2012-01-23 17:44:06 | インポート
 コミュニケーション能力に自信がないという若者が多いようです。企業が学生を採用する場合にもコミュニケーション能力はかなりのウェイトで重視されます。当然のことですが、企業というのは組織として仕事を進めていくわけですから、場の空気を敏感に読みとり、臨機応変に振るまって人間関係を円滑にできないと困るわけです。
 なぜ、コミュニケーションの苦手な若者が多くなったのでしょうか。インターネットや携帯というコミュニケーションツールに依存することにより、直接だと言いにくいことをフェイス・ツー・フェイスで話さなくても済むようになったことが大きな要因であることは間違いないことでしょう。
 その根底にあるのは、自分の価値観が相対化されていないことによるのではないでしょうか。匿名で語ることのできるネットやケータイの世界では、自分の価値観は絶対的なものだと信じることができます。それを否定する人や、理解しない人とは関わる必要もありません。しかし、現実の職場では多様な価値観の人がいて、自分の価値観を相対化し、様々な人に認めてもらう作業が必要となります。
 自分の価値観を、他人からの批判や意見を排除することや自分の中に閉じこもることで守るのではなく、現実というタフなフィールドで鍛え直すことができるようになることが大切と思います。それは、また、自分とは違う他人の価値観を認めることでもあります。
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